decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

内閣府主催「東南アジア青年の船」と『雇用とディーセント・ワーク』についてディスカッションを行いました!【後編のその1】

10月30日(水)に内閣府共生社会政策の取り組みの一つである

「東南アジア青年の船」で【雇用とディーセント・ワーク】というテーマの

視察先企業として参画致しました!

 

午前は高橋がメインでディーセント・ワークとは

お互いの価値観と、価値観の認め合いとは…についてディスカッションさせていただきましたが

後半はグループで「みんなが考えるディーセント・ワーク」をブレストしてもらい

発表してもらいました!

 

・仕事を通じて叶えたいこと、実現したいこと

・どうやって叶えていくか 

 

グループは6〜7人で全部で5つ!

それぞれの興味深く、ハッとさせれられる発表だったので

本当は要約してご紹介しようかと思ってましたが

どの内容も素晴らしすぎたので、そのまま、ほぼまるっと

ご紹介させていただきます!

 

なお、各グループに日本人の青年が1人いるので

発表の際の通訳はその日本人の方にお願いいたしました!

 

《第1グループ》

最初のグループがまさかのスライドが!!!

あの短時間でよく準備できたね…と、そもそもそこからびっくり!

では、こちらの内容をご紹介させていただきます。

 

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なにが幸せかと考えたときにいくつかの要因に分けられると考えました。

一つ目はFinance 財政

 …貧困、最低賃金

二つ目はBenefit 利得

 …休暇、年金、本人や家族への社会的保護、保険

三つ目はSafety,Security,protection 安全、セキュリティ、保護

 …ハラスメントのない、平等制、差別がない、機会が平等

四つ目はPsychological needs 心理的なニーズ

 …帰属意識、愛着

 

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幸せとはなにかを考えたときに、3つの円を考えました。

従業員、雇用主ともに、ディーセント・ワークにおいてなにが必要かわかっていて

それが提供、シェアされている必要があります。

 

 

『Personality』個人ごとの仕事に対しての価値観

『Needs』異なった国や状況で、「食』や『安全性』など、なにを求めるか

『Deseire』待遇や働き方、給与なども含めて、どんな人になりたいか、どんな人生を求めるか

 

この3つのサークルの重なっている部分を求めることが

なにが自分にとって幸せか定義できるものと考えます。

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====================

 

 …とってもわかりやすく、かつなるほど!と思わせる発表でした。

個人的な話になりますが『Desire』を明確に持つって

一見簡単そうで難しいなって思ってまして。

情報社会で生きていると、人と比べたり、流されたりして

「あの人の持っているあれ、私も欲しい」

「あの人みたいにいいね!って言われたい」

っていう欲求がうまれることがありますが

「そもそも、私、欲しかったんだっけ?望んでたんだっけ?そうなりたいんだっけ?」

ってなることがたまにあります。

 

「なりたい自分」を持つって難しいけど、大事ですよね。

 

 

《第2グループ》

こちらのグループは、全員で分担しながら発表!

 

====================

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ディーセント・ワークとは「幸せ」と「居心地の良さ」と定義して議論しました。

 

議論1_ディーセント・ワークとは…

・実際に自分が提供したもの、対価として還元できるか

・成長できるか

・安全に働くことができる環境

・性別、年齢に関係なく得られる平等な機会、条件

ワークライフバランス

・職場での良好な関係

・会社の社風、文化とマッチするか

 

議論2_上記の定義を受けて、従業員、雇用主が達成しなければいけないことは…

・仕事の透明性:仕事においてグレーゾーンあると、平等性が担保できなので

・男女、LGBTQ、関係ない平等性

・安全性と保証

・雇用主と従業員の良好な関係性

・働く環境についての柔軟性:自身にライフステージにおいて、フレキシブルに働く環境を変えること、またそれについての会社からの理解

 

そして、ディーセント・ワークも大事ですが

ディーセント・リヴィング(decent living)≒貧困をなくすなど、

社会的な課題に対してもアプローチしていくことが大事だと考えました。

 

議論3_どうやって解決していくか

①それぞれが認識することが大事

・個人:どういう状況にるいか、どういう労働環境が適している課

・会社:従業員の労働環境や、会社が提供している環境

②政府のサポート

・規制、ルールの設定

・財務面のサポート

・研修制度

 

以上です。ありがとうございました。

====================

 

…こちらは、具体的にどうするかをよく話し合ったグループだったかと思いました。

「decent living」、直訳すると「まともな暮らし、適正な暮らし」ですが

日本で言ったら「健康で文化的な最低限度の生活」でしょうか。

やはり国によってその定義は違いますし

また、実際に達成できているかというのも国や地域によって異なるかと思うので

そういった発想がでてくるところが

それぞれのバックグラウンドをもつ青年ならではだなと思いました。。

 

以上、前半2グループの発表でした!

