decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

withコロナで企業に必要とされる人は?「在宅」っていいの?今何をしたらいいの?『週勤』2日制!?-代表・高橋にインタビューしました

こんにちは!
ハチです。
 
 
先日のブログに書かせていただきましたが、
withコロナへの順応が早かった弊社・ディーセントワークの働き方。
 
代表・高橋も、
転職相談者の方々と「直接会うこと」の意義を元来強く感じていましたが、
コロナ禍が進みオンライン面談を推進していくにつれ、ほとんど弊害がないことに気づいたと言います。
 
と同時に、「在宅ワーク」も多い弊社にとって、
「やはりオフィス不要なんじゃね?」
という結論に達するほど、
今は社長含め全員リモートメインで仕事をしております。
 
 
===
 
 
さて、そんなwithコロナにおいて、
 
・リモートで仕事をしてみて実際にどうなの?
・北海道に行くって本当!?
・在宅勤務って理想だけど学生さんや第二新卒も目指すことができる働き方なの?
(そもそも目指すのってそこ?)
・これからどんな時代になっていく?
・今必要な事ってどんなこと??
 
などなど。
 
それらをリモートで高橋に聞いてみましたので、以下お届けしようと思います。
 

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株式会社ディーセントワーク 代表取締役 高橋
 
◆    withコロナの時代こそ、サーキュラーエコノミー?
 
 
「オフィスが要らなくなり、北海道(奥様の故郷)への移転も考えています!」
by.高橋
 
いやリモートメインですし私たちは全くもって大丈夫ですが…
本当ですか!?笑
 
フットワークの軽い高橋のことは社員誰もが知っていましたが、
北海道への引越しとオフィス移転とは予想外!
 
でも、いつも世に合わせ柔軟に対応しフットワークの軽い高橋なので、
びっくり半分、納得半分。
 
何より、それができちゃうことも興味深いですよね。
 
 
確かに、仕事の成果は上げられて環境もきちんと整っていれば、
日本中どこでも仕事はできるのか…
 
「北海道、300万でも土地付きの家が買える!!」
「子どもが9年間同じスクールバスに乗ると縦の関係もでき、いざとなったら助けてくれる上級生との関係も育める。」
「自給自足も良いものしょ?!」
 
私もzoomで高橋にインタビューしたのですが、
サクサクと北海道の土地付き物件のページを見せてもらい、
選びたい放題な種類の豊富さに「欲しい…」と思わず声が出ました(笑)。
 
 
昨年、私が友人と「アート展」を開催した、
現在もアーティストさん達のシェアアトリエとなっている「おふろ荘」も、
元々は材木屋さんが経営していた「銭湯」でした。
 
古いものをただすぐに壊して新しいものに変えてしまうのではなく、
「新しい価値観」をそこに吹き込んで、利用していく。
 
サーキュラーエコノミーという言葉は近年良く聞かれていましたが、
様々な娯楽や新しいものの制作がストップしてしまった今、
withコロナの時代こそ「サーキュラーエコノミー」により真剣に取り組むチャンスなのかもしれません。
 
新しいものを「建てる」「使う」より、古いものを賢く利用しながら、
地方にも本当の意味での新しい風を吹き込むことができたら良いですよね。
 
 
北海道に、東京の企業の支店とかではなく本社機能が進出。
 
こういうことがもっと進めば、
過疎化が進んだ地域にも優良企業が増え、雇用も増え、若者も増え、税収も上がり、
地方から日本全体がますます元気になっていきますよね。
 
都心の楽しさも魅力的だけれど、
旅行先で大自然と美味しい空気に触れた心地良さは最高です。
 
人はそもそも、そんなに密にならなくていいのか…
子どもはどのようなところで成長するのが幸せなんだろう…
 
なんだか私も今後の生き方を考えさせられます。
 
 
 
◆「在宅ワーク」も良いことばかりじゃない
 
 
在宅ワークというと、今は理想的な働き方の代表格のように聞こえますよね。
 
しかし、
在宅は勿論メリットはありますが、
全てを幸せにするわけではありません。
 
子育て中のご家庭であればまた、今までにはなかった歪みが生じています。
 
高橋の3歳の娘さんも、
パパが仕事中はその部屋に入って来ないようになったり、
同じ空間にいても自発的に静かにするようになったり、
カメラのフレームを把握して動きを制限していたりしたようです。
 
