decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

里帰り出産のメリットデメリット【産後編】

 

未だ2時間おきの授乳の合間にブログをしたためております、魚骨です、こんにちは。
あと30分でまた次の授乳になってしまう…!

急いで参りましょう。私が感じた里帰り出産のメリデメ、後編は産後についてです。

産前編はこちら!

decent-work.hatenablog.com

 

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【メリット】

 

・雑な育児が学べる

私が個人的に一番よかったと思うのがコレ。

初めての子育てだと、何もかもが心配になり、赤ちゃんに対して神経質になってしまいます。

抱っこしても泣き止まないのはどこか具合が悪いのか、目やにが大量に出てる気がする、この抱っこの仕方で赤子は苦しくないのか、このしゃっくりで呼吸できてるのか、寝すぎじゃないか、むしろ寝たりないんじゃないか、とかなんやかんや。
母親一年生の心配は尽きません。

ですがそこは祖母(自分の母親)というベテラン先輩の登場です。

「大丈夫よ、そのくらいじゃ死なないわよ!」

何度このセリフを言われたことか。

ベテラン先輩は三人の子を育て上げただけあって、赤ちゃんの扱いも非常にアグレシッブで大胆。
うつ伏せにするわ、泣かせて楽しむわ、床に転がしとくわ、煎餅をくわえさせようとするわ。
そんな様子を目の前で見せられて、赤子が意外と丈夫なことに気付いていきました。

特に、「目やには鼻くそと同じだから出させてとけば治る!」 とかほんとその通りでありました。目くそ鼻くそとはよくいったもんです。

一人、または同じく父親一年生の夫とだけだと過剰に心配し、神経をすり減らしてしまったことでしょう。小児科にもすぐに担ぎ込んでたことでしょう。

そんなわけで我が子は実家で存分に雑に扱われ、たくましく育ち、家へと戻ったのであります。

 

・十分に休める

出産は交通事故にあったレベルのダメージといいますが、その通りでした。

寝てるだけでも腰だの恥骨だの体のいたるところが痛くって、おまけにただでさえ貧血なのに授乳でさらに血を持っていかれる(母乳の成分は血液と同じだそうです)

それなのに夜中も寝ずに授乳ってどんな修行だ!

そんな中、家事などのことを考えずに、隙あらば睡眠をとり、ご飯をたらふく食い、子が泣いてもたまには預かってもらい、休ませてもらえたのは本当にありがたかったです。

体が休まれば、心にもゆとりができる。体を休めることは心にも大事だと思います。

 

・十分に食べられる

授乳するとほんとにお腹が減るんですね!

妊娠中も妖怪腹減らしが腹に住んでおりましたが、外に出てきても妖怪腹減らしは母乳という手段でさらに母の腹を減らすのであります。

産んでから朝ごはんは二回だし、なんならおやつはオニギリがいいし、デザートと称して夜中もカロリーを食らう。

それでも体重がみるみる減っていったから母乳最強です。授乳してると一日300~500 kca余分に消費されるそうです!すばらしい!

食わねばおっぱいも出なくなるので、出産直後のメインの業務は授乳と食べる事だと思います!

でも今やトド体系のベテラン先輩曰く、「この勢いで食ってると胃が大きくなり、卒乳しても同じ量を食べるから母は太るのだ」と。

落とし穴はここに。

 

・ジジババ孝行ができる

これはある種の最大の親孝行だったりもします。

特にジジはデレデレでした。妖怪子抱きジジィと化しておりました。

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妖怪子抱きジジィ。
孫が産まれると現れる、赤子を抱っこして離さない善良な妖怪。一家に一人いると超助かる。
難点は赤子に抱っこ癖をつけてしまうこと。

だがしかし、長期化してくるとジジババも疲れてくるので、甘えすぎずに程よいとこで切り上げるのがポイント。

 

 

【デメリット】

・パパが寂しい

そりゃそうですよね。折角生まれた我が子とちょっと会っただけで一緒に暮らせないなんて。

実家と家が近くて、週末ごとに会いにくるというのだといいですが、うちは飛行機移動の距離だったので、結局退院後、二日間一緒にいただけで次会えたのは一ヶ月後となってしまってしまったのでした。

