こんにちは!
先日のマラソンの疲れか、風邪を引いたハチです。
声がかすれ、それでも話し続けていたら全く声が出なくなってしまいました。
無理やり小声でも出そうと喉の奥に力を込めても「蚊の鳴くような音」しか出せず、同時に頭に響くような重~い鈍痛。
滅多に行かない病院に足を運び、先生から
「ささやき声も禁止!! 余計に治りが遅くなります」
と言われ。
会計の際にも受付や薬局で
「あ、黙っていて大丈夫です。小声も余計にダメなので。」
と言われる始末。
処方された薬を飲み、少し強い薬品の入った喉スプレーにより、ようやく快方に向かってきました。
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声を出さずに生活をすることは、当たり前ですが非常に不便です。
育児をしていると、子供たちに毎分・毎秒のように話しかけ、注意し、伝えることがあります。
2歳と5歳。
当然ながら筆談という手段も使えず、(禁止されていたけれど)超・小声と、オーバーなジェスチャーを交えながらなんとか乗り越えました。
しかし、世の中には手話やもっと不便な状況で立派に子育てを頑張っているお母さんたちがたくさんいるのに、このたった数日間でも情けないことに私は音を上げたくなるほど。(その「音」が出ないのですが。)
「自由に声を出せることの有難さ」と、「いつも必要以上に声を出しているな」、ということにも気づかされました。
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実は「声」を失う常連
実は、風邪で声を失うのはこれが初めてではありません。
子供が生まれてからも毎年のように同様の風邪をひいています。
前職の同僚たちからすると、「また!?(笑)」と言われますし…
特にこの2~3月には、花粉の影響もあるのか、
一度声がかすれだすと失うまで止まりません。
だいたい5日間から1週間はこの状態が続きます。
やはり全く声を出さない生活はできないので、
必要に迫られて小声を出すことで頭痛も同時に発症。
困ったものです。
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主婦は声を出しすぎ!?
医者曰く、
「子供のいるお母さんというのは、普通の人以上に声を出している」
のだそう。
確かに、言われてみるとそうかもしれない…
と思いました。
あれが危ないだの、気を付けてだの、静かにしなさいと言っている自分がうるさかったり…。
必要なことを話しているようで、実際は必要以上に話していることの方が多いかも。
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前職も声を出し続ける仕事だった
私の前職はウェディングプランナーでした。
私自身も婚約後だったので、比較的時間に融通の利く、
当日のプランニングではなく「会場見学に来たお客様をご案内する職務」をメインに担当していました。
そのお仕事は、朝の10時くらいにお客様をお迎えすることに始まり、
- カップルのニーズをヒアリング(約1時間)
- 会場のご案内(約1時間)
- カップルの感想ヒアリング、細かい説明など(約1時間~3時間)
という流れになっており、
とにかく、最低3時間はしゃべりっぱなし。
ヒアリング中は勿論、カップルお二人のお話がメインなので相槌を打っているのですが、
やはりその都度フォローできることや実例などを必ずお話しさせていただくので、
ものすごい量をしゃべり続けていました。
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何でもそうかもしれませんが、
何かを失うと、他の何かでフォローしようと努めます。
それによって意外な発見が生まれたり、
予想もしなかったような物事が好転したり、
考えられなかったようなコツをつかむことも。
手前味噌ですが、私が学んだコツ、チャンスについてお話させていただきます。
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声が出ないからこそ、子供との向き合い方を考える
「静かにね」
「何度も言ったでしょ」
「それはダメ」
「気を付けて」
「これやって」
「こういう風にして」
「お行儀よくね」
「危ないよ」
育児書にNGワードでも載っていそうな言葉を、