有難い反面、「我慢させてるなー」と感じるのも正直なところだそう。
 
お話聞いてほしい、
手をつないでほしい、
抱っこしてほしい、
一緒に遊んでほしい・・・
 
そんな子供なら当たり前のように抱く気持ちも、
親の仕事と同じ空間にいると叶えることができません。
 
結果的に寂しさを補うべく甘える対象がママに集中し、
ママの負担が増えてしまうケースも多々あります。
 
そのような負担に留まらず、
子どもにとって「仕事」=「嫌なもの」
という理解になってしまう可能性がある、と言います。
 
 
それらを考慮したうえで、
 
パパとして、
夫として、
「どうするべきか」が問われる とのこと。
 
仕事の合間や終わった時に、
子どものフラストレーションを解消できるよう
思いっきり抱っこしたり、可愛がってあげたり、
目にしたキッチンのシンクの洗い物を洗ったり。
 
物理的に同じ家という空間に居続けていると、
オンとオフの切り替えが難しい。
だからリビングではなく別室が理想と言います。
 
これまた、目が離せないお年頃のお子さんがいるご家庭だと難しい問題ですが…
 
「仕事のしにくさ・やりやすさ」のメリット・デメリットではなく、
家族…子どもやパートナーにとってのメリット・デメリットをきちんと把握し、
ケアすることが大切ですね。
 
 
 
◆「子連れ面談」をする求職者さんの立場にも変化
 
 
高橋の立場だけでなく、
ディーセントワークにお問い合わせいただく求職者さんの変化もあったようです。
 
元々リモートで「子連れ面談」を希望する求職者さんはいらっしゃったのですが、
その全員がママでした。
 
ところがこのコロナ禍をきっかけに、
男性も子連れリモートの面談をするケースがとても増えたと言います。
 
「妻が、エッセンシャルワーカーでして…」
「今日は私が子守担当でして…」
「妻が融通の利かない職場に勤めていまして…」
 
などなど。
 
「子連れ男性が増えたことで、より女性の気持ちがわかる人も増えているように感じる」、と高橋も言います。
 
「今までは『帯』のようにスケジュールがあったけど、それが子連れとなると『差し込み式』になる。場合によっては帯が総崩れになったり、横から思いがけないことが差し込んでくるから上手くいかない。今まではママだけの愚痴だったものが、お互いにわかるようになったというメリットが生まれた。」
 
ようやくフェアになったと言うのでしょうか。
本来あるべきところに戻ったのかもしれません。
 
 
本当に、
子育てをしていると予定が「差し込み式」です。
 
私も8年前のある日、
子どもの度重なるトラブルで予定が何度か飛んだり、
小さな騒ぎで予想外な事ばかり起きる日々に疲弊していた時のこと。
 
夫に例え話として、(以下2倍速でお読みください)
 
「会議の5分前に、2時間くらいかけて作ったこのプリントと大事な書類をコピーしようとするでしょ。それですぐ終わると思うじゃない?違うのよ。コピーしようとしたら、
突然窓が開いて、
強い風が吹いて、
コピーしたいプリントが舞い上がって、
と同時に、
サイドに置いていたコーヒーが倒れて床と服と書類にこぼれ、
あっと言った瞬間、
その床のコーヒーの上に持っていた大事なプリントが落ちて汚れちゃって、
また作り直さなくちゃいけない&大事な書類どうしよう・・・
会議もやばい・・・
そんなのが日々の育児!!」
 
と話したことがあります。
 
ポカンとしていましたが…笑
なかなかリアルに伝わりづらいですね。
 
 
それでも一人で頑張っているママ、パパもいますよね。
 
可愛いけれど、本当に時間と労力も削られる育児。
帯にならず次々と差し込まれたら、「次こそは!」「これで済んで良かった!」と明るく対処できるマインドのコントロールと、
物理的にも「手」を増やし『差し込み式』でも帯が崩れにくいよう、時には行政や地域の誰かの助けを遠慮なく借りることが大切です。
 
