decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

おままごとで有名なお人形「メルちゃん」と、消せるボールペン「フリクション」のただならぬ関係。

こんにちは!
ハチです。
 
小さい頃、何をして遊んでいましたか?
夫はガンダムだったそうです。
私はお人形を使った「おままごと」が長らくブームでした。
 
6歳と3歳の子育てをしている中、
クリスマスや誕生日などイベントは追いかけてきます。
 
子どもに喜んでもらいたいから真剣に選ぶプレゼント。
すっかり幼児の最近のおもちゃにも詳しくなりました。
 
 
そんな娘たちも、ブームの遊びの一つが「おままごと」
 
「おままごと(ごっこ遊び)」は、
三者の視点や感情を自然と認識したり想像したりすることの繰り返しで、
優しい心とともに社会性が育まれるとされ、非常に学びが多いそうです。
 
(以下、引用)

ごっこ遊びから子供が学べること
1.社会のルールを学ぶことが出来るようになる
2.自分の考えを伝えることが出来るようになる
3.社会的な役割を学ぶことが出来るようになる
4.人の気持ちに寄り添うことが出来るようになる
5.状況に対応する力を得ることが出来る
 
どうでしょうか。
「おままごと」はこんなにも深く、
子どもに良い影響を与えてくれる遊びだったんですね。
 
 
子どもたちを見ていると、
 
「ちゃんと綺麗に食べましょうねー」
「歯は、みがいた?」
「どこが痛かったの?だいじょうぶ?」
 
といった一般的なセリフから、
 
「いまちょっと忙しいから、後でねー」
「ママは帰ってきてからずっと立ってるのよ」
 
明らかに自分の模倣だと気づかされる口癖に恥ずかしくなったり、
日ごろの会話を顧みつつ反省したり・・・
 
こちらが思わず笑ってしまったりするような「おままごと」が日々、
繰り返されています。
 
話を聞いていると要所要所で突っ込みどころが満載ですが、
一生懸命にお世話をしている時はなるべく口を出さずに頑張ります(笑)
 
お世話する赤ちゃんの代用にはクマなどのぬいぐるみも多用されますが、
人の赤ちゃんに近い「抱っこ人形」で遊ぶお子さんも多いのではないでしょうか。
 
例えば、愛らしい抱き人形の「メルちゃん」
聞いたことありますか?
 
こちらです。
 

メルちゃん お人形セット おせわだいすきメルちゃん (NEW)

 
 
Amazonによる商品紹介ページより引用)
 
 
すっかり子どもたちには定番の「メルちゃん」なのです。
 
シリーズで着替えの衣装はもちろん、
専用の抱っこ紐があったり、
哺乳瓶があったり、
オムツがあったり、
お弁当があったり…
 
すぐにママになり切れて、ママ気分が味わえます。
 
私の娘たちも、それぞれ自分の「メルちゃん」を持っていて、
おもちゃのベビーカーに乗せながら、
部屋をあちこち移動し、何やらせわしなくお世話をしています。
 
 
そして子供たちが好きなお世話の一つが、
メルちゃんと一緒にお風呂に入ること。
 
実はメルちゃん…
 
お風呂に入れると髪の毛の色がピンクに変わるんです!
 
知っていましたか?
以前はそんな変化はなかったような気がしますが。
 
しかも、変化するのは綺麗なピンク色!!
 
妹の「ネネちゃん」は、ブロンドになるそうです。
 
お風呂に入れただけで髪の毛の色が変わるなんて…!!
 
子どもたち、みんな大喜びですね。
 
一方で、
ふと思いました…
 
何故、髪の毛の色が変わるんだろう。
どうしてそんな技術があるの?
 
不思議でした。
そもそもどのような仕組みになっているのだろう。
 
実は「メルちゃん」の製造メーカー、
あの有名な「パイロットインキ」さん。
おもちゃメーカーと言えば、
個人的にはバンダイタカラトミーという名前がすぐに浮かんできましたが、
実は今や、パイロットインキも有名な玩具メーカーなのです。
 
パイロットインキという社名からは、ボールペンをイメージしますよね。
 
実際、株式会社パイロットコーポレーションさんのメイン事業は「書く」ことを支えるペン事業です。
 
中でも、
消せるボールペン「フリクション」シリーズは誰もが知っていて、
使っている方も多いのではないかと思います。
 

こすると消えるフリクション | PILOT - パイロット

(以下、引用)
 
今から40年以上も前のこと、ある研究者が一夜にして変わる紅葉を見てこんなことを思いました。
「この魔法のような変化をビーカーの中でも再現したい」。
こすると消える「フリクション」の物語が、幕を開けた瞬間です。
製品化までに費やした年月はなんと30年。数えきれないほどのトライ&エラーを繰り返し、
2005年、ついに「フリクションインキ」が誕生したのです。
 
当たり前のように使っていたフリクションボールペン。
でも、こんなドラマが詰まっていたとは…!!
 
本当に画期的で、今までにない機能を兼ね備えたボールペンでしたね。
ヨーロッパで先行発売されたときは、爆発的なヒットをしたそうです。 
 
以下の、パイロットインキさんの開発事業部のページもなかなか面白いです。
 
 
お湯、水、紫外線などによって、様々に変化するインク。
色の変化だけでなく、色自体が消えることも特徴的です。
 
「視認性に優れた感温素材」
 
まさに!!ですね。
一つ一つの商品も、まるで手品のようです。
 
そう、そんな「消せるボールペン」であるフリクションの技術こそ、
元をたどれば「メルちゃん」の髪の毛の色の変化を応用したものだそうです。
 

F&S Frixion「メルちゃん」とフリクションの意外な関係とは…? | F&S FRIXION

 

(以下、引用)

メルちゃんのヒミツ、それは

お風呂に入れると、髪の毛の色がピンクに変わること!

 

これがどうしてパイロット社ならではなのかというと、メルちゃんの髪の毛の色が変わる仕組みは、フリクションのインキの開発のヒントとなった「メタモカラー」が関係しているからです。

 

メルちゃんの髪の毛は濡れると色が変化すると思われがちですが、フリクションと同様に温度で変化します。お風呂のお湯でピンクに変わったメルちゃんの髪の毛は、冷たい水をかけてあげると元に戻ります。

 

メタモカラーはパイロット社が1975年に開発し、特許を取得した「温度によって色が変化するインキ」です。フリクションインキの前身ですね。このメタモインキで筆記具を開発するよりも先に、インキを使った小物や玩具が製品化されるようになりました。

 

そこから研究を重ね、何度もトライアンドエラーを繰り返し、温度でインキが無色化するフリクションインキが誕生したのです。

 
秘密は、メタモインキ!
 
メルちゃんというおもちゃの髪の毛の技術と、
有名なフリクションボールペンの技術が繋がりましたね。
 
まったく接点がなさそうだった超有名商品の2つ。
それが、ただならぬ関係だったとは… 
 
面白いですね。
 
他にも技術を応用し、パイロットインキさんは様々なヒット商品を生み出しています。
 
◎スイスイお絵描き
 
◎お湯と氷水で色が変わる玩具シリーズ
 
どのおもちゃも、見かけたことがあるのではないでしょうか。
 
今でこそ当たり前のようにおもちゃに浸透している技術も、
こうしてみると深い歴史とワケがあったんですね。
 
多様な変化にまだまだ可能性を感じるとともに、これからのおもちゃ開発も楽しみで仕方がありません。
 
他にも、まだまだオモチャに隠れた企業のとっておきな技術や秘密、見つかりそうですね。
またご紹介したいと思います!