decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

鈍感最強説

こんにちは、今日も息子のゲロにまみれてます、魚骨です。

 

ふと思い出した、エンジニアとしてはとても優秀で仕事のしやすい元同僚くん。
なんか鈍い?というか仏なの?っていう奴がおりました。

 

とりあえずいろんなことにあまり動じずに飄々としている。

攻撃されても暖簾のごとく「あぁ(そうですか)」と受け流し、周りが悪口雑言キレまくっていてもぽや~んと素知らぬ顔。

なんで!?ムカつかないの!?と聞いても

 

 「いや~別に。。みんな怒ってて大変そうだなぁって感じです」と。

 

なんなの!天上界の人なの!?

怒りっぽい且つ、怒りに敏感な私としては非常に謎の多い生物だったので、ちょっとどういうことなのかとしげしげと観察していた結果をまとめてみました。

 

ーーー

 

・相手の機嫌は自分のせいではない

目の前の相手が怒ってたり不機嫌だったりするとちょっとハラハラしませんか?

特に気にしいの優しい子だと、相手がお腹が空いて不機嫌なだけなのに、自分が何か至らないせいで怒らせてしまったのかもとドキドキしたりとかしちゃうじゃないですか。

そしてそれがストレスとなる。

こやつは相手が怒ってても、まず自分のせいって思わないってとこが強い。最強。

 

こやつといると「自分のせいかも」って思う人って、気遣いができて優しいけど、とんだお門違いの自意識過剰だぜー!って思わせられます。

だってあなたの影響力ってそこまでないかもしれないぜ?

自分が思うほど、相手はあなたのことなんて気にしてないかもしれないぜ?

 

大事なことではあれど、なんか気遣いすぎるのも若干バカらしくなります。

 

 

・怒りとか嫌な雰囲気が伝染しない 

さらにいうと怒っている人を見ても「この人は怒っている」という事象としてしか見ないそうです。

怒りってなんか伝染するじゃないですか。一緒になって怒らなくても、見知らぬおじさんが店員さんに怒り狂ってるとこちらまで嫌な気分になったり、なるべくならその場を離れようとしたり。

でもそういうのが一切ないと。

「この人は怒っている」という事実だけで、自分とは関係のない事象だとしか認識しないのです。

 

確かに。別に自分が怒られてるわけではないので、気にすることなんてないのだ。

そこに一つの壁を築けるのってすごい能力だと思います。

 

 

・怒られたのは自分の一部であって、自分は否定されていない

怒られて嫌な気分になる最大の原因はこれー。。

怒られるとなんか自分を否定された気になってしまうじゃないですか。

1~10まで全部怒られてるわけではないのに、1怒られただけで全部怒られた気になっちゃうもんですよねー。

仕事で怒られても、たまたまその時の仕事の結果に対して言われただけであって、自分本体のことではない、と頭ではわかっていてもなかなか気持ちが追いつかない。

なんか幽体離脱してるのか?って感じがしますね。やはり天上界のお方か。

 

 

・極論、他者に大して興味がないので、相手にどう思われようと関係ない

ここまで割り切っちゃうと、ある種かっこいい。

確かに自分の大切な人でもない限り、そんなに相手にどう思われようと知ったこっちゃねぇって話です。

 

一時のチームの上司に嫌われようが、自分の人生の中じゃほんの一部。

そんな人にストレス溜めて頑張って好かれようなんてするなんて、とてつもなく労力の無駄。

それよりも大事にすべきことがこいつは自然とわかっているのだと。

※もちろん大事なのはアニメとゲーム

 

ーーー

 

あんま深く考えずにこやつの普段をみると、”鈍い”と言ってしまいたくなるのですが、よくよく観察してみるとものすごい能力の集合体であることがわかります。

周りにどう思われようとも ”自分が心地よく生きる” には ”鈍い” というのは大事な特技だなとこいつから学びました。

 

昨今では気遣いや共感・同調、空気を読むという能力の方が重視されがちですが、それってストレスと引き換えにそこまで大事にすべきことなのかな~と思わされます。

 

ネガティブな事象や感情には、敢えて一枚壁を作って鈍くなるくらいがちょうどいいのかもしれません。

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だがしかし、奴は恋愛においては、相手の温度を察するという能力が欠如しているために、よく大誤算をしてやらかしているのですが。

恋愛はちょいと別だな!

