こんにちは!
ハチです。
今回は当社、ディーセントワーク代表の高橋のトークセッションよりお届けします!
「ディーセントワーク」という言葉にピンとこない方ほど、読んでいただけたら嬉しいです^^
今でも記憶に新しい、多くの犠牲者を出した「東日本大震災」。
私自身、都内ではありましたが、震災の大きさと混乱を体験した一人です。
あの震災の影響で、未来あるはずのたくさんの尊い命が、突如として失われました。
消防庁がまとめたところによると、震災関連死を含めると死者は19,418人(2016年3月1日時点)。
警察庁がまとめたところによると、行方不明者は2,562人(2016年2月10日時点)。
合わせて、2万人を超えます。
本当に本当に、多くの方が犠牲になられました。
さて、一方、2014年の内閣府が発表した年間の自殺者数は、
「 25,427 人」。
2万・・・ 2万5000人以上。
驚愕です。
本人の意思とは裏腹に命を絶つことになってしまった震災の犠牲者数を更に上回る多くの方々が、日本では一年間で自ら命を絶っているのです。
世界的にみると、社会的な統制が強い旧共産圏の国々ほどではないにせよ、自殺率は先進国の中では非常に高いとのこと。
これは一体どういうことでしょうか。
そもそも、
「自殺は個人の問題だ」という人もいるでしょう。
しかし、それは違うのです。
「自殺は社会の問題である」と、社会学者のエミール・デュルケーム(Émile Durkheim)は提唱し始め、
「例え、個人的なことが理由だとしても、その人の生きづらさを産み出した原因の多くは社会にある。
その社会が変わらなければ、いつまでたっても自殺者は減らないし、問題の解決にはならない」
と高橋も続けます。
では、どうしたら良いのでしょうか。
そこで、大切になってくるのが当社の社名でもある、「ディーセントワーク」という概念。
◆あらためて、「ディーセントワーク」って?
知らない方のために、今一度、厚生労働省のホームページに記載している内容をピックアップします。
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1 経緯
「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」の概念は、1999年の第87回ILO総会に提出された事務局長報告において初めて用いられ、ILOの活動の主目標と位置付けられた。
(「第87回ILO総会事務局長報告:ディーセント・ワーク」(1999年6月))
2 ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現への取組
ディーセント・ワークの実現は、(1)雇用の促進、(2)社会的保護の方策の展開及び強化、(3)社会対話の促進、(4)労働における基本的原則及び権利の尊重、促進及び実現の4つの戦略的目標を通して実現されると位置付けられている。男女平等及び非差別は、これらの目標において横断的な課題とされている(参照:「公正なグローバル化のための社会正義に関するILO宣言」(2008年6月第97回ILO総会))。
このため、ILOは4つの戦略的目標に沿った形で技術協力や調査研究を行っている。また、各国の実状に応じたディーセント・ワーク・カントリー・プログラムを策定し、プログラムに沿った事業を推進することにより各国におけるディーセント・ワークの実現を支援している。
このため、ILOは4つの戦略的目標に沿った形で技術協力や調査研究を行っている。また、各国の実状に応じたディーセント・ワーク・カントリー・プログラムを策定し、プログラムに沿った事業を推進することにより各国におけるディーセント・ワークの実現を支援している。
また、日本政府としては、ディーセント・ワークの概念の普及に努めるとともに、様々な労働政策を推進することによりディーセント・ワークの実現に努めている。平成24年7月に閣議決定された「日本再生戦略」においてもディーセント・ワークの実現が盛り込まれている。
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はたして、「ディーセントワーク」の実現・・・できているでしょうか。
「努めている」段階から見ても、まだまだ日本は不十分だからこそ、前述した自殺者数も深刻だと窺わせます。
