decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「ゴミ出し」で「家事やってます感」を前面に押し出す夫たち。

女性 「家事って何やってるー?」
 
男性 「うーん、ゴミ出しとか~」
 
 
このくだり…!!
 
 
聞いたことありませんか?
言ったこと、ありますか?(←笑)
 
私は何度となく聞いたことがあるのですが、
この男性のセリフを耳にするたび、どうにも 
 
モヤッ 
 
としてしまうハチです。
 
だいたい、「うわっ、でた!」と、心の中で突っ込みます(笑)
 
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そりゃやらないよりは、良いんです!
勿論ながら、とても有難いことなのです。
 
しかも、「夫婦間では感謝が大事」とかいう前提がある中、
こんな小さいことをネタにしてる私もどうかと思うのですが。
 
 
ただ、このあまりにも多い
 
「ゴミ出しなら、やってるじゃん(どや)」
 
という風潮はこれ以上黙ってはいられません。
 
「俺、ゴミ出ししてますけどオーラ」を目の前に、
どうにもしょっぱい気持ちになるのは私だけではないはず。
 
モヤ~ズは私だけじゃないと信じ、書いてみることにしました。
 
 
 
◆「うざい上司」になっちゃダメ!!
 
職場に、こんな上司がいたとします。
 
若い頃、仕事はバリバリ、それなりに活躍していた。
60歳を超え、最近はパソコンを前にただ椅子に座り、部下に的確な指示があるならば良いものの、たまに少しズレた意見や支持をするくらい。
 
「ボールペンのインクが出ないなあ」
 
と状況を読まず社員に絡んでみたり(ぶっちゃけどうでも良いし、いま忙しいんですけど。)社員の話を聞かずに、「最近さ~」と自分の話ばかりしていたとします。
 
 
そんな時、オフィスの電球が1つが切れたとします。
 
「俺やっておくよ!」 
 
と、その上司が替えてくれたは良いものの、
 
「さっきそこの電球替えたんだよ(どやっ)」 と不要なアピール。
 
 
更には、ちょっと部下の同行に付いて行っただけで
 
「ふー。」 と、めっちゃオレやってます感、全開。
 
 
「俺の手柄感」出してるけれど、実際に動いてるの自分ですから!!
 
なんて思いつつ、これは黙るしかありませんよね。
 
 
しかしながらこの姿は、夫が妻に対し「ゴミ出し、どやっ」としてしまうタイプが陥る、未来の姿です。
 
少なくとも家庭内においては現在進行形で、この「イケてない上司」と同じ姿に見えています。
 
 
◆でもね・・・
 
こんな上司がいたら、貴方は「そういうのやめてくださいよ!」と突っ込みますか?
 
できませんよね。
 
もしかしたら、突っ込んでくれる方が「諦められていない」という気がしませんか?
 
でも、この上司だったら諦めますよね。
 
妻が「ゴミ出しごときで、やってます感を出さないで!」と貴方に言うならば、
それはまだ、貴方に諦めていないということです
 
 
伝えれば、わかってくれるかもしれない。
理解してくれるかもしれない。
まだまだ、変化してくれるかもしれない。
一緒に頑張れるかもしれない。
 
 
そんな期待が詰まった妻のクレーム。
こんな上司になってからでは、遅いのです。
 
 
 
◆「じゃあ、ゴミ出しに対してどんな態度なら良いの?」
 
ちょっと、考えてみましょう。
 
 
【謙虚派】
 
「ゴミ出ししかやってないんですよ…」
 
「(実際はゴミ出しは当然のごとくスマートにやってくれているが)いやー、家事といったほどのことは大したこと全然やっていなくて、だめっすねー(反省いている風)」
 
 
「謙虚派」への注意点
 
この謙虚派、反省しつつも向上心をもってくださいね。
 
「もっと、がんばります!」
 
そうそう、その調子!!
 