子育ては修行〜進撃の小人〜

息子が寝返りを始めてから、段違いで子育て手こずりまくりの魚骨です。こんにちは。

ねんねの頃のが全然楽だったぞ!日々、子育て修行のレベルが上がっていくので驚愕です。
そして毎日、気づいたら外が暗くなっているのも驚愕。

そんなわけで今日は夜間の修行の話です。

 

私は夜中の授乳を楽するために、和室で一つの布団で子供と添い寝しています。

赤ちゃんってすやすや静止状態で安らかに寝ているイメージでしたが、とんでもねぇ。
奴らは進撃の巨人ならぬ、進撃の小人だ。

新生児期の頃から我が息子の布団支配力には目を見張るものがあります。

 

スタートは大体こう。平等に布団を折半しております。
ちゃんと赤ちゃん用枕に頭をonしております。
平和ですね。これぞ思い描いてた赤ちゃんと共に寝る生活。

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しかし寝返りもできない時期から、頭ブンブンで体を移動させ、
必ず真ん中に進撃してくる。

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ウォールマリア(タオルケット)で防ごうにもそれを破壊、乗り越えてくる。

自らがウォールローゼとなるも、頭グリグリ、拳ブンブンの猛追を受け、
ものの30分もすれば見事に布団のど真ん中で大の字。

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母は布団下に退避。大体足は畳の上に投げ出しております。

しかも左右どちらにおいても絶対真ん中によってくるから、息子の布団支配センサーすごい。


最近は寝返りの術を覚えてからさらに鮮やかに布団を乗っ取るようになりました。

でも一番えげつない布団の乗っ取り方がコレ。

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体を90度に旋回するなんてどんだけ器用だ!
母を寝させる気ないだろ!!

小さい体を最大限に使って布団を支配しています。賢すぎる。

 

とはいえ修行の成果か、全然畳の上でも寝られるようになりました。

ベッドで添い寝している世の母たちと進撃の小人の戦いなんて想像しただけで震えますね。

まぁいうても我が子の寝姿、天使すぎるので、今日も体を痛くして許してしまう毎日です♡

スポーツ観戦にまるで興味がない人の頭の中

東京五輪までどうやらあと3年をきったと聞きました。
主婦になって日中にワイドショーをつける生活をしてなければ、きっとそれすら知らなかったであろう、スポーツ観戦にまるで興味がない魚骨です。
 

ニュースでもスポーツコーナーになった途端にチャンネル回したいんですけど、夫はスポーツ観戦好き。
逢い交えぬでござる。

どのくらい興味がないかというと、サッカーブラジルW杯の時に私はちょうどNY出張中で、NY支社社長は大のサッカー好き。日本戦がある日、メンバー全員早めに仕事を切り上げて社長宅で観戦となったのですが、あまりの興味のなさに私は社長の娘さんの絵本「はらぺこあおむし」を読んでいたくらい興味がない。

 

正直にいいましょう。

オリンピックもW杯も苦痛なんだよーーー!!あと今は甲子園ーー!!

興味がないのに家族がみるとどうしようもないのです。ニュースとかもそれ一色になりますし。げっそりです。

 

圧倒的にスポーツ観戦好きがマジョリティのこの世の中で、ぜひスポーツ興味なし族がどんな心境にあるかぜひ知っていただきたいと思い、筆をとりました。 

スポーツをディスってるわけではなく、ほんとにこんな心境なんだぜっていうことだけです。

あしからず。

 

ーーー

・そもそもルールがわからない

サッカーとか野球なら教わったんでわかりますけど、テニスとアメフトとか、あれなに。

そもそも体育の授業以外でみんなどこでそのルールを知るんですか。

テニスはネットに引っかかったり、ボールがはみ出たりしたらダメってのはわかるんですが、点数が一点ずつ上がるわけでもなく、サーブ権とかもわからんし、いきなりゲーム終わるし、何なんでしょう。

アメフトはあのロボみたいな見た目かっこいいけど、団子になったり走ったり全然わからりません。

勝ち負けの瞬間がわからないので、どこでテンションあがるものなのかがわかりません。

 