日ごろから連発し続けている私。
それ自体母として褒められた見本では到底ありませんが、
こうやってしゃべり続けることは致し方ない部分もあります。
「声」を失いママが静かになると、子供たち自身も少し工夫するようになりました。
姉妹が喧嘩しても、
「ママが声がでないから自分たちで解決しよう」
という空気になったり、
お姉ちゃんが「ママ声が出なくて大変だもんね、大丈夫だよ」と先回りしてフォローしてくれたり、
思わぬ娘の成長を垣間見ることができました。
「子供自身の自主性」や、「自ら気づくということ」も、
私自身が阻害していたことが多々あったようです。
また、「危ない時」「迷惑をかけるとき」には、
大きな声で叱ってしまうことがありました。
でも声を失うと、物理的にできません。
「本当にダメ」を伝えたい時、
娘の肩をポンポンと叩き、向き合います。
真剣な顔で目と目を合わせ、出る限りの声で、静かにゆっくりと説明します。
大体のことは、これで効果があります。
不思議です。
(それでも理解してもらえなかったら、内容次第では抱き上げて場所を変えることになりますが…笑)
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表情とボディーランゲージで、まさかの超・好成績
前述しましたが、ウェディングプランナーとして勤務していた時も、
毎年のように1週間ほど声を失う風邪をひいていました。
とはいっても、花粉や乾燥のせいなのか、
熱やその他の風邪症状は出ず、身体は元気でした。
(極力、喋りたくはなかったけれど…笑)
「ウェディングの会場案内」というのは平日も行われますが、
1月や3月、5月の連休にフェアを組むことも多く、多くのカップルが予約されていました。
同時に、連休中は本番の結婚式も多く、
ご案内はスタッフ一人がカップル一組に担当として付き、
ヒアリング後に結婚式の合間を縫いながら会場を見ていただく仕組みです。
例えば1月のフェアや5月の連休は5日間ほど、
1人当たり1日2組~3組の会場案内を任されていました。
特に私を含め「新規メイン部隊」の中心メンバーは4名。
予約のカップルの数は予定数からはみ出すほど。
とにかく、休むわけにはいきません!!
ご来場されたカップルに驚かれつつも「声」が限りなく出ないことをご承諾いただき、
いざご案内スタート。
結果。
5日間でご案内した12組中、まさかの11組のご成約。
「声、出ないのに!!!(笑)」
と、同僚や上司に突っ込まれつつ、何故か驚くほどの好成績を収めました。
(日ごろ、成約率が低かったわけではありまんが...笑)
「ここで結婚式を挙げたいです!!」
「担当してください!!」
と、声出ていないのに有難すぎるお言葉をいただくこととなりました。
(しかも日程を抑えるのに内金が必要なので、当日にご成約金までお支払いいただいている。)
なぜ!?
と、私が一番ビックリでした。
ただ、「声」を失ったことで、
その「声」をカバーしようとするだけではなく、「声」を超える何かをしようとしました。
例えば、「気持ち」を伝えたい・共感したいということが表情や身振り手振りにより表れ、
写真や資料などもいつも以上にフル活用し、見積もりにもフォローしたい部分を手書きで細かくメモをし、
結果的にお客様との「距離」がより近くなり「信頼関係」がより強固なものになっていたような気がします。
(この時の話はまた追々…)
その後も、声が出なくなるシーズンが再度やってくると、
またしても同じような爆発好成績なので、
もはや声が出なくても良いんじゃないかと…(いや、それはそれで困りますが)。
声が出なくなると、「また~?」と笑われる私ですが、
育児と仕事の両面で「コツ」を掴んだのは確かです!笑
今では「声」が出ないこともチャンスと思い
人との接し方の勉強期間だととらえています。
(その前に、やはり風邪は辛いので健康第一、当然予防には気を付けないといけませんね^^;)
もし今、風邪をひいて声を失ったり
ケガや病気で不便な生活を強いられている方も、
思わぬところで何か得られるコツやチャンスがあるかもしれない…
今健康で何不自由ない人こそ、
自分がもし得意としている武器を失ったら、
また、一番職業で大切なものを失ったら、
どうやってそれをカバーし超えようと努めようとするのか…
子育てでも、仕事でも、共通するところがありますね。
「声」で学ばされたハチなのでした。

(でも、子供は元気が1番!!!)