decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「ツリーなんて、もう見たくない!」 なんて思った、昔の話。 イルミネーションを飾った方々に感謝を込めて。

こんにちは!
いよいよ12月、そわそわしているハチです。
 
我が家の娘たちは2人とも12月生まれ。
お誕生日、クリスマス、大掃除、年賀状・・・考えただけで目が回ります。
ぐるぐる。
 
 
ジョージアのCMにて。
 
 
ヘルメット姿の山田孝之さん(イルミネーションを作り上げた現場の人の役)が、
 
「大変だったなぁ・・・」
 
と言って、イルミネーション見上げる。
 
「どいてよー!」「見えない~!!」
 
とカップルに愚痴られたかと思ったら、
 
「これ作った人、すごいね~!!」
 
と知らない女子たちが褒めている。(という姿を目にして、孝之さん喜ぶ。)
 
「あ、俺っす(小さな声で)」
 
(缶コーヒー飲む。)
 
 
 
私はすごく共感してしまう、ツリー制作の現場です(笑)
 
 
 
私が以前勤めていたのはブライダルだったのですが、
ゲストハウス型の結婚式場でした。
 
大きな会場やホテルではおそらく外部の業者さんがクリスマスの飾りつけをすると思いますが、私が勤めていたゲストハウスではスタッフの手によって全ての装飾が飾りつけされていました。
 
3メートル近い巨大ツリーは3本。
スタッフ総勢15人ほど、丸2日かかりました。
 
 
完成した時には、
 
「もうクリスマスツリーなんて見たくない・・・」
 
と、心底思うくらい!!
 
本当に大変でした。
 
 
 
 
まず、プランナーのスタッフ全員、2日間の休日返上。
(以前、1日しか飾りつけの日を確保しなかった時は真夜中までかかるという事態に…)
 
倉庫を開け、みんなで力を合わせて巨大段ボールを幾つも運び出し、ツリー設置場所までひたすら運搬。
 
(この作業は更に前日の夜にやっていたような…?)
 
 
エレベーターや荷物カートを駆使し、力作業です。
(なんと言っても女性の就業率も高いですからね!ファイト!!)
 
 
脚立も準備し、巨大な幅まで広がるツリーをひたすら積み上げ、枝と葉を広げる作業。
 
軍手は必須!!
 
痛いんですよ・・・
 
 
そして軍手は付けたまま、ここから一番大変な「電飾を巻いていく作業」に入ります。
 
 
ブライダルに勤めるまで、私はこのイルミネーションの大変さを全く分かっていませんでした…
 
 
 
電飾のコードって、ただツリーに引っかけながらクルクルと巻けば良いと思いますよね?
 
私もそう思っていました。
 
クルクルやって、終わりでしょ。
 
 
あまーい!!
 
 
それは大間違いです。
もう、本当に。
 
 
電飾のコードを、なんと、枝の一本一本に、丁寧に。
さらには枝から分かれている針葉樹の葉の一つ一つにまで、丁寧に巻き付けていきます。
 
枝の奥(木の幹)の方から出発して、葉先まですべて巻いたら、また幹に戻り、隣の枝に。
 
気が遠くなる作業です。
 
 
永遠にも感じられるような、電飾の飾りつけ。
コードは何十本もあり、下から上からと、数か所から同時に巻き付けていきます。
脚立も当然使います。
 
 
巻き付け終わったら、ガラスでできた繊細なオーナメントの一つ一つを包装紙などから取り出し、バランスをみながら吊るしていきます。
 
この時点ではもう、スタッフはほぼ無口。
 
 
ゴールは見えてきたものの、吊るしても吊るしても減らないような気がする、山のようなオーナメント。
 
そして、高価なオーナメントは繊細すぎて、あっちこっちで
 
 
 
パリーン・・・
 
 
 
割れます。
 
塵取りと箒は欠かせません。
 
掃除しながらも、ひたすら飾り付けます。
 
 
 
でもまた、パリーン。
 
パリーン。。。
 
 
 
なんとか全てのオーナメントを飾り終えたら、残骸の撤収作業と大掃除が待っています。
 
段ボール、包装紙、色々な箱、壊れたオーナメントに故障した電球。
 
まだまだラメや樹木のクズが山のように落ちていて、ひたすら掃除機をかけ、綺麗に整えなければなりません。
 
 
疲労困憊です!!
 