・展開の遅いスポーツは睡魔に襲われる

男性が彼女にラブロマンスな映画に付き合わされて寝てしまうアレと同じですね。

バスケみたいなすごい展開の早いスポーツは飽きずに見られるのです。ワーッてなってワーッてなるから。

でもサッカーとか野球とかほんと苦痛。

野球なんて休んでる人の方が多いじゃないですか。一回メジャーリーグ観戦に行ったことあるんですけど、ドジャースのスタジアムで。
安い席ってのもあり、豆粒の選手たちがポツポツしてるくらいで何してるかもわからず、暇すぎてスタジアム内を探検して終わりました。

サッカーもワーって走っていくものの、半分以上は休んでるし、あんだけ長々やってて0点ゲームがざらなんて、何してたの。

だからサッカーをあの広さと人数でやるなら提案があります。

ボールを三つくらいぶち込めばいい。終わりに近づくと五個くらいまでボールを増やす。そうすればてんやわんやになって今より面白くなることでしょう。

また野球の延長は論外。後の番組待ちで延長になってる時の怒りはどこへぶつけたらよいの。
メンバーの三分の一がピッチャー、三分の一がバッター、その他の人が守備。とかで一人ずつではなく、何組か同時進行してください。

 

・楽しめるとしたら選手の顔くらい

年始の苦痛といえばやはり箱根駅伝でしょう。

うちは親戚の家で正月を過ごすことが多いのですが、まぁ午前中のテレビはいつも箱根駅伝。親戚の家のチャンネル権はもちろん私にはないので、苦痛であります。

こんな寒い中、あんな苦しそうなのに走ってるのも意味がわかんないし、優勝するならまだしも、目の前でタスキが繋がらないとかかわいそうすぎる。そのくらい待ってあげなよ〜;ω;

毎年そんなことをしてるもんで、その中でどう楽しむかを見いだしてきました。

それは選手の顔査定。顔が好みだとちょっとは興味持てて応援できますよねー。世の中所詮顔だ。

それでも走ってるだけで景色が大して変わらないので、すぐ飽きてしまうのですが。

  

・負けているチームを応援したくなる

どんな競技でも、日本vs北朝鮮だったら圧倒的に北朝鮮を応援しちゃいますよね。

だってあの人たち、負けたら殺されてしまうかもしれないじゃん!!

あと学生もののスポーツ(甲子園とか駅伝とか)は偏差値が高いとこは応援できません。だってやつらはスポーツで勝てなくったって、偏差値でどうにかなるじゃん。

体育大学とか名前からして勝たせてあげなよ!と。

この子達には体育しかないんだよ!!という気持ちになります。

 

・スポーツ選手はみんな親戚なの?お友達なの??

自分がスポーツをやって勝った負けたで楽しむのはわかるのですが、全然知らないこの人たちが負けようが勝とうがあんま関係なくない?とか思っちゃう時点で共感性の欠如でしょうか。

同じ地元とか同じ学校出身とかになるとものすごい熱の入れよう。。めっちゃ繋がり薄くないか。。

幼馴染の◯◯ちゃんが活躍してるってなら応援しますけど、会ったこともない他人の選手をむしろ知ろうとして選手名鑑で調べるとか、逆転の発想すぎてついていけないであります。

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私と錦織圭選手って兄妹だったっけ?と思うくらい、我が子のように応援する母。
徹夜も厭わない。

  

・ヤジを飛ばすおっさんが嫌い

勝った負けたと一緒に一喜一憂するサポーターならいいのですが、一番嫌いなのがヤジを飛ばすおっさん。

選手がミスをしたら「何やってんだよー!だからお前はダメなんだよー!」とか言っちゃうおっさん。

いやいや、あなたがダメといった選手にあなたは絶対勝てっこないし、何様でしょうか。

にわかとか言われても、負けて一緒に泣いちゃう女の子はかわいいよね。

 

ーーー

 

