そろそろ妊婦生活が終わります。臨月に入りました魚骨です。
臨月に入ると赤ちゃんが大きくなって胎動が鈍くなると聞いていたのですが、そんなことはどこへやら。
うちのエイリアンちゃんは毎日毎日激しく暴れております。
NST(ノンストレステストhttp://www.meg0405.com/nst-962)と言われる胎児の元気度を計測するテストでは、先生にも看護士さんにも笑われるくらい元気にニョコニョコ動いておりました。
最近では毎朝の目覚ましとして、踵でゴリゴリと私のアバラを削りに来ています。
不思議なものでちっさな人間が腹の中にいるのがありありとわかります。
明らかに自分の意思とは違う動きがそこにあるのです。
自分が人間を生成できるとは思ったことなかったんで、不思議でしかない。
一足早く産んだ友人は「胎動がなくなって寂しい」といっており、今ならその気持ちがわかる。
ほんとに経験してみないとわからない、胎動のこの感覚って忘れてしまうものらしいので、ちょっと覚書としてどんなものか記しておこうと思います。
男性には味わうことのできないこの感覚が、ちょっとでも伝われば幸いです。
思えば最初の胎動はほんとに胎動かどうかわからなかったものです。
腸の中でガスが動いた?くらいのもんでした。
「胎動かも!胎動かも!」と騒いでたのも、今思うともしかしたら違う疑惑もあり。
それがそっと触られるような感じになり、
トン、トントン、みたいな感触があり、
ヘソの下の方でポコン!って明らかに動くようになり、
今では座ってようが寝てようが、思いっきりドドン!!と体が揺れるくらいの衝撃の蹴りをかましてくれるようになりました。
そうだよね、もう2000gを超える生物が動いてるんですもの、体も揺れるわ。
一番痛いのが、先述したアバラ攻撃。
背中を丸めて座ってたりすると、ゴリゴリと踵でアバラを攻めてくるのです。「せーまーいー!」みたいな感じですかね、きっと。
ポジションチェンジもあります。腹の中がグリン!とグルン!と揺れるのです。これが一番ダイナミック。
何故か腹の奥、脇腹など4カ所くらいで同時にグリグリ動いたりもして、一体どんなポーズを取っているのか謎になります。
ぐをんぐをんと左から右にかけてウェーブをしてみたり、服の上からでも何かが動いた様子がわかります。
特にご飯を食べ始めると胎動フィーバータイムが始まり、胃にも衝撃が走り、軽く戻しそうになる時もあります。
逆子の時は膀胱を蹴られて辛かったのですが、逆子が治っても尚、ぐいーっと頭を膀胱に押しつけられるような時があり、どうしようもなくトイレにいきたくなります。
この間は明け方に二時間近く膀胱攻撃があり、全然眠れませんでした。
ぐいーっと足を伸ばしているのか、足と思われるサイズの突起が横っ腹から突き出したりします。コチョコチョとくすぐってやると引っ込みます。
横になると重力に合わせて、母体の下の方に移動して来る感じで、お腹が奇妙な形になります。
体の奥底でトン!トン!トン!と一定間隔で弱い衝撃があるときは、しゃっくりらしいです。
こんなに等間隔でリズムを刻むなんて、うちの子リズム感がいいのかしら!と私は早速親バカ勘違いをしておりました。
静かな時にはどうやら寝てるらしく、自分が妊婦ってことを割と忘れがちになるのですが、いきなり思い出したようにドゴーン!と自己主張してきます。ごめん、忘れてたわ。
前面に出てくる日もあれば、奥に潜んでる日もある。
人に注目されたり、触られると急に動きを止める。
悲しいことがあって、しょげて泣いていると「俺がいるぜ!!」と言わんばかりにゴンゴン動いてくれたり、
どうしようもなくイライラしてる時も、もにょもにょっと動いてくれるとはっと我に返り「ごめんね、イライラして」という気分にさせてくれる。
胎動を感じていると、赤ちゃんに早く会いたくなるものでありまして。
胎動というと「一心同体」感があるかもしれませんが、実際に体験してみてそれは違うなと思いました。
同体ではあれど、完全に別心です。
完全に私の意図を無視して動くので、こいつはこいつですでに立派な個体の人間であるなと思います。
こんなに近くにいるのに、顔も見たことなく、声も聞いたことがないから不思議です。
二人産んだ子の証言だと、やはり胎動の激しい子は生まれても落ち着きがなく激しい。
生きてるのか心配になるくらい胎動を感じられなかった子は、生まれてからも大人しい。とのこと。
果たしてどうなることやら。生まれてからのお楽しみ♪
去年の今頃の私と言えば、無職で地球の裏側のガラパゴスでイグアナを追いかけてたとは思えないくらい、気持ちは変わるものです。
兎にも角にも無事に生まれてきてくれ、エイリアンちゃん!