decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

見切り発車ながら、ちょっと勇気を出して「アート展」を開催しました

こんにちは!
ハチです。
 
先日、弊社のキラキラウーマン清野さんが書いてくれた記事にもありましたがッ
(素敵な記事とご訪問ありがとうございます!!→ ハチさんのアートイベント「大人の美術部 展」に行ってきました! - decent-work’s blog )
 
私が以前の職場の先輩と開催した「アート展(油絵とアクリル画)」の話もしてみたいと思います。
 
そもそも、何故開催に至ったのか?
どんな経緯だったの?
 
という、
今回は「準備期間中の話」を振り返ってみたいと思います。
 
ーーー
 
昨年の8月、
日ごろ親子共々お世話になっている「アトリエゴーゴー」という絵画教室が、
近所に出来た新たなアートスペース「おふろ荘」にて子供たちの展示会を開きました。
 
昔ながらのお風呂屋さんを潰すのではなくアーティスティックに遺す道を探りながら、
アートとのマッチングをはかり、レトロでありつつも地域に新たな憩いの場を作っていくその空間そのものが新しいアート。
 
コンテンポラリーダンサーがMVをここで撮影しちゃったり、
革新的なアーティストが制作活動しながらCM撮影しちゃったり、
映画のロケで検討されてたり…
まったく奥が深い、新しい場所。
 
 
こんなスペースあるんだ!!
 
と、
 
貸しスペースを使って制作活動をしている気さくなアーティストの方々と
バックアップする不動産屋・NENGOさんの取り組みにちょっと感激。
 
 
どれくらい(お値段や期間)で借りれるのだろう、、??
 
絵画教室を主宰するベテランイラストレーターの佐々木千絵先生に思わず聞いてみた流れで、
 
「ハチ先生(←油絵講師をしたことがあるので)もここで絵画展どうですか?」
 
と優しいトスをいただきました。
 
 
いえいえいえ、私なんて!!
 
と恐縮してみたものの、
ずっとぼんやりやってみたかったアート展。
(実は35歳までにやると昔決めていた、、)
 
帰宅してから「できるかな?逆に敷居が低くて、背伸びしすぎない感じがいいかも」と妄想。
 
 
しかしそもそも会場が予約できないと、何も考えられないもんね??
 
と自分に問いかけ(←独り言が多い)
その直後には不動産屋さんに空き状況を聞くためのメッセージを送っていました。
 
 
そして
知識や経験がないというのは無邪気なもので(←恐ろしいとも言う)、
 
2~3か月くらいあれば準備できるかな??
 
と勝手に判断し、12月の初めに開催日程を設定。
 
 
予約しちゃった!
 
完全に見切り発車です。
 
ーーー
 
数年前に見切り発車で幼稚園の謝恩会幹事をする委員を受け持ってしまったときは本当に心身ともに大変でしたが、
まあ、それでも何とかなったし。
 
今回もなんとかなるでしょ!!!
やりたいことなら、絶対楽しいもん。(←やたら前向き)
 
 
割となんとかできてきたという(ちょい計算もしていますが)たまに起こす無謀な行動。
うまくいかなくても自分だけのことならば、まあ大丈夫。
(←実際は自分だけのことではありませんよ!当時の自分に叱咤。)
 
 
とりあえず大風呂敷広げちゃいました。
 
いつの間にかお気遣いで上げて頂いたトスを、
どこかわからない方角に勢いよくサーブしちゃった、みたいな。。笑
 
ーーー
 
その後、
以前から「いつか一緒にアート展をしたい」と片思いしていた、
リクルートにいた時から慕う美大出身且つアーティスト活動もしている先輩カオさんに電話。
 
 
 
「…あの、〇日~〇日って、空いていますか?」(←とりあえず日本にいらっしゃるか?みたいな感覚が先行した質問)
 
「ん? うん、大丈夫だよー」(←っていうか何?ですよね笑 内容を先に言えー)
 
「かおさんと一緒に絵画展をしたくて。一緒にやりませんか?」(←今思えば話す順番がおかしい)
 
「えッ うん、いいよー!」(←絶対色々疑問があったと思うのですがこの優しさ。というか断りにくいこのシチュエーション)

 

 
今思えば、たった2言ずつくらいで決定。
しかも電話…(一応今回はスピード重視)
 
懐の深いカオさんに心底感謝です。
(失礼でスットコドッコイな私をお許しください。。)
 
 
そして改めて2人で開く、手帳&カレンダー。
 
 
時すでに9月。
準備するにも3か月弱しかない。
(←絵の具乾くのにも時間かかるの忘れてた。)
 
 
DMとかチラシとか…SNSとか作らないとね!
その為に撮影しようか。
 
じゃあ来週はお互い火曜日のこの時間だけ空いてるから、この日時に来れるカメラマン探して…(ざわざわ)
 
 
とバタバタと設定。
 
撮影もお互い広告関連の仕事で撮影をこなしているので、
ロケハンもスムーズに、撮れ高を意識してとにかく笑う。
 
 
ドタバタしつつもカオさんの鮮やかな行動力と人脈で、
告知のための準備はサクサク完了。
 
かお先輩様、、、涙
 

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(できたDM!友人撮影。)
 
 
ザザザッと告知を終え、
あとは描くだけ!!
 