 
 
【実際にめっちゃ家事も参加している派】
 
「そうですねぇ…できない時もありますが、風呂掃除と、夕飯の食器洗いと、朝ご飯準備と、ゴミ出しと、洗濯物畳んでしまうのと、週末に窓ふきとー……」
 
こんな風に「その他」に紛れて言っていただけるなら、引っかかりにくいですね。
もちろん、姿勢は控えめに…!!
 
どやっ となった時点で、せっかくの頑張りもしょっぱいものになります。
 
 
「実際にめっちゃ家事も参加している派」への注意点
 
姿勢はやはり、謙虚に。
実際は、貴方の見えないところで何倍も家事とはされているものなのです。
育児もあれば、更に相当な労働力です。
 
私も「家は完全に寛ぐところ」と思いたいですが、100%そう思いきれないのは、雑だろうとなんだろうと、日々細かい家事をしているから。
 
 
 
総じて、更に以下の注意点があります。
 
 
◆一番は、パートナーへの「思いやり」
 
付け加えますが、
この姿勢・態度は「外用」ではだめです。
 
当たり前ですが、職場の飲み会や若いお姉さんの前だけというのは、格好悪い。
 
 
妻 「家事の分担、もう少し増やして!」
 
夫 「ゴミ出しやってるじゃん」
 
家の中でこれじゃあ、ダメダメです。
 
 
外で謙虚な言い方をして「格好つける」なら、
「ゴミ出しだけって言うのはちょっと格好悪い…と思っている」ということですよね。
 
格好悪いとわかっていながら、生涯寄り添う予定の妻の前だけで偉そうにして良いはずがありません。
 
職場の好感度以上に、一番近くにいるパートナーの気持ちを一番思いやってあげましょう。 
 
 
◆そもそも、なぜ「やってる感」でちゃうの?
 
それって、重いから?
汚いから?
 
よく考えてみてください。
 
 
「重い?」
 
そりゃ、ゴミが多少重い・かさばる等ありますが、濡れた洗濯物が入ったのカゴの方が断然重いです。
布団干したり、濡れたベッドシーツなんて、悶絶するほど扱いが大変です。 
 
 
「汚い」?
 
衛生的に汚い部類と思って「やってる感」出てることもあるのかもれませんが、
風呂やトイレや排水溝の掃除に比べれば何てことありません。
ゴミを押し込んで結ぶだけですよね。
 
そしてゴミは分別が何より大変。
 
ペットボトルや瓶、プラスチックケース、缶、誰が洗っていますか?
分別まで細かく関わっていますか?
 
 
「面倒くさい?」
 
マンションならばゴミ置き場、通り道ならばポイと捨てに行くのが総じて数十秒のロスだとすれば、
 
土で汚れた野菜を冷たい水で洗って、
たくさんの工程を経た調理。
掃除や洗濯。
 
子供がいれば、
子供の食べかす、こぼしたもの、
床にまでこぼれた牛乳、おねしょ、トイレトレーニングでの失敗による、
汚れたタオルや衣類の洗濯。
 
もっともっと「面倒な家事」は他にも山ほどあります。 
 
 
 
◆思わず検索したら、こんな記事が出てきました
 
◎「ゴミ出し」というか、「ゴミ移動」!!
 
まさに。
 
米や野菜、牛乳を買ってきた方がよっぽど重い。
赤ちゃんを抱っこで寝かしつけたり、
10kg超えの子供を抱きかかえて移動することを日常茶飯事にしているママにとって
「ゴミ出し、ふー」
なんて言っちゃう夫の姿、見たくない&聞きたくないのです。
 
スマートにゴミ出ししてくれる夫に、「ありがとう」と素直に思いたい&伝えたい!!
 