そんなわけで私は東京五輪が今から憂鬱であります。街もメディアもお祭り騒ぎが目に見えておる。

できれば東京五輪の時期は地球の裏側まで逃げたいな〜。

もしくは何かのどんでん返しで東京五輪中止‼︎っていうドラマをちょっと期待している魚骨です☆ 非国民なのであまり大きい声では言えません☆

子育ては修行〜ウンコがかわいくなってから一人前〜

※今回のお話はかわいいウンコのお話です。お食事中の方はお食事を終えてからをオススメします。

 

言ってたんです、二児の母の先輩が。
「我が子ならウンコすらかわいい」って。

 

その当時、まだ新生児育児だった私は、我が子は超絶かわいいけどさすがにウンコまではかわいいと思っていませんでした。

 

なんつったって新生児期のウンコは頻回です。
どうやら腸に溜めるという機能がまだ未発達らしいので、オムツ替える度にウンコしてます。
オムツとおしりふきの消耗が早いこと早いこと。
1日10回くらいウンコの処理をしていた時もありました。

 

そんでもって母乳だと、ウンコがほぼ液体です。
これがまた厄介。
飛ぶんです、ウンコが。オムツ変えてる最中に。
私の足の上に。真新しいオムツの上に。床に。なんなら絨毯に。

以前書いた通り、新生児期なんて特に不眠不休の戦いの真っ最中でございます。

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そんな微かで貴重な睡眠時間をウンコに奪われるなんて、他人のウンコだったら殺意のわくとこです。

しかしそこは我が子かわいいパワー、殺意も怒りもわきません。
なんなら睡眠不足で常にランナーズハイ状態なので笑えてしまいます。
そして無心でウンコのついた赤子の服と自分の服を洗います。
恐るべし我が子かわいいパワー。


草木も眠る丑三つ時、足癖の悪い我が子が暴れるのを取り押さえ、
ギャン泣きするもんだから虐待してるんじゃないかと、ばぁばが心配して覗きにきたりしながらも、
ケツをピカピカに仕上げ、さぁ新しいオムツにチェンジ!の時に
追加ウンコを飛ばされ、子の服も自分の服も床も汚れ、
なんなら子が自分の足をウンコオムツに突っ込み、
再度新たにケツも足もピカピカにし、服や床の飛ばされたウンコを処理、
ウンコのついた子の服と自分の服を洗い終わり、一仕事終えた!と思って我が子を抱き上げたら

ぶりぶりぶりぶり・・・(初めに戻る)

まぁ修行の一貫でございます。


しかし我が子が三ヶ月になった今、腸にウンコを溜める機能が備わってきたので、なかなかウンコに出会える機会も減りました。
今まで毎日何度も会っていたあのウンコに、今では2~3日会わないこともザラです。
頻回ウンコも困りますが、出ないのはもっと困ります。

3日会えないと「お願い、ウンコ出して;;」と懇願してウンコに会いたくなります。

 

そんな時は子育て界では常識の必殺☆綿棒浣腸!!
綿棒を赤子のお尻の穴に突っ込んでグリグリするのです。初めて知った時は衝撃でした。
しかもYouTube保健師さんが我が子のケツとウンコを全世界に晒して、綿棒浣腸のやり方を説明してくれる動画まであります。
赤子とはいえ他人のケツとウンコをこんなに食い入るように観る日がくるとは思わなかった。でもこの動画でとても助かりました。

 

この綿棒浣腸、子は嫌がりますが、意外と効きます。
むしろ最近では、さぁ綿棒浣腸しよう!と綿棒を用意し、肛門を傷つけないように綿棒をオイルに浸して、いざ準備万端!とオムツを開けたらみっちりウンコをしていたりします。
綿棒浣腸が嫌で、雰囲気を察知して出すのではないかと親バカな我らは考えます。賢いね〜!

 

そして、そんな三日ぶりにウンコに会えた日にはもう!小躍りして「よく出したね〜!立派だね〜!偉いね〜!」と我が子を褒めちぎり、愛おしきウンコを写真にとって、仕事中の夫に送りつけるくらいのことをしてしまいます。

一体何人の大人があなたのウンコを待ちわびたことでしょう。両親だけでなく、ジジババやママ友だってあなたのウンコを心配してたわけです。

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仕事中に送られてくるウンコ写真に喜ぶ夫。はたからみたらヤバい人。

 

まさにウンコすらかわいい。

この気持ち、今なら首がもげるくらいうなづいて理解できます。

私の母は私が赤子の時に綿棒どころか指を突っ込んだといいますし、義父はストローで吸い出そうとしたとかしないとか。

親にとって我が子のウンコは汚いものじゃない!尊いものなのだ!
ウンコがかわいくなってから一人前!!