しかも産む前は、産んだら毎日ビデオ通話するよ♪といってたのはどこへやら。超新米ママの育児にそんな余裕など全くありません。

寂しいであろう夫に、写真共有アプリを使って日々成長していく我が子の写真をアップするだけでいっぱいいっぱいでした。

産院の助産師さんも「離れていると父親としての意識が芽生えにくいからなるべく早く帰ってあげてね」と仰っておりました。

うちの夫は姪っ子で子守慣れしてたので大丈夫でしたが、今まで子供に接したことのない男性だと早めに赤子と接するというのは大事そうです。

 

・里帰りから帰るの大変

うちは家が愛媛、実家が東京だったので、自ずと飛行機に。
しかも夫は仕事が休めず、生後一ヶ月の我が子を一人で抱えて飛行機に乗って帰りました。

それまで外出といえば一ヶ月検診と近所の散歩しか経験のなかった我らがいきなり空の上に!

子もなんだか違う雰囲気に乗る前から号泣。乗ってすぐ慣れない授乳ケープで必死で授乳して眠らせ、子も親も汗だくの密着抱っこしたまま空の旅、着陸時にまた号泣で慌てて授乳。ぐったり疲労困憊になりましたが、なんとか初飛行機を乗り切ったのでした。荷物の上げ下ろしを手伝ってくれたり、落としたものを拾ってくれたり、子が泣いても嫌な顔する人はいなかったし、周りの人の優しさに救われた初飛行機でありました。

飛行機でなくても、生まれたばかりの赤ちゃんを連れての長期の移動は親子共々とても試練であります。

 

・生活を立て直す必要がある

赤ちゃんも新米ママも、やっと慣れてきたと思った頃に家に帰るので、生活を立て直さなくてはなりません。

里帰りした友人は、特にセンシティブな赤ちゃんだったので今までの環境と何か違う!とわかり、帰った日は夜中泣き続けたそうです。

別の友人は実家のカーテンを送ってもらい、できる限り部屋の環境を実家に近づけたとか。

うちは鈍いのか大丈夫でしたが、こればかりは赤ちゃんの図太さにかけるしかない。。

 

・役所関連の手続きを夫にがんばってもらわねばならない

ただでさえ面倒な出産後の役所手続きはさらに煩雑に。

寝不足で朦朧としている中で少なくともこれだけの手続きはやらねばなりません。

出生届の提出
健康保険への加入
乳幼児医療費助成
児童手当
出産育児一時金
妊婦健診の助成券の払い戻し

これらの手続きが出生地と住所どちらで出すかが違ったりします!

出生届は里帰り地でできますが、その他は基本住所地での手続きになるので、夫に頑張ってもらわねばなりません。

妊婦健診の助成券の払い戻しでは、助成券と里帰り先で受診した妊婦健診の領収書を忘れずに夫に託しておきましょう。

乳幼児医療助成と児童手当は父と母両方の所得証明が必要なこともあります。それを知らなかった我らは、二人とも前住所地から取り寄せる必要があったりでてんやわんやでありました。

健康保険などは会社によっては母子手帳の提出が必要だったりするので、母子手帳を夫に送らなきゃいけない場合も!

里帰り前にちゃんと調べて、夫と話し合っておくことが大切です!当たり前か!

 

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ということで里帰り出産を経験してみてメリットデメリットのポイントは

 

安心感とママの回復をを優先させるなら里帰り

 

大変でも夫(パパ)との関係構築を大事にするなら里帰らない

 

となりました!
結局、産後も産前と同じような感じでした。
実感ベースでは産後の方が里帰りする恩恵が大きかったです。里帰りではなく、産後に家族に手伝いに来てもらうのも大いにありだと思います。

 

里帰り出産しか経験していませんが、私は里帰りしてよかったと思っています。

出産は想定以上にとんでもない事故だし、新生児という初めて遭遇する生物との生活は未知の領域。経験者のアシストがなければ、無理だったのではないかと思います。

(それでも一人でやりきるお母さんがいるから尊敬します)

夫には寂しい思いをさせてしまったけど、体も健康に、心も産後クライシスになることなく、万全にして家に帰って新しい家族として生活をスタートさせることができました。

 

何よりも自分の親が愛情たっぷりに孫に接してくれるのをみて、自分のこともきっとこうやって育ててくれたのだろうと、昔自分に起きていたことが目の前で再生されるようでした。
親の偉大さを改めて知り、感謝をし、自分の子にも同じように愛情を込めて育ててあげよう、と思うことができた里帰り出産でした。