ーーー
 
とはいえ、日々やらなければならない事やお仕事や家事育児がある中で、
描く時間を捻出する必要があります。
 
 
私はまずテレビを配線ごと根こそぎ別部屋に移動し、ニュース以外は封印。
 
残されたテレビ台に新聞紙とレジャーシートを敷き詰め、更にはそれでも場所が足りず、ローテーブルやベランダテーブルも同じようなセッティングに。
それらに20枚ものキャンバスを重ね、並べました。
 
通常のダイニングテーブルにはパソコンを置き、
キャンバスかパソコンか、瞬時にどちらも手が届くような設定をしました。
 

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はい、
これがその時のリビングの一角。
右半分の絵はすべてテレビ台に並んでおります。
(もはやテレビ台が見えない。)
 
 
帰宅した夫
「あれ?テレビは?? …わあ!!
 
笑ってごまかす。
 
ーーー 
 
さて、小4から習っていた油絵ですが、
社会人になってからは「教えること」はあっても自分自身のの創作活動からはほぼ離れていました。
 
ブランクがある中で、そして家庭や仕事がある中で、
自分が久々に油絵を描くと、一体どんなことが起きるのか?
本当に迷惑だらけになってしまうか?
 
 
結論から言うと、
それは全く想像もしていなかったこと以上の喜びや嬉しさに溢れ、
いろんな場面で人との繋がりや発見を得られる期間となりました。
 
 
 
「得られたこと」をまとめてみると、
 
<生活>
●何か強くやりたい目標があると、それに向けての忍耐やタイムマネジメントの工夫ができた。
●漠然としていた必要・不必要が一段見極められた。
テレビなどの日常から少し自分を切り離し、そもそもの日々の時間の使い方を見直す機会になった。
大がかりなテレビ移動もしたので、掃除ができたという利点もあった(笑)
 
<スキル>
●何事もですが、短期間に集中して数をこなすとスキルも上がる。
●10年前よりも進化した画材の種類なども勉強になった。
●時間がないからこそいつまでに何をするか(何枚描くか)などやるべき順序や内容が明確になり量産できた。
●何枚も同時に書くことで、一度作って余った色を他に使いまわすなど効率も上がった。
 
<家庭>
●普段とまた異なる母の姿を子どもに見てもらえた。
●子どもたちや夫の家事の手伝いが少し増えた。
●絵の素材の参考のため本屋や図書館に子供と行くことが増えた。
●子供が熱を出し家にいなければならなくても心に余裕ができた(家の中にも自分自身の趣味や打ち込めることがあると缶詰の時は吉と出る。子供の年齢層にも寄りますが…)
 
 
私が作るものが減り食事がカレーだらけになることを除いたら、
 
料理不得意な夫も自分で作ると努めたり、工夫したりと、
進化したかもしれません(笑)
 
 
ーーー
 
 
何よりも、今回のような「ゴール」がなかったら、
もうおばあちゃんになるまで大きなキャンバスに絵は描かなかったかも。
 
何か具体的な日程などで縛った「目標」をもつことは、
結果として私にとってはかつてないほどの人生の原動力になりました。
 
あのまま動かなかったら、絵画展は本当にぼんやりした夢のままで終わるところだったと思います。
 
前回ブログの、過去に奮闘した年賀状作成のように、「完璧な準備をするまで動けない自分」より少しだけ進化した現在の私です。(良し悪しありますが)
 
 
『ぼんやりした夢を、なるべく具体的な目標に落とし込む。できることからチャレンジしてみる。』
 
 
でもそれも、
応援してくれるディーセントワークの皆さまをはじめ周りの多大なるフォローと支えと健康があってのこと。
感謝を忘れずに、また自分もきちんと恩返しできるように、過ごしていきたいと思います。
 
 
また当然、自分の足りないものや見えていなかったものが見えたり、
新たに次の目標ができたりしました。
 
ーーー
 
日常の忙しさに追われる中、
ぼんやりと思い描く夢はなんですか。
 
うっすら見える小さなチャンスがあったら、少しずつでもいいから、ちょっと背伸びして掴んでみませんか。
 
また展示会中の日々のことなど、レポートしてみたいと思います。