・・・我が子かわいいパワー、恐るべし。

子育ては修行 〜不眠不休を強いるブラッククライアント〜

こんにちは。子供産むまでこんなに育児が大変だって知らなかった魚骨です。

マジでなんの修行かと思います。

徳でも積んでるのかしら。来世いいことあるのかしら。世界が平和になるのかしら。

や、出産の時点でとんでもない苦行だったから私、もう仏様になれるはず。
世の母親様はみんな仏様になれるはず。

 

そんなわけで産むまで知らなかったこの修行シリーズ、妊婦さんをビビらせるつもりではありませんが、後世のために書いていきたいと思います。

ほんとに知らなかったよ、こんなこと。なんで義務教育で教えてくれなかったんだ。

 

まず最初に降りかかってきた修行、それは不眠不休の授乳という名の滅私奉公です。

私は完全母乳育児だったもので、特に新生児~生後1ヶ月の時は授乳が2時間おきでした(ミルクだと3時間もってくれる)。

昼夜関係なく、きっちり2時間ごとにお腹空いたコール。
乳児の腹時計って時報レベルで正確。

 

昼寝すればいいじゃんと思われるかもしれませんが、
2時間おきの授乳といいましても、両乳授乳からゲップの一通りのコースをこなすと所要時間約30分。
んで、その1時間半後にはまた時報がなってしまうので、結局オカンが連続して寝れるのはうまくいって1時間半なのであります。

その1時間半でもオムツ替え、その時におしっこ飛ばされ、ウンチ漏らされ、服汚れ、洗い、ゲロられ、ぐずられ、抱っこしてあやし、あれ泣き止まないなーと思ったら1時間半経っていてもう次の授乳時間!

子育ては時間を食う化け物でです。

 

いざ赤子が寝てくれて平穏な時間がやってきても、オカンの葛藤が始まります。

オカンだって自分もご飯食べたいし、喉乾いたし、トイレ行きたいし、たまった洗い物洗いたいし、洗濯物取り込みたいし、検診の予約電話しなきゃ、回覧板出さなきゃ、そういえば朝から顔も洗ってない!

ていうか寝顔めっちゃかわいいいんですけど!天使なんですけど!!神様ー!天使落としてますよー!!パパに見せてあげなきゃ!じいじにも送らなきゃ!パシャパシャ!

 あ!それよりも何もよりも寝といて体力回復しなきゃじゃん!!

 

ふぎぃぃぃーーーーーーっ(お腹空いたコール)

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っていうのの繰り返しです。

寝顔のかわいさのせいで寝不足っていう。寝顔の吸引力やばい。

 

そんなわけで最初の2ヶ月間、連続して眠れたのが1時間半です。
子のいない生活から考えたら、全くもって考えられない修行です。

  

わかりやすくいえば、24時間 2時間おきに休みなくクライアントから緊急対応の連絡がけたたましく鳴る。
対応するまで鳴り止まない。
いくら対応してもバグ(ギャン泣き)の原因がわからず解決しない。
コツコツと寝かしつけしてたのに一瞬にしてクラッシュ(背中スイッチ)。
自分の時間など一切なく、クライアント様の要望が最優先。風呂入るのだってままならない。
「今日乗り越えれば明日は休みだー」っていう日がこない。

 

ブラックだろ~?とんでもなくブラッククライアントだろ~??
こんな仕事、いくら積まれたってお断りだ!!
命大事に!人間らしい生活を!!

 

って思いますよね。
どんな仕事よりも育児が一番ハードワークだ!!

 

だがしかし、こと我が子のこととなるとできてしまうのです。

責任感や使命感もあるかもしれませんが、おおかた”かわいい”という理由だけです。

こんなとんでもない激務が”かわいい”という感情によって成立しているのです。

なんて不安定なシステムだ。よく人類は絶滅しなかったな。

 

子供産むまでこんなに不眠不休ってことも知らなかったけど、これだけ我が子かわいいってことも知りませんでした。

 

夫のいびきで起こされた日にはむかついて鼻をつまんでたのに、2時間おきに子供に起こされても全くむかつきません。

なんなら泣き顔すらかわいい。泣き顔が土偶のくせにかわいい♡ 

まさにかわいいは正義!我が子は正義!ブラッククライアントでも正義!!

