しばらく田舎にいたため、すっかりおのぼりさんの魚骨です。
久しぶりに東京に帰って来て、東京の冷たさに悲しくなる時があります。
マタニティマークを付けていて優先席付近に立っていても、ほとんど席を譲ってもらえません。
コートを着ちゃうと妊婦かわかりにくいせいもあるし、見た目にはわからなくても具合が悪い人が優先席に座ってる可能性があることもわかります。
でもね!特にそこの!
優先席にドカッと座って足を組み、鋭利なヒールをこちらに向けて、チラッチラッとデカ腹とマタニティマークを確認した上でスマホに戻った、左手の薬指に指輪はないが
手首に恋愛運アップのパワーストーンをつけてる綺麗系女子!!
そんな石っころに頼る前に、目の前の人に優しくした方が幸せくるぞ!!
そんなハイヒール履いていくら足を綺麗に見せていても、あなたのその態度をみたらどんな男性の100年の恋も冷めるわ!
足が長いせいでめっちゃ絵が縦長になってしまうやん。
ちょっとここで誤解もあるかと思うのですが、
妊婦は腹がでかくて重いから座らせてくれ!ってわけだけじゃないんです。
腹はじわじわ重たくなっていくから、重さはむしろそこまで辛くはない。
何が問題かって、
腹の中の別の生命体を生かし育てるために、母体の心臓はフル稼働。
脈拍が倍、血流が1.5倍になって優先的に胎児ちゃんに血を持っていかれ、自分の心臓以外の心臓を動かしているわけです。
そりゃ常に貧血気味になるし、
何もしてなくてもものすごい勢いで心臓がバクバクしてきたりするし、
ちょっと動いただけですぐに息は上がるし、めまいはするし、
人によっては血圧も上がるし、
普通に生きているだけで疲労困憊になるわけです。
その上、エイリアンちゃんが大きくなればなるほど、
内臓の位置は上に押し上げられ、
胃は圧縮されて食べたものが逆流しがちになるし、
肺も圧迫されて呼吸は浅くなるし、
アバラも骨盤も広げられて、体の節々が痛くなり、
揺れる電車で、重心がお腹にきてしまうのに踏ん張って立っていると、眠れないくらい腰が悲鳴をあげたりする。
妊娠は病気じゃないっていうけれど
その辺の病気の人よりも、よっぽど正気の沙汰じゃないわ!!
初期のツワリの段階は、これはこれでツライ理不尽な終わりなき二日酔いだと思ってください。
胃が空っぽでも吐きそうなんてよっぽどではないか。
妊婦は病気じゃない、好きで妊娠してるんだろ、妊婦なら電車乗って遠出するな、
そんなしょうもない屁理屈考える前に、自分より体調が悪い(可能性がある)人に席譲ってあげても悪いことなんてなんもないぜ?
あなたは感謝されて徳を積み、立つことによってカロリーが消費されて足の筋力がつく、いいことだらけ!
そんなたまに現れる、席を譲ってくれる天使(意外と若いお兄さんだったりする)
譲ってもらった妊婦は「ありがとうございます」と言う100倍も、心の中で感動して感謝してます。
それはもう顔を覚えちゃうくらい。どこかでもう一回あったらお礼をもう一度言いたいくらい。
この都会砂漠に天使が現れたと、あとで夫に報告しちゃうくらい。
妊婦でも元気だったら優先席付近に立ちません。
何かしら理由があって助けてほしいから、所在なさげに優先席付近に佇んでおります。
それだけ心の片隅に置いておいてもらえば、妊婦からあなたは天使と崇められることでしょう。
幸せになりたければパワーストーンを買う前に、ぜひ目の前の妊婦に優しくしてもらえるとうれしいです☆
(妊婦だけでなくお年寄りや赤ちゃん連れにもぜひ!)