decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「窓ぎわのトットちゃん」が大人も子供も励ましてくれる! そんな「個性」を大事にしたい! 娘や旧友たちに教えてもらったこと。

こんにちは!
黒柳徹子さんのインスタを見ることが日課になっている、ハチです。
 
徹子さん、83歳。
 
インスタを始められたことも驚愕ですが、「世界ふしぎ発見」の収録前には毎回、図書館で借りてきてもらった本で勉強しているようです。(番組では常にそこから出題されたことはない、と自虐的に話されていますが。笑)
 
83歳になっても勉強してるんだなあ・・・ ただただ、感心してしまいます。
 
 
人生って酸いも甘いも本当に色々あって、悩んだりしんどい事の方が多いこともあるけれど、
こんなに歳を重ねても現役でパワフルに活躍している徹子さんを見ると背筋が伸びます。シャキン。
 
 
(一部抜粋)
本番収録が終わった。たくさんのお笑い芸人が出演して、私が面白いかどうかを決めるという番組。
徹子の部屋」で、お笑いの人が出てもあまり笑わないので、お笑いの方から「芸人泣かせ」といわれてるので、どうかな?と思ったけど、今日は結構笑った。
でも、みんなと笑ってるところがちょっと違うようだった!
いっしょに司会するさまぁ〜ずさんのお二人の名前を間違えては失礼と思って、カンニング用に手に「大竹 三村」と書いたら、テレビにマジックで書いた手が何度も映り、三村さんに指摘され大爆笑!
しかも、収録中1回もさまぁ〜ずさん達の名前を呼ばず、「あなた」とか「そちらの方」で押し通した。
 
 
……さすがです、徹子さん。
絶妙な徹子ワールド、小細工なしに面白いですね。
 
 
さて、黒柳徹子さんと言えば「窓ぎわのトットちゃん」。
 
トットちゃんは、小学校一年なのに、学校を退学になった。 一年生で!!先週、ママはトットちゃんの担任の先生に呼ばれて、はっきり、こういわれた。「おたくのお嬢さんがいると、クラスじゅうの迷惑になります。よその学校にお連れください!ほんとうにこまってるんです!」先生はいった。「まず、授業中に、机のフタを、百ぺんくらい、開けたり閉めたりするんです。たとえば、書き取りをするとしますね。するとお嬢さんは、まずフタを開けて、ノートを取り出した、と思うと、パタン!とフタを閉めてしまいます。そして、すぐにまた開けて鉛筆を出すと、いそいで閉めて"ア"を書きます。そして、ぜんぶ、しまってしまいます。それを一字書くたびに繰り返すんです!」
 
このように、彼女は最初に入学した小学校で問題児扱いされていました。
 
本人は好奇心旺盛なのだが先生からは迷惑がられてしまい、とうとう小学1年にして退学させられてしまいます。
しかし、ユニークな教育方針の「トモエ学園」に転校し、のびのびと小学生活を送るようになります。
 
「君は、本当は、いい子なんだよ」という校長先生の言葉は、これまで薄々と疎外感を感じていた彼女をいつも元気づけてくれる言葉でした。
 
子供の頃この本を読んだ時は、私はどうもピンと来なかったのですが、いま人の親になってまた読みたくなりました。
 
 
***
 
 
私は子育てをしながら「個性が大事!」と頭でわかりつつも、自分の子が他の子より遅かったりできなかったりする事が気になることがあります。
 
何でできないんだろう?
どうしてわからないんだろう?
 
