decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

怒り心頭!? 「妊婦体験」が響かなかったパパ候補から学ぶこと。

こんにちは!
ハチです。
 
先日のブログで、「妊婦体験」「育児体験」を行ったイベントについて、レポートさせていただきました。
 
レポートしたブログはコチラ
 
気づき、発見も多かった内容となりましたが、
ブログを読んでくださった友人(3人の子持ちママ)が、
「3人目は、楽だからもう抱っこ紐の上から赤ちゃんを入れちゃってるよ(笑)!」
なんて教えてくれまして!驚!
 
まだまだ私も知らない・わかっていない世界がたくさん広がっているのだなぁと、つくづく思いました!笑
 
 
スタンダードな抱っこ紐は、
 
①腰ベルト
②赤ちゃん抱え
③両肩紐とバックベルト
④微調整
 
の順序での装着が普通ですが、
なんならメーカーさんが新しく、
 
「慣れないママ・パパでも上から赤ちゃんを簡単に挿入でき、その後しっかりホールドできる抱っこ紐」 を開発してくれて、
 
①腰ベルト、両肩紐とバックベルト
②赤ちゃん抱え、上から挿入
③微調整
 
のステップでできる仕組みができたら、大きな反響があるかもしれません!!
メーカーさんに期待しています(笑)
 
 
さて。
 
「類は友を呼ぶ」
 
ではないですが、
やはりディーセントワークのお仕事をしているメンバーやお付き合いのあるクライアントさん、またその友人たちというのは、
「妊婦」や「赤ちゃん」に対する思いやりを当然持ち合わせていて、理解しようと努めている人が多いものです。
 
 
しかし、今回の「妊婦体験」「育児体験」イベントでは、当たり前ですが不特定多数の方が来場され、
ディーセントワークとは全く異なる思考を持った方や共感ポイントが違う方もいらっしゃったようです。
 
単純な良し悪しではなく、それもディーセントワークとしては発見の機会。
 
そのエピソードをご紹介します。
 
 * * * 
 
何人か、真剣に体験してくださる体験者の方の後に、
ご夫婦が通りかかりました。
 
奥様はもう、お腹の大きな妊婦さん!
臨月間近のようです。
 
それまでも何度かご夫婦で訪れてくださった方々もあり、
特に奥様が妊娠中だというご主人の体験は多いものでした。
 
 
その流れで、私たちスタッフも、ご主人の体験をお勧めしました。
 
奥様も、
「是非!! やってほしいです!!」
 
ご主人は、
「えー…?」
 
まあ、やはり妊婦体形になるというのは気恥ずかしかったり、キャラによって受け付けない方もいらっしゃいますよね。
 
(そもそも女性だって好きで体形が崩れているわけではないですが!)
 
私たちも、ご主人の反応は一般的な返事としては多いのでそんなに気にはしていませんでした。
それでも実際に体験されると、思った以上の負荷に驚かれるものです。
 
奥様のススメもあり、体験されることになったご主人。
 
 
妊婦ジャケットを装着し、いざ椅子からゆっくり立ち上がります。
 
スタッフ「どうですか? ズシッときますよね~」
ご主人 「ああー…。まあ」
 
(この時点で関取のように腹を叩く男性も多い。
 赤ちゃん入っていますから!そしてこの体形をちゃかさない!)
 
スタッフ「これで、しゃがんだりするの大変なんですよね、靴紐とか結べないですし」
ご主人 「あー… そう、ですかねぇ~?」
 
(そうっすか!?という反応で、いきなりしゃがんだりかがむパフォーマンスをする男性も。
 そういうプログラムじゃないから!! お腹に赤ちゃんいますからー!!)
 
スタッフ「奥様も今、ご妊娠されていますから、大変だと思いますよー」
奥様  「そうなんですよー、もっと言ってください!」
ご主人 「あー。んー、はあ。(そう?という表情)」
 
スタッフ「……(響かないなー)」
ご主人 「……」
 
スタッフ「階段とか、見えにくいんですよね。足元がお腹で隠れちゃうんです。」
ご主人 「あー… そう、ですかねぇー…?」
 
スタッフ「転んだら危ないですし、気を付けてあげないといけないですよね」
ご主人 「んー…はぁ…」
 
スタッフ「お腹も重いですし、重いものは持ってあげてた方がいいですよ」
ご主人 「はぁ… 」
 
スタッフ「○▽■※◎▲なんですよ~」
ご主人 「はぁ… 」
 
スタッフ「▽■※ ○◎▲ ▽※◎なんですよ~」
ご主人 「はぁ…… 」
 
スタッフ「◎▲ ○▽■※▽■※ ◎▽■ なんですよ~」
ご主人 「はぁ………  」
 
 
・・・。
 
 
終始一貫して、「納得していない表情」のご主人。
ご不満そうな奥様と共に、そのまま帰られました。
 
 
私たちの力不足も否めませんが、何よりも悲しいこの現実。
 
独身男性ならばまだしも、奥様が臨月間近だというのに。
これは一体どういうことだ!?
 
 
スタッフ一同、この一連の出来事を目の前に半ばポカン。
 
「自分たちが思っていた以上に、世の男性は困ったことになっているぞ・・・」
 
やり場のない切ない気持ちと共に、ショックを受けておりました。
 
 傍から見ても、
  • 「俺の家にどうやら子供が生まれる、らしい。」という他人事でしか捉えられない。
  • 茶化す人には照れ隠しもあるかもしれないが、その域を超えている。
  • 子供のまま親になるという恐れ。
などの、色々な問題点が背景にあるのかもしれないと話題になりました。
 
 
「畑を耕そうとしても、まずは土壌作りから始めないとダメだ・・・」
 
と、落ち込んだ弊社の高橋も、
 
これはもっと、妊婦さんのためにも赤ちゃんのためにも、
世の中をより良くしていくためにも、
もっともっとこのイベントの活動をしていかなければ!!
 
と使命感に燃えておりました。
 
ディーセントワークとして、これからも挑戦していきたいと思います。
 
f:id:decent-work:20170207203646j:image
赤ちゃんは、未来。