次回、残り3グループの発表をご紹介したいと思います!

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございました!

 

 

 

 

内閣府主催「東南アジア青年の船」と『雇用とディーセント・ワーク』についてディスカッションを行いました!【中編】

10月30日(水)に内閣府の共生社会政策の取り組みの一つである

「東南アジア青年の船」で【雇用とディーセント・ワーク】というテーマの

視察先企業として参画致しました!

 

【中編】では、当日の午前中の様子のお伝えしたいと思います!

 

当日は10:00開始ですが、私達社員は9:00にヒカリエ集合。

準備はヒカリエカンファレンスの皆様がやってくださっているので

(ヒカリエカンファレンスの皆様、ありがとうございました!)

私たちは特にやることはないのですが

そわそわしてつい早めに集合。

(ちなみに、高橋は当日早朝に原因不明の腹痛で起きたらしいです!多分、緊張…?)

 

9:50くらいに各国の青年たちやスタッフさんが到着。

みなさま、覚えてきたのか「おはようございますー😊」と

笑顔で挨拶してくださったのが印象的でした。

 

その間に高橋は通訳さんとサクッと打合せ。

今回のセミナー、言語の違う国の青年が集まっているため

共通語はすべて英語。

なので、高橋が話すことについてもすべて逐次通訳で行われました。

 

10:00

ディスカッションがスタート。

■高橋の自己紹介

まずは高橋の自己紹介からスタート。

「バーのオーナーでもあります」の一言に、ちいさなどよめきが。

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■ディーセント・ワークのについての説明

「What is decent work?」

 

「世界の人々がいま最も望んでいるものは、基本的人権に次いで

ディーセントな仕事ではないかという結論に達しました。

これは子どもに教育を受けさせ、家族を扶養することができ

30年~35年ぐらい働いたら、老後の生活を営めるだけの年金などが

もらえるような労働のことです」

 

==============

高橋より

「何か仕事に就いて、正解や答えを決めるのではなく

認め合う仕事であると、僕らは解釈として認識しています。」

 

■弊社の取り組みについて

こちらはサクッと。

就業支援、企業向けのコンサルティング

また、インターネットメディアへの発信。

こちらは、弊社が転職を希望した方々のその後を掲載しています。

気になる方は是非こちらで御覧ください↓↓

「WORK LIFE SELECT」

http://work-life-select.com/

 

■日本の労働環境について

過労死、子育て、LGBTQの観点から

日本の労働環境について紹介させていただきました。

 

■価値観ヒアリング

弊社が実際の求職者さんに行っている

キャリアカウンセリングの手法を使って

「A社、B社、C社、あなたはどの会社で働きたいですか?」と質問し

個々の価値観を理解する重要性と

価値観を認め合う働き方とは…?を質疑応答を交えながらブレストしました。

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国や育った環境、学生や社会人など

バックグラウンドが違う青年たちなので

意見も価値観も千差万別!

 

その中の質問や意見で私が興味深く思ったのは…

 

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タイの青年「多くのアジア諸国は政府からのサポートや社会福祉が整っていなく

電力や水などの供給も充分でないため

そういう場合は自分が家族や、場合によっては村を支えなくてはいけません。

そういった時に『お金』が重要になってきて

『意思』や『価値』を考えているゆとりがありません』

…私は日本で恵まれた環境にいたんだなと実感。

 

ブルネイの青年「ブルネイは小さな国なので、会社で達成目標があって、競い合っても、お互いが達成できないということが起こります。

なので、数字の目標達成を重視する会社で働くと、とてもストレルフルです。」

ブルネイは、三重と同じくらいのサイズの国なので、そういったことも、価値観形成に影響するんですね。。

 

「業界で必要とされている人がいて、けど、その人はキャリアチェンジをしたい、そういった場合はどうすればいいですか?