勝手な物差しで測ってしまうんです。
 
のびのびさせてあげたい場面で止めてしまったり、注意しすぎてしまったり。
結局平均的なところが落ち着くからと要らぬ心配をしてしまったり。
もっと人よりもできるように! と欲張りたくなって、必要以上に踏ん張ろうとしたくなったり。
 
子供は元気で健康であることが一番なんだから、それ以上欲張りすぎちゃいけないくらいなのに。
 
 
 
特に上の子は以前から走るのが遅くて、そんなどうでも良さそうなことが私の悩みのタネでした。
 
先日の運動会でもかけっこ6人中、最下位ほぼ同時2人フィニッシュのうちの1人。
私は短距離が速い方だったのに……なぜ。(意外とか言われますが。笑)
だから余計に気になるようで、娘のかけっこの遅さがこの間まで少しショックでした。
 
 
なんとか速くならないものかな…
 
せめて真ん中くらいまでになってくれたらなあ。
 
 
 
ある時、たとえ最下位だろうとずっとニコニコしたまま最後まで走り切る娘に気が付いたのです。
 
 
今まではそんな表情も、「マイペースであまり勝ち負けを考えていないだけかな」と思っていました。
泣いて悔しがったりするお友達もいるのに、違うんだなあと。
 
 
でも、もしかしたら本人もとてもガッカリしていて、そういう気持ちを隠しているのかな。
 
マイペースにホワ~ンとしているのか。
悔しい気持ちを隠しているのか。
はたまたどちらもあるかもしれないけれど…… とりあえず、今こうして笑顔でゴールまで走り切っている娘をただただもっと褒めてあげよう!! と思いました。
 
そのままを受け入れてあげる。
良さをちゃんと見つめてあげる。
そんなことに気づかされました。
 
 
***
 
 
先日、小学校時代の同級生たちに久々に会いました。
 
私が通っていた小学校は女子だけのとてもアットホームなところで、大人になってもみんな遠かれ近かれ親戚のような、まるで従姉妹同士のような存在だったように思います。
 
大人になってから理解する当時の様々な事、共感し合えるエピソード、先生の話……
どれもこれも懐かしくて4時間のランチがあっという間でした。
 
メンバーもそれぞれ、ママ、海外での生活、舞台女優、バイオリニスト、弁護士など、それぞれの場でそれぞれ必要とされる存在として奮闘していました。
 
もちろん、各々抱える悩みもきっとあるけれど。
そして境遇だけ見られがちかもしれませんが、みんな土俵は違えど各々とても努力している。
互いを認め合い誇りをもって背中を伸ばして頑張ってる姿に励まされ、ただただ尊敬しました。
 
 
みんなとのランチの話題にも出てきた、小学校低学年の時に割と元気娘だったクラスメートの1人は、予想をはるかに超える言動でいつもみんなを笑わせてくれました。
体育の着替えの時には服をぜ~んぶ脱いで机の上に乗ってたよね~!! と思い出してみんなで爆笑していたのですが、そんな彼女も「エリイ」という名で今や国際的にも活躍する現代アートを手掛けるアーティストになっていました。
 
アジアの現代美術の新進アーティストを対象とした『プルデンシャル・アイ・アワード』において、最も栄誉ある「Emerging Artist of the year」を受賞し、その特典としてロンドンのサーチギャラリーでの個展が実現するなど大活躍。
 
こんなに人物になるとは!
人生って面白いですね。
 
他人と横並びにならない。やってないことをする。
もちろん現代アートのメッセージの受け取り方は人それぞれでしょうが、なかなかできないことをやり遂げて多くの人に支持されている彼女の生き方はとても清々しく、子供の頃からブレがなく潔くさえ見えます。
 
今思えば、小学校時代の周りの先生も彼女の突出した面白さや個性を楽しんで見ていたように思います。
先生って、大事だな。
 
 
***
 
 
もちろん、現場では「個性」では片づけられないことや心配なケース、その子の症状や環境、その他さまざまな要因もあると思います。
 
ただ、どれだけしっかりと観察してあげるか、そして多様な目で、色々な角度で接してあげるかが、きっとどんな場合でも大切なことですよね。
 
私も母業しつつその目を忘れがちになるので、自戒を込めて。
 
子供でも大人でも、「良いところ」を見つけて伸ばしてあげるって奥が深いですね。
 
とりあえず明日も徹子さんのインスタをチェックしよう。
 
黒柳徹子さんのインスタグラム
 
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かけっこ、がんばったよ!!