当社は上記のようなディーセントワークの推進、啓蒙活動や、実現したい働き方を探す転職者の支援をしているのです。
◆「自殺のほとんどが個人の問題じゃない!」 その理由。
日本の自殺率の高さ、そして各々の理由を見て行っても、女性の2倍の自殺者である男性の自殺理由は、
・仕事疲れ
・リストラ(中高年)
が大半を占めているそうです。
ゲイ、バイセクシャルの方々の自殺も非常に多いです。
それは記憶に新しい事件もありますが、これはやはり社会に問題があり、国としてもっと啓蒙していかなければならない問題をはらんでいます。
また、殺人や虐待で0歳児が被害者である事件を紐解いても、手を下した殆どが母親だそうです。
同じ母として、これほど胸の苦しい現実はありません。
しかしここでも単純に、「母親が悪い」と片付けて良いのでしょうか。
想像してみてください。
夫がもっと家にいられたら。
家事育児を手伝えていたら。
妻の話をもっと聞いていたら。
夫が家庭にできなかったことを生み出す原因は、過剰勤務を課した会社、社会にあると言えないでしょうか。
◆ディーセントワークの実現に向けて、解決してくためのヒント
だからと言って、すぐに「残業なし」を推進したからと言って社会がうまく回るわけではないでしょう。
歪(ひずみ)が出てきてしまいます。
より良く解決していくためには、
- 働き方を変えるのではなく、様々な働き方を認め合うということ。
- 無理してバランスを取ろうとするのではなく、異なる働き方を認め合うということ。
この2つが何より大切であると高橋は言います。
”ワークライフバランス”という言葉よりも、より現実的に聞こえてきませんか。
私自身、育児と仕事の両立を目指そうをしても、心折れるママたちをたくさん目にします。
そもそも完全に両立するのは、この核家族世帯の多い私たちにとっては、息苦しく無理な話なのかもしれません。
でも、それぞれの立場や理由を尊重しあう風土が社会としてもっと生まれれば、もっともっと時間や場所も様々な自然な働き方が認め合えるのではないでしょうか。
◆まずは、「他の人を認めること」からスタート
誰かが言っていました。
戦争は、お互いが「正義だ」と思うことから発生するんですって。
「自分が正しい」
これは、実はとても怖いことなのではないか・・・と最近思います。
善とか悪とか決めるのではなく、ただ、相手を認め、受け入れる。
たったそれだけのことが、実は難しく、大切なこと。
それは、働き方にも言えます。
よく、「自己肯定感」が強い子供に育てたい、と言いますよね。
転職者の方も同じで、「自己肯定」に悩まれるか方も少なくありません。
そこでも、大切なことは、やはり、「他の人を認めることができること」だと高橋は言います。
他の人を認められることで、初めて、「肯定感」がつくのだと。
他人と自分を肯定する=認め合えるのならば、例えば働き方に「良い」も「悪い」もあるのでしょうか。
残業をしないことが悪にもならず、主婦が仕事を始めることも悪ではない。
もっと腹落ちするほど、みんながそう思い、認め合えたら、いいですよね。
◆新感覚のサイト、「WORK LIFE SELECT」
啓蒙活動の一環として、ディーセントワークでは素敵なインタビューサイトをオープンしています。
「転職活動成功しました!」というサイトではありません。
もっと一人一人の人生に寄り添った、温度のあるインタビューを覗いていただけると思います。
これがまた、ディーセントワークの一つの啓蒙活動です。
読んでみると、
「自分にとっての幸せと他人にとっての幸せは近いところもあるけれど、また種類が違うんだな。」
「ガツガツ売り上げ一番で働くことが良しとされがちだけれど、そうじゃないかもしれない。」
「会社に自分を合わせてきたけれど、本当に自分が大事にしていることってなんだっけ。」
ということに私自身気づかされます。
おそらく、10年前と5年前では感じた事や大事にしていたことがまた全然違ったと思いますし、
その後結婚し母になった直後でも、少し子供が大きくなってきた今とも、また少し違うと思います。
きっと皆さんも、そんな風に思うのではないでしょうか。
ぜひ、ご覧ください。
自分の子供には、どんな未来を過ごしてほしいですか。
自分が子供の頃、どんな未来を夢見ていましたか。
今生きる人生を、どんな未来にしていきたいですか。