decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

大して英語ができなくても、なんとか外国人と仕事をするコツ【その1】

こんばんは、魚骨です。

今年も残すところあと二日ですが、そんなことは関係なく、思いついたネタをブログにしたためます。


私は2年ほど前、日本の会社から出向して、アメリカの子会社で1年間働いておりました。使命は日本人アメリカ人混合チームでとあるスマホアプリを作り上げること。ポジションはディレクターなので一番チームとコミュニケーションを取っていかねばなりません。そして何故か最終的には10カ国以上のデザイナーさんとリモートワークをすることになりました。

 

正直、英語力は旅で身につけたサバイバル英語+フィリピン留学2ヶ月で習得した恋バナ英語しかありませんでした。ノリの日常会話はできるけどビジネス英語って何?ってレベルです。英検は三級しか持ってません。

 

が、これが意外とどうにかなるもんです。
これから海外赴任とかでナーバスになっている方にちょっとでも背中を押せるような、魚骨が得たtipsを2回に渡ってご紹介します。
ちなみにここに記すのはあくまで最低限です。あと役割は社内チームのディレクターです。英語で契約書を交わす営業さんとかは真面目にがんばって英語を勉強してください!


1. 小学生でもわかる明瞭明確な仕様書を作成する

ここだけは!ここだけは!何徹してでもがんばってください。
特に大事なのは絵と具体例で説明すること。英語だとこっちが意図していたニュアンスと違うことも容易に発生します。

例えば「日付を表示する」と書いたとしても、日本人だったら当たり前のように「年/月/日」ですが、アメリカ人だったら「月/日/年」、ちょっとバックグラウンドの違うヨーロッパ系の方がいれば「日/月/年」となってしまう可能性もあります。
意図があるところは、いちいち!細かく!くどすぎるくらい!の仕様書を作成すると後々面倒でなくなります。

 

2. お願いや指示は大体「Can you~?」か「It should be~」でOK

いよいよ口頭によるコミュニケーション。
英語なんて自分が使う文法だけを覚えてればOKだと思っています。ディレクターはほぼこの二つだけ使えればなんとかなる。
やんわりお願いしたい場合は「Can you~?(~してくれる?)」、明らかに仕様書と違っていたり、ちょっと強く言いたい時は「It should be~ (これは~であるべきなんだ)」。
「Please~(~してください)」もいいけど、味気ないし、プリーズ星人になってしまいます。この2文法だけ覚えて、緩急をつけましょう。

 

3. お願いや指示には理由を必ず添える

これは同じ日本人相手に対してもそうですが、よくわからない頭ごなしの命令ほどやる気のでないものはありません。
でも意外と日本人のエンジニアさんもデザイナーさんも優しいから、大して説明しなくても素直に「わかりました」って聞いてくれちゃうんですよね。上流工程からの下流工程という意識の表れなのでしょうか。

でもそれは外国人には通じない。チームというか個人対個人という感覚が強いので、明確に意思もあるし、意見も主張する。特に言葉が不自由だとつまらないことでうっかり不信感も募りがち。どうしてそうあるべきなのか、どういう意図なのか、面倒でもいちいちちゃんと説明しましょう。

 

4. 処理しきれない意見を言われたら「Let me consider about it.(ちょっと検討させて)」で保留する

怒涛のごとく意見されて、怯んで下手にオッケーオッケーなんて言ってはダメ。
その場で対応できなければ一旦持ち帰り、きちんと話し合いができるように立て直します。多少待たされても、きちんと説明してもらえれば相手も納得してくれるはず。笑顔で誤魔化しても後々響いてくるだけです。

f:id:decent-work:20161222193442p:plain

 適当に笑顔でオーケーはただの地雷撒き。

 

5.褒め言葉のバリエーションを増やす

英語の誉め言葉は多彩だし、特にアメリカ人はよく褒めてくれる。だからこちらもきちんと褒め返しましょう。フィードバックする時に開口一番まず一つは確実に褒めると、相手も気持ちよく続きを聞いてくれます。
この褒め言葉バリエーションはアメリカ人と話してるうちにたくさん出てくるので、彼らが使う言葉をそのままパクって次回に使うべし。

Great! とかGood! とかは日本人的には言いやすいですが、「Love it! (私それ大好き!)」とか「Awesome! (すばらしい!)」とか言うとそれっぽいのでオススメ。

 

 

今回はここまで。ここまでだけでもなんとかなります。意外と簡単なのではないでしょうか。
次回は浅いんだか深いんだかってとこをもっと攻めます。お楽しみに(・ω・)ノシ