 
◎共働き夫婦で妻が怒り狂っている、なんてことも!?
彼らは重要なことを見逃しているようだ。3番目の女性が語っているように、じつは妻たちの怒りには裏がある。彼女たちにとって「夫の家事」とは自分への愛情表現のひとつなのだ。(「ダイヤモンドオンライン」より引用)
 
そうです、そうなんですよ!!
名言ですね。
 
こうも書いてあります。
 
男が家で指示待ち人間になるワケ
 
 家庭平和を保つためには、女性ももっと男性を理解する必要がある。
 
 冒頭の氷河さんのセリフにもあった謎――「なぜ男性は家に帰ると“指示待ち人間”になるのか」――を解明しておくと、怒りもやわらぐに違いない。
 
 謎のカギとなるのは、ペンシルベニア大学のルーベン・ガー教授の研究だ。
 
 教授によると、男性の脳は休息しているとき、ほとんど「居眠り状態」になることがある。いざというとき天敵と闘うため、あるいは危険から身を守るため、エネルギーを蓄えようとしているのだ。
 
 「居眠り状態」の男性は、本能的な反応をつかさどる脳幹で情報処理を行っている。当然、家事をやろうなんていう気も起きない。ぼんやりテレビを見て、ごろごろしているだけだ。
 
 ところが女性の脳は休息中も活発に活動する。情報処理が行われるのは帯状回という、大脳辺縁系の部位で感情と情動の中枢だ。したがって、仕事から帰ってきてもなかなか「100%オフ」という状態にはなりにくい。ソファに座ってくつろいでいるときも、「そうだ、洗濯物を畳まなきゃ」「トイレを掃除しとかなきゃ」「子どもの宿題を見なきゃ」とあれこれ用事を思いつく。そして、自分からは動こうとしない夫に「信じらんない!私がこんなに頑張っているのに!」とキレるのだ。
 
 女性の社会化が進み、妻たちは外で男性的な役割も果たすようになった。しかし、自宅では多くの女性が相変わらず従来通りの女性役を演じなければならない。一人二役をこなすストレスが怒りを招き、心の中に鬱積していく。
 
 妻のストレスを和らげるには、夫も自宅では女形を演じるとよいだろう。「居眠り状態」になるのは、家事が終わったあと。ちょっとしんどいかもしれないが、パートナーにはニコニコしていてもらわないと、精神衛生上ますますよろしくない結果になる。
 
 それがイヤなら、ほかの方法で思い切り愛情表現すること。妻の前でつねにスイッチを切りっぱなしだと、彼女自身が天敵と化した場合にガブリとやられかねない。ご注意あれ。(「ダイヤモンドオンライン」より引用)

 

男性の脳は家の中で「居眠り状態」…!?
なるほど。
構造上の違いがあるのは良くわかりました。
確かに、女性は家でも頭の中で常に「やる事リスト」をチェックしていますよね。
 
しかし、違いがある事と、「どやっ」という態度はまた別の話。
今の時代はその違いを超えてでも協力していかなければ妻の負担は増え続け、家庭平和は訪れません。
 
先ほども「一番は、パートナーへの思いやり」と言いましたが、
「夫の家事=愛情表現」
ということに、妙にしっくりしました。
 
 
◎「最もスキルの低い家事、それが「ゴミ出し」と心得るべし!」
 ひょっとして統計を取る際、あまりに夫が何もやっていないという結果になると困るから、項目としてゴミ出しってのを作ったんじゃないかと思ったりするほどだ。(「Neverまとめ」より引用)

 

ですよね、ですよね~!!
 
今回、一番伝えたかったことが書かれているページでした(笑)
 
 
◆まとめ
 
「ゴミ出し」したことを、どや顔で言わない。
「ゴミ出し」を家事の大層な主役だと勘違いしない。
「ゴミ出し」するなら、分別から参加してこそ。
 
共有させていただいたリンクにも書いてありましたが、
最もスキルの低い家事、それが「ゴミ出し」
と心得ていただきつつ、
そもそも、家事への参加は妻への愛情表現の一つなんだ!
と理解しましょう。
 
 
もう、まずはここまで理解してくれたら立派な夫!!
拍手!!