社会として、その人はまだその業界にいて欲しい!という状況でも、本人の意思を尊重してもいいのでしょうか」

…「社会から必要とされる」というのが理解できなかったですが、別の人の次の質問で少し理解できました。

 

タイの青年「裕福層の人たちは、今回のような『青年の船』に参加する機会があるが、貧困層などはこういった機会を受けるのがなかなか難しい」

…教育を受ける機会があった人は、卒業後、自由に職業を選ぶというよりも、教育を受けられた分、社会に還元しなきゃという意識が強いのかなと感じました。

 

他にもたくさん深い意見が出て

とても充実したディスカッションが行われました!

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次回、後編では、午後のグループワークの様子をお伝えいたします!

内閣府主催「東南アジア青年の船」と『雇用とディーセント・ワーク』についてディスカッションを行いました!【前編】

こんにちは。

清野です。

 

10月30日(水)に内閣府の共生社会政策の取り組みの一つである「東南アジア青年の船」で【雇用とディーセント・ワーク】というテーマの視察先企業として参画し、ディスカッションを渋谷ヒカリエにて行いました!

 

といっても、「青年の船」???って感じですよね。

お先に「青年の船」についてご紹介いたします。

 

==「東南アジア青年の船」とは==

 

内閣府が実施する国際交流事業の一つで、今年で46回目を迎える歴史ある事業です。

日本およびASEAN加盟国の300人を超える18歳〜30歳の青年達が、

船内等で共同生活しながら、ディスカッション活動を始めとした各種の交流活動を通じて、

各国や国際社会の未来のリーダーとして活躍できる人材の育成を目的としています。

 

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今回のコラボに至ったきっかけですが

今年のディスカッションテーマの9つのうちのひとつが「雇用とディーセント・ワーク」であり

そのまま社名として「ディーセントワーク」が掲げる弊社にお声がかかったという訳です!

 

当日は11カ国、32名の学生と、弊社の代表取締役である高橋、

そして青年の船のスタッフさん9名と弊社社員4人が参加し

合計46名で開催されました!

 

午前中は高橋から

・自己紹介

・ディーセント・ワークとは

・日本の労働環境について

・価値観ヒアリング

・質疑応答

の流れで進められ

 

お昼を挟んだ午後はグループごとに各々が考える「ディーセント・ワーク」を

ブレストしてもらい、グループごとに発表してもらいました。

 

当日の様子については、中編・後編にてお伝えさせていただきます!

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台風15号の10倍の面積、台風19号。しっかり対策をしましょう!

こんにちは!
ハチです。
 
今日は行く先々で台風19号の話題でもちきり。
週末にかけてイベントや学校行事、習い事なども相次いで中止の連絡が来ました。
 
何より先日被災した千葉などでは、とても不安な週末を迎えられることと思います。
寄付くらいしかできておらず心苦しいのですが、
今はまず自分自身も最低限、新たな被害を増やさず、事前に防げるような問題を最小限にできるよう努めるばかりです。
 
水やパン、果物など、停電や断水に備え利用できそうな飲食物を揃えたり、
身近なものが飛ばされたり壊れたりしないよう、チェックしましょう。
 
気象庁によると、台風19号は、なんと台風15号の10倍の面積だとか。
尚のこと戦々恐々で自治体も企業も対応に追われていると思います。
 
混乱の最中で頼れるものは、まずは自分と身近な家族、ご近所との繋がり。
声を掛け合っておくといいですね。
 
なお、色々な対策のまとめサイトがあるので、是非確認しましょう。
 
 
微々たる対策の一つとして、私が本日行ったのはエアコンの「音」防止。
台風の強風にあおられ、エアコンがポコポコと音を立てるのを聞いたことがありませんか?
 
我が家のエアコンは強風時にはずっと水の音がし続け、
不快な音ではないものの音量が大きいため寝室では気になって眠れないほど。
 
また、エアコンの近くを通り過ぎると時折雨のような水しぶきが飛んでくるような感覚を味わいました。
家の中で雨が降るわけがないし… これはエアコン?
 