そして子供が少し大きくなってくれば、
差し込まれる度合いも減っていきますし、
いつの間にか自分の帯を支えてくれる心強い仲間になってくれますから。
 
子連れ〇〇には、やはりパートナーだけでなく社会全体の理解と支え合おうという意識が不可欠。
安心して子育てができる社会であってほしいですね。
 
 
 
◆これからの時代と、第二新卒や若者~シニア・ミドルまで「今すべきこと」
 
◎「汗をかいているフリ」はできない時代へ
 
結果が出ていなくても、
「今日何十件と回ってきたんですよー!」
 
とか、
「過程でめっちゃオレ頑張ってます!!(ドヤ)」
 
というキャラクター、いましたよね。
 
今まではその人の愛嬌やキャラで許されていたことも、
withコロナでは「成果が伴っていないとその人自体が不要になってしまう」という厳しい現実があります。
 
例えば私でも、
ブログが一文字もかけていなかったとしても、
出勤して何時間も周りの人に聞きまわってブログのためのインタビューやヒアリングとかをしまくっていると、
「なんとなく仕事している感」が出せたり、
周りもそう錯覚することと思います(あくまでも私の場合です!そもそも良い仕事ができているのかわからないのですが…笑)。
 
10人くらい集まってオフィスで会議をしても、
本当は20分くらいでまとまるようなことを2時間も3時間も話し合って、
「スゴイたくさん仕事したーー!!」
と思ってしまった人もいるのでは。
 
コンサル系などは、アウトプットはあるが、
基本コミュニケーションで成り立っていた業界は、
リモートだけでは武器を発揮できないといったジレンマを抱えているようです。
 
 
汗をかいている過程は見せられないし、
汗をかいていないことも隠せる。
 
しかし、
仕事の成果や結果は誰もがわかること。
 
悔しいことも厳しいこともあるかもしれませんが、
本来地道に頑張ってきた人・頑張れる人ほど、報われる時代なのかもしれません。
 
 
◎ディーセントワークの働き方は、若者が目指したい働き方??
 
新卒や求職サイトでも、検索ワードのランキングで上位に君臨するのは「在宅」。
もはやスキル内容でも職業や社名でもなくなっているという世相を表していますよね。
 
弊社での社長及び社員の働き方も、学生にとってとても魅力的なのでしょう。
しかし新卒採用はしていません。
 
第二新卒という立場の人からも興味関心を寄せて頂くことがあるのですが、
在宅や副業が当たり前になりつつある世の中において、
社会人経験やスキルが少ない状態で目指すことができるのでしょうか。
 
弊社代表・高橋はどう答えるのでしょう。
 
正直、甘いものではない、というのも事実。
 
そこら辺の厳しさも含め、
他媒体によるインタビュー記事がなかなか参考になると思うので、
 
第二新卒向けのメッセージではありますが、
現在転職を考える方、そして新卒や将来に悩む高校生などにも読んでいただくのも良いかもしれません。
 
 
第2新卒の価値】転職の光と闇。第2新卒が転職で失敗しないために知っておきたいこと
 
第2新卒の価値】そもそもいつまで第2新卒?市場価値ってあるの?給料は・・・?
 
 
いかがでしょうか。
 
「市場価値」という概念?や意味合いが変化していると感じられる時代です。
 
結婚相手のスペックのランキングが年々変化しているように、
企業に求められる人の人物像が変化しているのです。
 
 
専門的な分野に関しては学生の時に存分に学ぶことが必須となる分野も多々あるかもしれませんが、
目的がそこまでなく漠然と大学に通っている場合、
そこは、学歴や学生時代のビジネス経験の「スゴさ」で市場価値が推しはかられるのもでもなく、
 
「前社のやり方などに染まっていない分、新しいことを吸収しやすい」という利点を持ちつつも、
「すぐに実践的にできることがある」というものが多いほど、
せめて市場価値が高いと言うべきでしょうか。
 
