decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

抱っこ紐でパニック。赤ちゃんを「上から入れる」って!? 誰でも「妊婦体験&育児体験」イベントレポート!

こんにちは!
ハチです。
 
先日渋谷ヒカリエで開催された、「MOV市(モブ市)」!
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お陰様で、大盛況のうちに終わりました。
 
(イベントをご紹介したブログはコチラ)
 
弊社、ディーセントワークは、去年に引き続き2回目の参加。
 
私、ハチにとってMOV市は初めて。
どのような方にお会いできるのか、どんなイベントなのか、楽しみにしていました!
 
 
当日は少し早めに集合し、掲示物を作ったり、模造紙や段ボールを工作したり。
文化祭を思い出しました(笑)
 
イラストを描いていたら、通りすがりの外国人の方が、
 
「コレハ ナニヲ カイテルンデスカ~?」
「OH! イツカラ カイテルンデスカ~?!」
「ナルホド~ イイデスネ~」
 
なんて絡んできてくださったり、
謎のコスチュームの方がヒョッコリ参入してきたり……
 
「・・・なんだか、開かれている!!」
 
と思いました(笑)
 
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(誰!?)
 
 
そんな私たち、弊社ディーセントワークでは、
 

●妊婦体験

妊婦さんの恰好になれる妊婦ジャケットを使って「どのくらい体に負担がかかるか」を体感できる
 
●育児体験
リアルな新生児の人形を使って「赤ちゃんを抱っこしながら仕事や家事」を体験できる
 
という2つのプログラムをご用意しました。
 
 
こういったものは、妊娠初期頃に区役所が開催する「両親学級」などというイベント(自治体にもよります)に参加することで、初めてパパになる予定の男性が「妊婦ジャケット」を着てみたり、新生児の人形に触れたりする機会があります。
つまり、区役所に来ることかできた一部の「パパ候補」にしか、そのチャンスはないのです。
 
しかし、「それだけでは足りないのでは?」と思ったことが、
弊社ディーセントワークが今回のイベント内容を決めたきっかけでした。
 
 
<目的>
 
「ディーセントワーク」という言葉は
  • 働きがいのある人間らしい仕事
  • 権利が保護され、十分な収入を生み、適切な社会的保護が供与される生産的な仕事
などという意味。
その根底に必要なのは「多種多様な立場や異なる価値観」をまずは互いに認め合うこと。
 
今回は、いずれ妊娠や育児を体験する人もそうではない人も、既婚未婚、男女問わず、そして社員を抱える経営者の方までも
「妊娠」や「育児」を体験している方の身体の負担を少しでも体感し、知ってもらいたい!
という目的がありました。
 
 
<来てくださった方>
  • 既婚男性、ご夫婦(妻が妊娠中の場合が多かった)
  • カップル
  • 独身男性
  • 独身女性(ご友人同士)
  • 大学生(男性・ご友人同士)
  • (その他、通りすがりで立ち寄ってくださった方々)
思っていた以上に、嬉しいことに男性のご参加が多かったです!
 
 
<妊婦・育児体験の参加理由>
  • 妻が妊娠中(臨月など、後期)だから(既婚男性)
  • 周囲の友人が妊娠・出産を体験し、どのような感じなのか興味があったから(独身女性)
  • 働き方を研究している、将来の奥さんを大事にしたい(学生)
勉強熱心な学生さんには感銘を受けました!!
 
 
【妊婦体験】
 
◆内容
 
大きさ:妊娠8ヵ月~9ヵ月の妊婦に相当するサイズ
質 量:約6.8kg(胴衣 約0.5kg、ウレタンフォーム 約3.3kg、鉄袋 1kg×3個)
 
このような「妊婦ジャケット」を装着し、日常生活にどのような身体的影響があるのかを体感します。
 
 
◆方法
 
まずは体験者の方には椅子に腰かけていただき、スタッフが2人がかりでジャケットを着せます。
(かなり太いベルトが肩や腰に5本もあり、身体に密着させるように装着するのも強い力が必要です!)
 
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装着が完了したら、突然立つのではなく、ゆーっくりと両手でお腹を支えるようにして立ち上がります。
 
そうすると、途端にズシッと、身体全体に重みが圧し掛かります。
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◆体験者の方の反応・感想
 
「へ~ これは大変ですね…」
「こんなに重いんだ~」
「しんどいですね」
「しゃがめない~」
「肩や腰が痛くなりますね」
「これって、いつくらいの大きさですか?これよりもっと大きくなりますか?」
 
実際はもっと長時間体験していただきたいのですが、短時間でも身体全体が
「今まで体験したことのないような重みと不便さ」
を体感していただけたようです。
 
 
◆「妊婦体験」ポイント
  • 靴が履きにくいこと
  • 落としたペンが拾いにくいこと
  • しゃがむ、かがむという動作が大変なこと
  • 階段やエスカレーターなど、足元が非常に見えにくいこと
等を、似たような動きをして感じていただきました。
 
とにかく「しゃがむ」「かがむ」という動作が大変な妊婦さん。
もちろん体調によって適度な運動も大切と言われる昨今ですが、
お腹を圧迫する動作は良いものではありません。
 
風呂掃除、トイレ掃除などは勿論のこと、
脚の爪切りだって一苦労!
 