調べてみると、
屋内外の気圧差によって外気が、
エアコンの外の室外機についている排水ホース(ドレンホース)から屋内に逆流することで、ドレン排水のたまり場でポコポコ音がするのだそう。
我々のようなマンション住まいで多いようです。
 
更に強い刺激が加わると、音だけにとどまらず屋内に水しぶきが飛んでしまうのだとか。
 
この対策は優先順位としては低いかもしれませんが、
音問題と水しぶき問題で検索したところ、
500円でこのような「逆流防止弁」が売っていました。
 

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ちょっとかわいらしいですよね!
「おとめちゃん」(音を止める)です。
 
音を防止するだけでなく、虫の侵入も防いでくれるんだとか。
排水力に弊害はないので、気軽に取り付けて頂けると思います。
 
 
そして、、、
 
先日の、台風15号が去った後の我が家の室外機。
まさかこんなのもが反転するなんて、予想外でした。
 

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今回はできる限り壁に寄せるなど、頭を絞ることに。
マンションの外壁にネジ穴を開けるわけにもいきませんし、屋内に退避させることもできませんもんね。
 
エアコン周り、トラブルの心配が絶えませんね…
皆さまもお気を付けください。
 
 
さて、
10日中には週末の鉄道の計画停電の内容も決まるとのこと。
異例の早さですが、前回の混乱を目の当たりにした身としては、納得です。
予定通りにいかないことはストレスもあるでしょうか、安全が第一。
無理をしないようにしましょう。
 
 
また、被害の大きさに寄るものの、
おとなしく家にいるのが最善ですが、
それはそれで子供がいると尚のこと親子で息が詰まるもの。
 
停電が起きたとしても少しでも心に余裕のある遊び方ができたら、いいものですよね。
 
すごろくや人生ゲーム、
トランプやUNO、
本や漫画でもいいから活字に触れる、
工作や絵を描く、、、
 
私も久々に絵の具箱を取り出し、キャンバスを広げてみました。
家に缶詰めなんていつもならあり得ないことです。
 
 
AIの波がきて久しいですが、
我々人間と自然はアナログな存在。
 
災害は本当につらく嫌なものですが、
こうしてふと原点に返るべき視座の置き方を与えてもらっているのかもしれませんね。
 
とにかくも、早めの対策と、安全を守れるよう努めましょう!!

「絵本×算数」のオススメをご紹介します!

こんにちは!
先日ディズニーシーにてNEWアトラクション『ソアリン』に感激したハチです。
 
 
今回は久しぶりに、絵本の紹介をさせていただきます!
 
もう下の子も5歳になりますが、
下の子が生まれるまでは個人でベビーマッサージやサインの教室を開いていたこともあり、未だにオススメ絵本を聞いてくださる方もいらっしゃいます。
 
 
色彩豊かなものや、メリハリやリズムを楽しんだり、
単純に面白かったり心を育むような話も未だに大好きですが、
 
私自身の娘たちも成長してきたので、
絵本の内容も少しずつ複雑化してきました。
 
 
特に最近は「算数」と「絵本」との関係性の深いものが親自身も楽しく、つい手に取ってしまいます。
(算数が得意なわけではないです笑)
 
今回はそんな算数につながる、おもしろ絵本を少しご紹介したいと思います。
 
 
* 
 
 
まずは軽快なリズムでとっつきやすい、
「ウラパンオコサ」。
 

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ウラパン、オコサ・・・
 
これだけでは謎なタイトル・言葉ですが、
実は「2進法」を楽しく学べる絵本になっています。
 
下の子は指を指しながら2歳の時から楽しんでいましたが、
今でも「読んで」とせがまれます。
 
慣れてくるとサッと数を把握できるようになるため、
スピードを上げスラスラと口に出して「ウラパン・オコサ」が言えるようになるとちょっとした自信にもなるかも。
 
大人の方がテンポが遅れることも多々あり(私だけかもしれませんが笑)子ども達の方が勝ち誇って楽しんでくれます。
 
 
 *
 
 
「はじめてであう すうがくの絵本」
 

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こちらは昔からある、定番の算数絵本。
自分自身の幼少期にも家にあったかもしれません。
 