 

これから産む予定のみなさん、大丈夫、意外とどうにかなるもんです。

産む前は週末10時間寝てた私ですら今どうにかやっています。

本能なのかホルモンなのか、子が泣けば嫌が応にも反応してしまいますし、朦朧として授乳しててもむしゃぶりつく我が子、とんでもなくかわいいから。

 

とはいえ、全国のお母様がたは寝れる時に寝るべきというのは本当!

最近ではオカン経験値もアップしたので、寝顔のかわいさを心を鬼にして振り払い、真っ先に自分の睡眠を優先するようになりました。

何よりもオカンが体力を残しておかないと、おっぱいも出なくなりますし、赤子がぐずり魔人に変貌した時に対応できません。

オカンがどんなキワキワな状態でも赤子はマジで容赦ない。

家事ができなくても睡眠のが大事!オカンが元気なのが一番!!

 

そんなわけでブラッククライアントに今日も振り回されながら、そのかわいさに誤魔化されて修行に励む毎日です。

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少しでも睡眠時間確保のため、もっぱら添い乳で寝るので、気がつくといつも我が子が私の脇の下に収まっている。
あぁ幸せ♡

もうスタンドバイミーに憧れたりなんかしない、地獄のマチュピチュへの道

そんなこんなでクスコに対してあまり好印象が持てずにいたとこに、

「折角クスコに来たんだからマチュピチュ行こうよ」と夫が珍しく自己主張をしたので、マチュピチュにいくことになりました。

こんなついでに、期待値低くマチュピチュにいく人も珍しいことでしょう。

 

通常マチュピチュへの行き方を日本語で検索すると、ペルーレイルという列車でクスコの街からマチュピチュの麓のマチュピチュ村まで行くのが一般的です。

日本のツアーデスクでもそう案内されます。

ですが、この列車は一日に数本レベルで少ないらしく、事前予約必須、噂によると一ヶ月前から予約してないと乗れないとか!

もちろんまるでマチュピチュにいくつもりがなかったので、全く予約してなかった私たち。

 

ですが、現地にきてしまったらなんとかなるものです。

実は日本人にはあまり知られていない過酷な行き方があったのでした。

 

宿の主人が勧めてくれたのは、クスコ発着の一泊二日のワゴンバスツアー!

マチュピチュ村までの往復バス代、マチュピチュ村での宿泊代と二食分のご飯、マチュピチュへの入場料がついて一人 US150ドル!激安ツアーです!

 

クスコにある大概の宿や旅行代理店で前日に申し込めばもう次の日の早朝には宿まで迎えに来てもらえます。

ノープランで旅をしている人にはありがたい!

 

補助席も入れた座席数分のきっちりみっちり定員(しかも日本人みたい決して華奢ではない南米人のみなさま)と人数分の荷物を積み込んで、私の倍はあろう南米人レディーのお尻とどちらの汗かわからなくなるくらい密着しながら、6時間乗り続ける地獄のワゴンツアーです!

 

そんなパンパンのオンボロワゴンで、決して道路とは言えない崖っぷちの道なき道、ぐわんぐわんの急カーブを、頭文字D並みに猛スピードで駆け抜けます。

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オンボロワゴンの車窓から。山肌に見える線が道だ!!

