こんにちは!
ハチです。
みなさんは、秋田県・・・行ったことありますか?
どんなイメージがありますか?
乏しい想像力ですみません・・・
さて、先日の渋谷のトークセッション。
3人目のラストは、ゲーム業界出身で、「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」というビジネスを立ち上げた、まさに「秋田県」出身の武田 昌大(タケダ マサヒロ)氏のお話。
まずは秋田県で起きたこと。
いったいどんな課題から起きたビジネスなのでしょうか。
◆築134年の古民家が壊される、という現実
高齢化率も40%、観光客の数も全国的にも低いという、秋田県。
しかし、「日本の原風景」がまだまだ色濃く残っており、誰もが癒される場所に違いありません。
武田氏はある時、この故郷である秋田県のとある田舎で、茅葺屋根の築134年の古民家が壊される予定であることを耳にします。
理由は、
・管理する人がいない
・維持していくお金がない
という2つ。
たったこれだけの理由で、日本の歴史ある貴重な古民家が壊されてしまう・・・
非常に勿体ないですし、悲しいことですよね。
普通ならば何もできずその感情だけ持て余してただヤキモキしてしまいそうですが、
武田氏は「どうにかして次の100年も残したい!」と思い、決意されたそうです。
そこで立ち上げられたビジネスが、「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」。
◆「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」とは?
「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」 とは、上記のような理由で消滅してしまいそうな「古民家」を村に見立て、
その「古民家」の維持費(年貢)を、全国から「村民」として名乗りを上げた人々でシェアするという方法。
「年貢(NENGU)」と呼ばれる年会費3,000円を払えば、誰でも村民になれるのだそうです。
いいですね!
これなら、私でもできそうです!!
集まった「年貢(NENGU)」 で、「村民」が古民家に宿泊できたり集まったりすることができる設備を整え、
「村民」はいつでも泊まりに行くことができるという仕組みにもなっています。
金銭的に支えるだけではなく、現地に行って様々な体験もできるし、人々と交流もできる。
素敵です。
また、忙しくて現地に行けない「村民」のために、全国各地で寄合(よりあい)と呼ばれる楽しい飲み会なども行っているそうですよ。
まさに、現代の地域活性化ですね!!
発端となった秋田県の古民家の活動は大盛況で、
今は全国の古民家へとその活動がどんどん広がっているそうです。
あなたも「村民」になってみませんか?
日本の原風景を大切に、一緒に守っていきませんか。
楽しそうなイベントも目白押しですよ。
◆未来の日本に何を残したいのか? どんな未来にしたいのか?
ついつい、海外へと目が向きがちな現代。
チャンスを海外に求めたり、発信することも大切だとは思います。
しかし一方で、様々なものがより便利にもなっていますが、守らなければならないものを忘れがちなことに気づかされませんか。
情報社会、テクノロジー、新しい技術、目まぐるしく新しいことが日々移り変わっていき、私もついそちらの方に目が行きがちでした。
何かを大きく動かしたり、変化させるには、様々な世代から広く興味関心を惹きつけなればなりません。
シェアビレッジはまさに、その成功例と言えるのではないでしょうか。
高齢化をどうにかしよう。古民家をどうにかしよう。と問題提起するだけではなく、武田氏もまた、クリエイティブな解決方法を生み出し、実際にチャレンジされているんですね。
◆ユニークな社長3名のトークセッションを振り返って
今回のトークセッションは、各10分ほどでした。
その中に、社長たちの熱い思いがギューッと詰まっていました!!
世の中に溢れかえっている衣料品に丁寧に付加価値をつけて世の中に再度提供していきエコを発信する社長。
世の中の「働き方」に対する異なる価値観を認め合えるよう情報発信しこれからの未来をより良く変えていこうとする社長。
世の中の高齢化や過疎化と向き合い新しい地域活性化の形を生み出し日本の古き良きものを守ろうとする社長。
そこに真剣さや熱意があるからこそ、人が集い、耳を傾け、共に動き、大きな波になっていくんですね。
私たちもまた、子供の頃は、親やその当時の大人たちが作ってきた時代を流れるように歩き、ただ生きてきました。
今、自分が大人になって、当時の自分にとっての未来になって、今のこの世の中はどうでしょうか。
良い部分ももちろんありますが、もっともっと改善すべきことも、たくさんありますよね。
「もっとこうしたら良かったのに」
戦後にスギ・ヒノキを植えすぎて花粉症が蔓延している現代・・・という例が正しいのかわかりませんけれど、
今の大人たちが取り組んでいることは、きっと必ず良いことも悪いことも子供たちの世代に還元されていくんだな、と考えてしまいました。
皆さんも一度立ち止まって、今ある課題について考えてみませんか?
パートナーと意見を交換し合ってみませんか?
小学生以上の子供たちであれば、どう思うか聞いてみるのもいいですね!
何か小さなくともできること、ささやかな価値観の違いや発見があるかもしれませんよ。