長らく親しまれてきたにもやはりワケがあり、
算数の基本となる「仲間分け」「順番」などに、楽しく触れられます。
 
一方「仲間はずれを探せ」という概念が、この時代受け入れられるのかわかりませんが、言葉が一人歩きしがちな昨今こそ、文字の少ない絵本ほど実は会話が増えたり、親自身の言葉選びが試されるような気がします。
 
文章の多い絵本は文脈や人物・情景描写などから想像力や語彙力を学べますが、言葉を補う必要がある絵本にもまた読み聞かせる側と読まれる側の距離感が縮まるような効果がありますよね。
 
使い切りの知育ドリル1冊買うなら、コチラを1冊買ってみるのが個人的にはおススメ。
ボリュームもあり、何度でも繰り返し楽しめます。
また、有名な安野光雅さんのこの独特な繊細な絵の丁寧な描写が好ましく、素敵です。
 
 
 
 
「1つぶのおこめ」

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ズシッと重厚な絵本、「1つぶのおこめ」。
 
こちらはストーリーもとても素晴らしく、
ゴールドのインクの使用や途中見開きもあり、贅沢な絵本です。
 
「お米」が訳あって二乗で増え続けるという、二乗の概念や数値そのものも学べる内容なのですが、
二乗の底力?みたいなものを改めて認識させられます。
読み応えがあるので大人も楽しく読めます。
 
A4のペラペラの紙でさえ、「42回折り畳むと厚さが月に届く」という話、聞いたことありますよね?
 
実際の紙は9回も折れませんが、、、
まさにそれです。
二乗、すごいですねぇ。
 
 
 
 
「フィボナッチ」
 

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先日までお茶の間を賑わせたドラマ「あなたの番です」。
私も観ていたのですが、フィボナッチ数列も話題になっていましたね。
 
この本は3年前くらいから我が家にあるのですが、
自然の中に隠れた数を見つけた「フィボナッチ」の探求そのものと、人生を絵本としてまとめたものです。
 
私は描画が趣味で好きなのですが、有名な絵画にはこのフィボナッチ数列が隠れ美しいバランスをとっていることが多いので、そんなことも含めて興味深く買ったのがきっかけ。
絵自体もあたたかく親しめるので、子供たちにもよく読んでいます。
 
最後に「見つけてみよう!」というのがあり、身の回りのものからフィボナッチ数列を見つける体験クイズのようなものがまた、面白くて盛り上がります。
 
 
 
 
今回は以上4冊をご紹介しました!
 
優れたドリルやタッチパネルで算数を学べる方法も多数増えているかもしれませんが、
絵本の中で創造力を働かせながら算数に触れることができるってやはりいいものですね。
人とかぶらない出産プレゼントにも喜ばれるかも。
 
絵本という枠を超えて、大人同士の会話でも立派に題材となれる内容ばかりです。
奥深い「絵本×算数」の世界、是非手に取ってみてください^^

沖縄での忘れられない出会いは、「ヤギ」でした。

こんにちは!
ハチです。

 


ペットは飼っていますか?

我が家には以前いたメダカちゃんたちも他界してしまい、
現在ペットは不在です。

猫も犬も好きですし憧れますが、
留守も多いので育てる自信がありません。

そんな私がこの夏、
「飼いたい!!」
と思ってしまったのが、、、


メェー


ヤギです。

ペットとして飼えるの、知っていましたか??

 


そもそもそう思ったきっかけは、
今年の夏、久しぶりに沖縄に3泊の旅行に行った時のこと。

台風が近づいていたものの飛行機も飛べ、幸い初日も快晴。
沖縄らしく過ごすことができました。


ただ、最終日は気温も低めで、26度ほど。

プールや海も少し泳いだだけで子供たちの唇も紫に、、笑


空港に直行するのも勿体ないので、どこか手頃に行けそうなところはないか調べ、
はじめて「ビオスの丘」という植物園に行ってきました。

 

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沖縄の観光スポット|ビオスの丘

 

亜熱帯の湿原や、紅ピンク色の鮮やかなトンボ、珍しい植物たち。


「沖縄=海」の公式が一般的なので、わざわざ沖縄の山に少し入り込んだ植物園に行こうなんて、今までは思ってもみませんでした。


ただここが、私たち家族にとって忘れられない出会いの場に、、!