・ 
 
また、そもそも「採用の原則」は『できることを活かす』」ものだと高橋は言います。
 
しかし、第二新卒はどうしても、できることがない(実践的に)。
なので、雑な言い方をしてしまうと、(転職市場ではあまり)採る理由がない。
 
「採る理由がない」のに、「採用する」というのは、
企業側の都合や理由がある場合だけ。
 
例えば、欠員が出た、とか、新卒採用目標人数が届かなかった、など。
伸びしろに賭ける、というのもあるが、それは第二新卒本人が主張することではなく、企業側や第三者が言うこと。
 
だからこそ、「できることを増やしなさい」と高橋が力説しています。
 
大学の時から、もっと言うと、高校の時から、将来を見据えてできることを増やしておく。
また、本来はそういった教育をしていくべきだと。
 
社会的な問題になってきますね。
 
 
◎これからは、週休2日制ならぬ、『週勤』2日制?
 
結果でしか見られないことは厳しいかもしれないですが、
結果で自分を証明することもできます。
 
今までは「週休2日制」で5日間会社にいたが、
『週勤』2日制 となったらどうでしょう?
 
今まで勤務する5日間は、
そこに横たわる半沢直樹のような社内政治や忖度が根強い時間も多かったはず。
 
『週勤』2日でその空間から少し離れることで、結果だけで若い人が上層部を唸らせることもできます。
 
 
逆に言うと、シニアやミドル世代も、
胡坐をかかずに「できること」を増やし続けていかないと、取って代わられてしまう。
 
 
そもそも、在宅やリモートというものは「手段」であって、「目的」ではないはず。
 
「手段」は後からついてくるものですよね。
 
根本的に自分に「何ができるのか」を、
大学生や、もっと言うと高校生のうちから様々に増やしておく必要があると言います。
 
 
◎「働く」とはどういうものなのか。
 
リアルな現実と充実感の伴う生き生きと働く大人の姿を、
多角的に子供たちに見せ、話を聞く場が増えるといいですね。
 
私の友人でも、「おとなの寺子屋」というイベントを近所で開いている方がいて、
サッカー選手、医師、政治家、企業家、車いすダンサー、お花屋さん、ロボット開発者、看護師、教授、ママさん、、、
などなど本当に多彩な登壇者がズラリ。
 
そして話を聞きに来るメインは子どもたち、そして家族、様々な近所の方々。
 
「へー、こんな事を考えてこんな仕事をするようになったんだ!」
「なんかすごい、かっこいい!!」
「こんな想いで、こんなことを頑張って、こんな大人になったんだ!」
とか。
 
テレビとは異なるリアルな刺激と、
手の届きそうな話により「働く」をポジティブに捉えイメージできる時間が得られるようです。
 
小難しいと子供たちは聞いてくれません。
キッザニアとはまた違う、「人」がより濃く見える「ありそうでない」プログラム。
 
面白いですよね。
 
 
===
 
インタビューたっぷりで盛りだくさんな内容となりましたが、いかがでしょうか。
 
仕事に恵まれることに奢らず、
パートナーや家族に感謝をし、
若手であろうとシニアミドルであろうと成果や結果にコミットし続ける努力をし、
安泰に見えても学びや「できること」を増やす努力を惜しまず、
子供世代にも常に、将来「働くこと」に繋がって行くような教育を伝えられるようなイチ・大人でありたいものですね。
 
 
私はというと、
「全ての仕事、人は繋がっている」
と良く思うことがあります。
 
最初に勤めたリクルートでの広告営業もそこに関わった制作さんたちも、
ゲストハウスウェディングでのプランナーもそこに関わった業者さんたちも。
子育て中に開業したベビーマッサージ教室も、
今年オープンした絵の教室も、
ディーセントワークも勿論。
 
ママになって出会った人も、そのまたパートナーやその勤め先も。
 
仕事内容だけでなく人が繋がって、
連鎖することがたくさんあります。
 
魅力的な人や仕事はブログにも書きたいと思うこともたくさんあり、
刺激を受け自分のスキルが上がることもあるし、新しい発見もあります。
それが、私なりの「できることを増やしておく」ことになるのかもしれません。
 
難しく聞こえるかもしれませんが、ヒントは目の前に転がっているのかも。
 

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子供からも学ぶことがあり、人と繋がるきっかけを作ってくれることもありますね
一つずつ、少しずつ、頑張っていきましょう。