 
 
すべてやり終え、ピカピカの会場になった時。
 
達成感はありつつも、もう、本当にツリーなんてお腹いっぱいです。
 
夜寝るときはツリーの悪夢を見るんじゃないか、というくらい。
 
 
 
そしてまだ疲労感ただよう次の日。
 
会議のため本社から偉い方来て、エントランスに入ってきました。
 
 
スタッフ渾身のエントランスのツリーを一瞥して、一言。
 
「これ、全部やり直して。」
 
 
 
・・・ハイ?
 
 
 
その場の空気が凍り付いたのは言うまでもありません。
 
 
 
どうやら、オーナメントは木の枝の先っぽの方に吊るし、ユラユラと揺らぐのが「美しい」のだとか。
 
 
ついつい、繊細なオーナメントが落ちないように深く引っかけてしまう私たち。
 
ダメだしを食らいつつ、また脚立を引っ張り出してオーナメントを付け直すのでした。
 
 
 
もう、ツリーなんて・・・  嫌いだ。
 
 
 
 
いや、でも。
 
待ってください。
 
ブライダルから離れて3年。
 
結婚して、子供が生まれ、上の子は4歳。
 
 
急に、あの、ものすごく手間のかかる「面倒くさいツリー」を、何故か作りたくなる衝動に駆られました。
 
軍手をはめて、痛いシンドイと言いながら、気の遠くなるような電飾を巻きたい!!!
 
 
 
そして、ついに去年の12月に購入したのです。
 
ネットで口コミをひたすら調べ上げ、夫に相談なく勝手に購入。
 
届いた180cmのツリーを組み立て、4時間ほどかけて仕上げました。
(オーナメントは子供もいるので簡易的なもの。)
 
 
 
帰宅した夫。
 
 
夫「・・・」
 
私「・・・」
 
夫「・・・でかいね。」
 
私「そうかなー。」
 
夫「今日、用賀の駅前にこういうツリー、あったわ。」
 
私「ふーん。」
 
夫「・・・でかくない?」
 
私「そうかなー。」
 
夫「・・・」
 
私(笑顔でごまかす)
 
 
 
 
こちら、今年も飾られた、我が家の「自己満足」ツリー。
 
 f:id:decent-work:20161207233903j:image
 
......デカイですかね^^;
 
今年もこのツリーが作れたので私は心から満足です!!
年に一度だけ、私の気合が入るインテリアということで・・・。
 
 
補足しておきますが、予算の関係上、電飾は300灯。
当時の結婚式場の要領で真面目に巻いたら4分の1しか巻ききれず、まったく足りませんでした。
かなりすっ飛ばしてやり直したので、私的には少し寂しいんです。
本当は1200灯くらい欲しいです!!
 
←どうでもいい
 
 
 
さて。
 
会社の入り口に、ツリーを飾る企業も多いかと思います。
 
単なるクリスマスシーズンの飾りだからと、侮るなかれ。
 
時間をかけて丁寧に電飾を巻いた「本気ツリー」も良いものですよ。
なんとなく、その会社の「本気」が垣間見れるツリーが飾ってあったら、
なんだか共に楽しいビジネスがしたくなりませんか!?
 
もしくはその企業の底力や可能性が。キラキラ溢れているように見えませんか??
 
私は思いますけれど(笑)
「すごい!ツリーも本気だ!!」って。笑
 
 
 
ご家庭のパパも、ツリーは「ママと子供たちだけの仕事」ではありません。
 
ぜひ、介入してみてください。
今から電飾を買い足すのもアリ!!
電飾巻きこそ、パパの腕の見せどころ!!
 
どんなに小さなツリーだとしても、イルミネーションを枝の一本一本に丁寧に巻き付けたツリーは、もはやプロ級。
内側からキラキラ輝いて、温かな光を感じさせてくれます。
 
パパすごい!!
なんて、子供たちからも言ってもらえるかも!?
 
 
 
そして何よりも。
 
街を彩るイルミネーションの数々、巨大なツリー、これらを作った全ての方々に心から
 
「お疲れ様です!!!」
 
と言いたくなります。
 
 
作るのも大変、片付けるのも大変。
 
休日返上、寝る時間も削って作ってくださっている方々がきっといるはずです。
 
そんな人たちに感謝してイルミネーションを見てみると、ライト一つ一つがもっともっと有難い灯りに見えてきますよ。
 
 
作った人たちの気持ちを少しでもわかるようになったこと。
当時のブライダルでのツリーの制作に感謝感謝ですね^^