まず、
この公園の全体像を知りたくて、
「湖水鑑賞船」という船に乗りました。

これがとても良く、ガイドさんが丁寧に「ビオスの丘」について楽しく解説してくれます。

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東京ディズニーランドに行った方ならわかるかと思いますが、
リアル・ジャングルクルーズです。
(もちろん南米のアマゾンレベルまでいきませんし動物も水牛しか出ないけど。)


その時に、
「実はブタもヤギも、ペットとして飼えるんですよ~」
という話から始まり、

 


「園内にはヤギがいるのですが、どうぞ、自由にリールを持って、あっちこっち好きなところを散歩してみてください!」

 

「ヤギの引き回し、なんていうのがあるくらい、連れていきたい方向に引っ張ってもらって大丈夫です!」

 

「もし散歩中にヤギが逃げてしまっても大丈夫です!近くにいる職員が追いかけて捕まえられますから~!」

 


という、思わず突っ込みたくなるような
沖縄らしいゆる~い情報が共有されました。


ヤギのお散歩したいねー、とボートを後に。

 


とにかく自然がいっぱいで、広いビオスの丘!!

珍しい植物はもちろん、手作りの木の遊具もたくさんあり、めいいっぱい遊べます。

途中スコールも降ってきましたが、
めげずにウロウロしていたら、売店のような施設の横の隅っこに、
小さなヤギが3頭つながれていました。


リールは私たちですぐに外せそうですが、
これが噂のヤギ??

職員さんに一言断ってみようと声を掛けたら、

 

「あ!!どーぞどーぞ!!!ご自由に~」


笑。

 

ヤギを2頭、解き放ちました。
割と子供の力でも大丈夫そうだったので、姉妹に1頭ずつ。

 

一目散に芝生に引っ張られる娘たち。

「芝生=食料」なんですね。

ヤギが繋がれていたところだけ、地面が土のみだったので腹ペコだったようです。

 

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長女はすぐに慣れました。

 


すると背後から


メエェエエエエ!!!!


と大クレーム。


3頭目のヤギがめっちゃ怒ってる!笑

 

お人よしの夫が3頭目のヤギ担当に走り寄り、食事に付き合っていました(in芝生)。

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(10分くらいこの状態。)

 

模様がウシのようで、サイズは犬のよう。

でも、ちゃんとヤギ。


すごくかわいかったです。

下の子はパワーが互角だし、どっちが散歩してもらっているのかわからんことに…笑

 

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ヤギに遊んでもらっているみたいですね!笑

 

あ~ヤギ、、、可愛かったな。
飼いたいな。

 

マンション住まいですが、中型犬まではOKなはず。

 

調べると、親切なサイトで「飼い方」とか出てくるので読みふけってしまいました。

 

でも、ベランダから「メェ~」って聞こえたらご近所さんビビりますよね笑

近所を散歩していたら猫にも犬にも威嚇されてしまうかも、、、

ヤギは高いところが好きらしく、「タンスやテレビ台にも飛び乗ってしまう危険性あり」という記事もありました笑


う~ん。


ひとしきり妄想をしつつ、


子どもたちには「うちでは飼えないのよ~」としか言えず。
本当はママも、飼いたいのよ…涙

 

 

ビオスの丘では他にも、

美しくたくましい鶏たちが放し飼いにされていたり、
竹馬などがゴロゴロ置いてあったり、
ここに作る?っていうくらいデンジャラスな木のブランコも多数。
水牛の車に乗ると、水牛のお散歩も体験させてもらえました。

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時間がゆっくりと流れていて、いくらでもいられそう。
このあと慌てて空港に向かいました(笑)

 

さて、そんなビオスの丘


沖縄のハイライトは海でもプールでもなく、ヤギでした!笑
3頭とも元気かなぁ~

夏は終わってしまったけれど、植物園を目的に沖縄もイイですね^ ^

 

「可能主義」のススメ。“それしかないわけ、ないでしょう?”