腹筋に力が入るのも良くないので、ゴミ捨てや荷物持ちもフォローが必要です。
洗濯物をヨッコラショと運ぶ時も、濡れた衣類の重いこと重いこと…
私もお腹が張って辛かった記憶があります。
 
Q. そもそも「お腹が張る」って、どういうこと?
 
おなかの赤ちゃんを守る子宮は筋肉で出来ています。
普段、この筋肉はやわらかくゆるんでいますが、動いたり何らかの刺激によって、筋肉が緊張して、「キュッ」とかたくなることがあります。
これを医学的には子宮収縮といい、一般的には「おなかの張り」といっています。
(出典 佐藤クリニック - クリニック新聞 Vol.26 )
 
お腹が張るタイミングはさまざまですが、いずれにしても胎動に伴ってお腹が張ったり、約30分以内に張りが治まるときは心配いりません。
ただし30分以上張りが続いたり、痛みや出血を伴う場合は、
1.早産や流産の兆候がある切迫流・早産
2.胎盤が剥がれて母子ともに危険な状態になる常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)などの可能性があるため、すぐに病院に連絡しましょう。
(出典 知っておこう!お腹の張り基礎知識 gooベビー)

 

とにかく!!
お腹が張った場合はしばらく安静にしなくてはなりません。
 
一番身近なパートナーが是非率先して手伝ってあげてくださいね。
 
 
 
【育児体験】
 
◆内容
 
エルゴベビーというメーカーのベビーキャリア(抱っこ紐)を使用し、約3キロの赤ちゃんの人形(首が座っていない)を抱っこします。
 
その状態で、パソコン業務や家事の一端をシミュレーションし、
「赤ちゃんをあやしながら仕事や家事をこなさなくてはならない状況」
を体感します。
 
実際の赤ちゃんは最大約100デシベル(=パチンコ店内とほぼ同じ)で泣くのでもっと大変ですが…
 
その他、新生児の人形のオムツ替え、肌着の着替えを行いました。
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(名前、検討中!?) 
 
 
◆方法
 
抱っこ紐の腰ベルトを装着した状態で、
赤ちゃんを新生児用のインサート(首が座っていない時期の赤ちゃんを包み込んでくれるもの)に包み込み、
それをそのまま丸ごと抱きかかえ、赤ちゃんを片手で支えながら、もう片方の手で両肩の肩ひもを両腕に遠し、首の後ろ周辺のバックベルトを止めます。
 
 
◆体験者の方の反応・感想
 
「頭がグラグラして怖い!」
「どうやったらいいのか、わからない…」
「これは…難しいですね(抱っこ紐の装着)」
「一人じゃ、できないです」
「泣いてたらユラユラするんですね」
 
テキパキ慣れているママたちを見ると簡単そうなのに、初めての時はかくも難しい抱っこ紐!!
 
 
◆「育児体験」ポイント、わかったこと
 
抱っこ紐の装着体験では、
腰のベルトを装着した直後に、本来最後に掛けるはずの肩ひもを先に装着してしまうというケースが圧倒的に多かったです。
 
そして体験者の顎の辺りにできた空洞部分から、
「赤ちゃんを滑り込ませる・上から入れてもらう」
という風に思ってしまうようです。
 
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そうですよね…
そりゃ~、わからないですよね!!
 
 
体験者にとってもスタッフにとっても、お互いに
「そうか、その点がわかっていないのか!」
と知る機会となりました。
 
今現在、一番スタンダードな抱っこ紐のタイプは、今回利用したメーカーとほぼ同じ形。
「装着が難しい」「一人じゃできない」という声は非常に多く、
もしも装着するママの傍に夫や友人がいるのならば、
「抱っこ紐を付けるときはベルトのお手伝いをしてあげよう」と思っていただける機会にもなりました。
 
私たちママスタッフも、すっかり慣れ切ってしまった抱っこ紐の装着ですが、初心にかえって丁寧に説明する事をより心がけようと思いました。
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もうすぐパパになるという体験者の方。
とても真剣に体験してくださいました。
ユラユラしていると、本物の赤ちゃんを抱っこしているみたいですね!
 
 
また、赤ちゃんの肌着というものも、着せ替えは大混乱です。
赤ちゃんの肌を守るため、肌に触れる部分にスナップボタンやマジックテープは使われていません。着物のように左右を合わせながら、6か所にある短い紐を全て結び合わせます。裏表もわかりにくく、紐の位置も初めての方だとサッパリわからず、混乱します。
 
苦労して着替えさせたのに、すぐにオムツを替えなければいけないことも。
更には、着替えた直後なのにまた汚されてしまうことも。
真夏は汗もあり、合計で一日に10回以上着替えさせたこともあります。
 
「赤ちゃんは着替えだけでこれだけ時間がかかるんだな」
と知っていただくことで、ママへのフォローや理解もより深まるのではないでしょうか。
 
妊婦体験と同様、短時間ではありましたが、
「自分一人の都合で動けない、赤ちゃんの都合で行動しなければならない」
という様子の一端を感じていただけたのではないでしょうか。
 
 
私たちにとっても様々な気づきもあった、ディーセントワークの妊娠・育児体験イベント。
次回のブログでは、今回のイベントの更に突っ込んだエピソードをお送りします!
 
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今回のMOV市の様子!