 

私もばっちり車酔いになりましたが、前のチリ人青年が最初は余裕でDSマリオをやってたせいで、その後真っ青で吐きそうになっておりまして、そっちのが気が気ではありません。

でもこんなとこで降ろさせてもらっても、にっちもさっちもいかないので、耐えて乗り続けるしかないのです。

 

途中何度か休憩もありましたが、南米人メイン(チリ人やアルゼンチン人など)のツアーのため、スペイン語ができないのは私たちだけ。

運転手はもちろん英語通じず、何時に戻ればいいかもわからないので、自ら食らいついてどうにか意思疎通をとるしかありません。

でもそんな中でも天使はいるもんで、英語できないけど私たちのことを気にかけてくれたブラジル人のカップル、ありがとう(;ω;)彼らがいなければ途中でバナナを買うこともできませんでした。

 

っていう史上稀にみる地獄ドライブだったのですが、地獄はまだつづいておりました。

 

なんと降ろされたのはマチュピチュ村ではなく、だいぶ手前の鉄道駅。

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ここから二時間半、蒸し蒸ししたジャングル気候な線路の上を歩いて我々はマチュピチュ村へ向かわねばならないとな。

 

線路を歩くの?線路って列車が走るものじゃないの??

 

線路あるんだから列車乗らせろよー!!ここは歩くとこじゃないだろーーー!!

と叫びたくなりますが、鉄道のチケットがない無計画な貧乏人の私たちは永遠と線路を上を歩かなければ憧れのマチュピチュにはたどり着けないのです。

 

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ぞろぞろとみんな線路を歩く。足元が悪いのでほんとにしんどい。

 

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こんな橋も徒歩で渡る。

 

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トンネルの中も歩く。真っ暗なのでスマホのライトを頼りに。

 

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列車が来たら端によける。走って逃げる。
歩いてる人々はテンション高く列車を見送る。

 

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最後の方は雄大な自然もあって、国境を越える難民の気分に。

 

早々に自分の荷物も夫に持たせて、トボトボと歩くこと二時間半、やっとマチュピチュ村へたどり着いたのでした。

 

もう、ほんとに、疲れた。。
さながらスタンドバイミーです。一生分のスタンドバイミーをしました。
もう二度とやらねえ。

 

そして翌日、マチュピチュ村から文明の利器・バスを使って(徒歩で山登りしていくことも可能)、マチュピチュに行ってみたらまさにマチュピチュ!!という感じでいってよかったです。

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マチュピチュどーん

 

ちなみに帰りはあっさり列車のチケットが買え、スタンドバイミー(線路徒歩)を免れました。
なんで帰りは簡単に買えるんだ。

でも乗れたのは一駅分。クスコまでの帰りの地獄ドライブはちゃっかりありました。そこはもちろん逃れられず。

 

これからマチュピチュにいきたいなと思っている方は、ぜひ!ちゃんと!計画を立ててからの!出陣を!!

何よりもまず、列車のチケットのご予約をオススメします!!

 

その後メキシコで出会った屈強なアルゼンチン青年は、五日間かけて山の越え谷を越え、自らの足でマチュピチュにたどり着くトレッキングツアーで行ったと言っていたので、もっと修行したい猛者はこちらでレッツトライ。

世界遺産の街・クスコの洗礼

去年の1〜3月、夫と中南米を旅しておりました、魚骨です。
まさか次の年には子供が生まれるとは思いもしなかった。

知人から南米旅行の相談を受け、南米のことが諸々思い出されたので懐かしく振り返ってみます。

 

私たちの旅はとりあえず日本からチリの首都サンチアゴに入り、北上。
次の行き先も、宿も行き当たりばったりで決めるノープランの旅。 

その中でも人生で一回はいきたいとされるマチュピチュ近辺を取り上げます。

 

といっても実は私はあまりにも歴史に興味がないので、マチュピチュなんぞスルーしようとしておりました。

マチュピチュお膝元?の都市、クスコに辿り着いたのも、たまたまウユニ塩湖で出会ったアルゼンチン家族に次どこいったらいいかと相談したところ、クスコはヒストリカルでビューティフルな街だから是非行ってみて、と言われたからなのでした。

 

長距離バスを乗り継いで、クスコに降り立った私たち。

さすがペルー有数の世界遺産の都市だけあって、スペイン式建築の建物がご立派。ヨーロッパみたいな風景です。

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建物はヨーロッパ調なのに、そこにいる人たちはケチュア人というthe南米な方々!そして民芸品などもカラフル!

この不思議な組み合わせは南米独特の魅力です。

 

だがしかし!地球の歩き方でも、他サイトでも、写真のきれいさだけでは伝わらないことを本当のクスコをここで大暴露だ!

これからクスコ行きを検討されてる方々はお気をつけて!