こんにちは!
ハチです。

最近よく購入する本はこちらのシリーズ。
 

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(かっこつけているけれどもキマらない画。)

「おしりたんてい」


娘たちの愛読書です。笑

数か月前、
下の子はこの写真の通り「おしりたんてい」を手に私の買い物に付き合ってくれたのですが、

私が服の試着をしていた時に店員さんが
「何読んでるの~?」
と娘に質問。

 
「おしりたんてい。(ですけれども何か。)」
 
 と答える「ドヤ」な娘の声をカーテン越しに聞き…
店員さんの顔を勝手に想像してなんだかちょっと無駄に焦りました笑
なんか、すみません。


さて、先日ディーセントワークの新たなるミッションと共にご紹介した本、
「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」。 
 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 
端的に言うと「統計学の本」と言われていますが、
読んでみるとその様相は少し違います。
読んでいない方のためにちょっとご紹介。

著者・ハンス・ロスリング氏のこんなセリフがあります。
 
「数字だけがすべてではない。」
 
「世界を理解するのに数字は欠かせないけれど、
数字いじりだけで引き出された結論は疑ってかかった方がいい」 
 
彼が導き出したのは物事・現況の本質であり、
「何でも情報収集でき且つ何もかも知っているようで実は盲目な私たちの目」を、
自覚させてくれます。

この本のユーモアな語り口や、
様々な側面に配慮を忘れない滲み出る人物像もまた魅力です。
 


しかし、医師であり教授でもあったハンス・ロスリング氏は、
残念ながら2017年に亡くなっています。

この書籍は、生前のハンス・ロスリング氏が最後に記したものと残していたメモなどを、残された家族がまとめたものになっているのです。


もうハンス・ロスリング氏の生声をメディアなどで聞くことができないのは残念でなりませんが、
この本と同じような内容を、TEDに登壇した際に語った動画が多数残っています。

書籍にはまだ手を出し切れていない方も、
手始めにご覧いただくのはいかがでしょうか。


たとえばこちら。
 
 
こちらは英語ですが、
TEDのアプリならば日本語字幕の同じ動画を観て頂けます。

20分ほどであっという間に観られると思います。
TEDってお堅い緊張感のある場であるイメージですが、こんなに笑いが起きるんですね。

他にも興味深く臨場感のある動画が多数あります。

本を読んだ方も、読んでいない方も、
是非ご覧になってみてください。
 
本当に、世の中の見方が少し変わります。



例えば、

世界における「赤ちゃんの死亡率」も、
その数字だけ見ると、
「なんて多いのだろう…」と悲観してしまうでしょう。

ところが、
昨年の数字と比較すると、数値は減っている。

おととしよりはもっと、減っている。

確実に、世界は少しずつ良くなっているのだと。
データが証明しています。

もちろん、限りなく0に近づかない限りは、手放しで喜ぶべきことではないと思います。

しかし「良くなっている」という事実は、事実として受け入れないと、
次にとるべき手段や行動を見誤ってしまうことにもなるのです。



この背景には、人には「ネガティブな本能」があり、
それらを「ドラマチックすぎる見え方」として切り取ってしまうこと、
またそれらによって、偏った報道も多々発生するのだと、ハンス氏は言います。
  
戦争、飢餓、自然災害、失政、腐敗、予算削減、難病、大規模リストラ、テロ事件。
世界はいつだって悪いニュースのオンパレードだ。
反対に、ゆっくりとした進歩は、どれほど大規模であっても、
何百万という人に影響を与えたとしても、新聞の一面に載ることはない。
もしも記者が「航空機、無事着陸」「農作物の収穫、また成功」といった記事を書こうものなら、すぐに会社をクビになるだろう。

 

「報道がより自由になり、技術が進歩するにつれ、悪いニュースは以前にも増してすぐに広まるようになった」とも、本で語られています。

確かに、SNSも普及し良いニュースも広まりやすいですが、
悪いニュースはそれよりもずっと速いスピードで拡散されていますよね。

観ている方もそれらを頭で考えているよりただ「感じて」しまう、のだと。
論理的とは言い難い現象が起きます。



また、ハンス氏は、

 
「わたしは日頃から、人類のすばらしい進歩について誰かに語るたびに、
『ハンスさんは楽観主義者なんだね』とレッテルを貼られる。
 
とも語り、こう反論しています。
 
正直、いい加減にしてほしい。
私は楽観主義者ではない。
楽観主義者というと世間知らずのイメージがあるが、わたしはいたって真面目な『可能主義者』だ。
と。

この、きちんと物事の背景や理由や数字をきちんと把握した上での、
「楽観主義」ではなく「可能主義」という言葉が非常に好ましく聞こえ、

子どもたちにもそんな視点で人生を生きてほしい・・・と思いました。



遡ること、中学や高校の頃。

いや、もしかしたら、小学校高学年の頃でさえ、

進路や将来について考える機会があるたびに、
言いようのない不安を感じたことはありませんでしたか?

