decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

おばあちゃんでもわかる、WEB制作チーム内の役割

こんにちは、iPhoneが発売された年にWEB業界に就職した魚骨です。

その当時はちょうどホリエモン逮捕の時かなんかで、親は私がヤクザな業界へ入ったと思っていたもんでした。

最近はやっとこWEB業界の認知も広まり、世間に理解もされてきたことと思います。

 

ですが、まだまだ謎に思われていることも多いのも事実かと。

ドラマ・逃げ恥で、インフラエンジニアの沼田さんが社長に向かって
「今すぐサーバ破壊するぞ、この社長さま」
って脅すセリフの面白さがいまいち伝わってないのが残念でならない。

ということで、今回はおばあちゃんにでもわかるように、WEBサイトを家を建てることに見立てて、誰がどんな役割で作っていくか、ご説明したいと思います。

※あくまで私のイメージです。真に受けてはいけません。

 

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企画してお金の管理をする人:「プロデューサーさん」

この区画を買ったから、どんな家を何軒、いくらで立てるかと最初にバッと企画を立てるのがプロデューサーさん。

広告を出して宣伝したりとかもプロデューサーさんがやったりします。

とはいえ、ここはまだWEB業界の未熟なとこで、ディレクターとの線引きが曖昧だったり、会社によって定義が異なったりするので、あまり正解はない。

 

 

設計士、現場監督、雑用全般:「ディレクターさん」

家を建てる基本となる設計図を作る人。みんながこれを元に作るのでとても大事。これがあやふやだと大工さんから、「ここの廊下の幅は何mなんだよ!」と怒号が飛ぶことになります。

そしてディレクターさんの最大の仕事は、この設計図を元にメンバー全員に同じゴール(どんな家を建てるのか)をイメージさせること。
そうすればプロの職人さんたちが、何を言われなくとも各々プロの仕事をしてくれます。

家が作られ始めたら、ディレクターさんは現場監督で進捗を管理したり、その他雑務すべてをこなします。デザイナーさんが指定したソファーを買いにいったり、メンバーのモチベーションを上げるためにコーヒー差し入れたり、お客さんに家の説明をしたりとか。

映画でいうと監督もADも一人でこなすイメージです。

 

※面白いのが、日本ではプロデューサーが一番偉く、ディレクターがその次というパターンが通例なのですが、アメリカでは逆となります。

お金を管理するプロデューサーよりも現場監督のディレクターの方が偉い。監督が絶対的なハリウッド映画の現場により近しいのかもしれません。

なので仕事は何?とアメリカ人に聞かれて「WEBディレクターだよ」と言ってしまうと、とんでもなく仕事できる人と勘違いされるので、日本での定義の違いをちゃんと説明した方が吉。

 

 

家の基礎作り、そして電気や水道とかも繋げてくれる人:「インフラエンジニアさん」

この人は家の基礎となる土台を作ってくれます。また家の中で必要となる電気や水道も繋ぐ直前まで引いてくれる人。

この人は大体無骨で超職人肌の人が多い印象。そして左脳型であればあるほど信頼出来る存在。アレコレ言わなくても基本的なことは設計図ですぐに把握して作ってくれます。

当たり前のことを当たり前に作ってくれるので安心できる存在ですが、イレギュラーな注文(この部屋にも水道ひくの!?)みたいな注文はちゃんと言っておかないと後戻りがしにくいところなので、大変なことになります。

そしてこのポジションの人がチャラいと基礎がガッタガタになってしまうので、大工さんがめっちゃ苦労します。

 

 

大工さん:「フロントエンジニアさん」

基礎の上に、実際に家を建ててくれるのが大工のフロントエンジニアさん達です。(ここも曖昧でプログラマーと呼んだりする場合も。)

インフラエンジニアさんと同じく職人気質の方が多いですが、もうちょいフレキシブルな人が多いイメージ。

大工さんにも専門や得意としている技術があり、製法によってできるできないがあるのです。

レンガ造り専門の大工さんが藁造りの家を見てもなんとなく仕組みはわかるものの、実際には作れないのと一緒です。

WEB技術もどんどん進化しているので、新しい技術が大好きだったりして、ぶっ込んで家を建ててくれます。

 

 

内装外装インテリアとかもデザインする人:「デザイナーさん」

一番そのまんまなのがデザイナーさん。見た目に携わる部分をデザインしてくれます。

もちろん得手不得手もあって、マンションのデザインが得意な人もいれば、個人住宅が得意な人もいる。

最近では設計士の仕事もデザイナーさんがせよ!という風潮もあり、キッチンへの導線を考えるとここのドアは内開きがよい、とか提案してくれたりもします。

 

 

外装・内装業者:「コーダーさん」

大工さんが作った状態のままだとむき出しの木っていう状態なので、デザイナーさんがデザインした通りに、壁紙を貼ったり、照明器具を設置したり整えてくれるのが外装・内装業者のコーダーさん。

この方も職人芸、壁紙一つ貼るのにも腕がいいのと悪いのがございます。この人の腕がいいと、また次に別の人が内装リフォームをしようとしても、簡単に変えられるように工夫してくれてたりします。腕が悪いとパッと見が大丈夫でも、壁紙がセメダインでくっつけられてたりするような感じです。

昨今ではデザイナーさんがコーダーさんを兼務することもとても多いです。ハイブリット。

 

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これらの人々が基本、パソコンに向かってカタカタやってるだけにしか見えないので、確かに謎な集団ですね。

 

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実は大掛かりなものを作ってるのに、絵面が地味。(そして全員メガネもよくある)

 

でもやってることは、他のものづくりと一緒なんではないかなーと私は思います。

今あなたが見てくださっているこのブログも、実はたくさんの人が動いて考えられて作られたWEBサービスなのです。

 

とはいえ、沼田さんが指一本で破壊できる代物でもあります。(基礎がぶっ壊されるので跡形もなくなる)

インフラエンジニアさんを怒らせないように、ありがたくWEBサイトを使っていきましょう(´ω`)