 

なんつってもクスコはめちゃくちゃ空気が悪い!!

 

見た目がいくらヨーロッパでも、排ガス規制がされていないオンボロ車が黒い煙を撒き散らしてるここはやはり南米。

しかもさらに3400mと標高が高いのもあって、空気は薄く、一刻も早くこの街から出たくなるくらい気持ち悪くなり、鼻の中が真っ黒になりました。

クスコに行かれる方は見た目のヨーロッパ感に騙されず、是非マスクにもなるネックウォーマーの着用かスカーフを巻くことをオススメします。

 

※日本で一般的な白い使い捨てマスク。あれはやはり諸外国では医者とか看護婦とかがつけるものであって、まだまだ一般的でない模様。

日本人ツアー客が団体で白マスクをつけてるのを見たメキシコ人の友人は「なにあれ?彼らは医者集団なの??」といっていたので、かなり異様に映るようです。便利で清潔だけどね。

 

クスコの洗礼はまだありました。私たちが泊まった地区が悪いのか、

クスコの街には全然物資がない!!

 

これを見よ。

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スーパーに行っても、一面に水ーーーー!!!しかも前一列だけ!!

奥に見えるは野菜売り場。ほぼ空っぽなのがお分かりいただけるでしょう。

 

どうした世界遺産の都市、さながら震災が起きて買い占めでも起きた直後のよう。

 

観光客が多いアルマス広場ではスターバックスもケンタッキーもあるのですが、ちょっと外れたところに泊まるとこんなことに。

しかもスーパーはこれ一軒だけ。

レストランを探すもチキンとフライドポテトの店か、メニューが全然わからない中華屋しかない。

でも空気が悪いからあまり出歩きたくないがために、フライドポテトを夕飯としてつまんで終了となりました。

 

あと野良犬が多いこともクスコ注意。

南米はどこも野良犬が多いのですが、世界遺産の街なのにクスコは野良犬がわさわさおりました。

細い道なのに道を全て封鎖してお昼寝、何度も道をとおせんぼされ、無邪気に追いかけられました(;ω;)気をつけろ。

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こんな状況、戦後の日本か。

 

そして最後の洗礼は食にありました。

マチュピチュから戻ってきて、クスコから次の街に移動する前のランチ。

 

観光の中心地ではやはり観光地価格でレストランも高いというのもあり、ちょっと外れの市場で屋台が出てたので、そこでランチをとりました。

 

その屋台はなんかよくわからないけど、南米ならではのチキンと中華料理のミックスのような食べ物。

このような庶民向けのペルー×中華MIXのレストランは街のところどころにありました。

 

これまでチキンかポテトかぽそぽその米にマヨネーズをかけて食べるというボリビアの切ない食生活を送ってきた私たちにとっては、よくわからないけどラーメン的なヌードルと焼きそばみたいなヌードルはとてもうまい!!

メニューにはチャーハン的なのもありました。 

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この奥の看板にある写真のメニューを食べた我ら。

 

そして生絞り100%オレンジジュースが現地価格でコップ一杯30円ほど!
これが激ウマでありました。

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・・・が、その二日後の夜、リマの少し北のトルヒーヨという街で宿泊した夜、悲劇は起きました。

 

なんかお腹痛いなーと早めにベッドに入ったものの、みるみるうちに下痢と嘔吐の波に襲われ、体が空っぽになっても穴という穴からただの水が出てくる始末。

結局このトルヒーヨという街に数日とどまることになってしまったのでした。

 

実際に死んだのはトルヒーヨでしたが、原因はどう考えてもクスコで食べたペルー×中華MIX料理しかありえない。

夫と違うメニューを食べたのはあの時だけだし、ラーメン的なものに入ってたチキンの中がちょっとピンクだった気がする…!

 

2ヶ月の南米旅行中にお腹を壊したのはクスコだけ。

多少高くても安全のために観光地のレストランにいくべきだったのかもしれませんが、
それでもこの謎のペルー×中華料理はおいしいのでオススメ。
なるべく清潔そうなお店でトライしてみてください。

 

あれ、マチュピチュの話にしようと思ったのにクスコで終わってしまいました。

というわけで、テンション低めでいくマチュピチュの話はまた次回。