これも
「世界が悪くなっている」という、
恐怖にも似たようなものが植え付けられているからだと、
今になって思うのです。

何を目指しても、何を頑張っても、本当に叶えられるのだろうか。
世の中のうねりの中で自分が本当に幸せな大人になれるかはわからない。
安心して暮らせて、自立した生き方ができるのだろうか。


特に私自身が高校~大学の頃は世の中が「就職氷河期」の真っ只中でした。

将来のために希望や学力に関係なく「理系に行くべき」という風潮が強く、
好きなことを仕事にするのはもちろん、
理系以外の進路は不安ばかり煽られ、悲観させられがちでした。(少なくとも私の場合は、、、)


もちろん、そんな不安があるからこそ受験などを頑張ったり、
スポーツや得意な事や苦手なことに一生懸命に打ち込んだり、
その時の力以上を出し切ろうと踏ん張って努力するというのもありますよね。


でも一方で、
子ども時代にそんなに将来に対し不安に飲み込まれそうで悲観する時間は、
そんなに要らないものなのかも… とも今は感じます。


いつからか、
幼い頃に無邪気に思い描いていた「将来の夢」には圧倒的に冷ややかな現実を突きつけられ、
未来が輝くものというよりは暗く不透明にくすんで見えてしまう。

「可能主義」というのは、
そこにささやかな光を差してくれるものかもしれません。



ふと我が家の本棚を見ると、
この「可能主義者」という言葉にリンクしそうな絵本を発見。

「それしかないわけないでしょう」

です。
 

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定番となった大人気絵本作家の、ヨシタケシンスケさんの絵本です。


主人公は、
小学生のお兄ちゃんと、その妹。

お兄ちゃんがランドセルを引きずりながら、
暗い顔をして帰ってきます。
 
「…ねえねえ しってる?」
「みらいのせかいは たいへんなことばっかりなんだってさ。」
「ともだちがおとなから きいたんだってさ。」
 
と、兄がオバケを見たかのような顔をして妹に告げるところから物語がスタート。
 
「えー!? ( ゚Д゚)」
 
とショックをうけた妹は、
お布団でくつろぐおばあちゃんの部屋に駆け込みます。
 
深刻な顔をして悩みを打ち明ける女の子に、
おばあちゃんは
 
「だいじょーぶよ!!」
「それしかないわけ ないじゃない!!」
 
と、励ましてくれるんです。
 
「みらいは たくさんあるんだから!!」
 
って。


ヨシタケシンスケならではのユーモアに溢れた視点で、
色々な「みらい」が描かれています。

それらはすべて現実とはかけ離れた想像力に溢れていて、
「FACT FULNESS」のような論理的要素はありませんが、

両書とも読んでいると元気が出るんです。

是非、幼い子どもたちだけでなく、
進路や将来に悩む年齢の多感な子どもたちにも目にしてほしいですね。

無神経にただ励ますのとも違いますし、
いい加減に「なんでもできる」と言うつもりはありませんが、

「絶対にダメとは言い切れない(=可能)」
という視点であれば、受け入れやすいでしょうか。

月並みな言い方かもしれませんが、
希望を失わずに生きていきたい・生きていって、ほしいものです。


「それしかないわけ ないでしょう」の絵本の中で、大好きなフレーズがあります。
 
そういえば、
「すきか きらいか」とか、
「よいか わるいか」とか、
「てきか みかたか」とか、
よく きかれたりするけど、
 
それだって どっちかしかないわけ ないわよねー。

 

ファクトフルネスにも出てくる、人間の「分断本能」

 

我々が義務教育で当たり前のように習っていた「発展途上国」や「先進国」という概念も、世界を2つに分断するということが傲りであり時代錯誤だと感じて頂けると思います。


「すきか きらいか」
「よいか わるいか」
「てきか みかたか」


目に見えない境界線を取っ払ってみることは時に勇気が要るけれど、意外と単純で簡単な事だったりして。

 

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