こんにちは!
突然ですがこの間の夏、2か月間にわたり、子どもたちに油絵を教えていたハチです。
振り返れば中学・高校・大学時代にわたり、
コンクールに向け1m以上の巨大な油絵を描き続けていました。(上手いかどうかは別として。)
そんな大好きだった油絵もすっかり遠のいていた社会人&主婦生活。
いつかまた油絵と交わることがあるのかな?
できる時がくるのかな?
とボンヤリ思っていましたが。
まさか今回ご縁あって講師をやらせていただくことになるとは…
感謝、感激です。
何よりも、
「いつか子供たちに油絵を教えたいな」
という夢もずっと持っていたので、本当に有難く、嬉しいことでした。
油絵講座のメンバーたちと、周囲への感謝
レッスンは、保育園や幼稚園の年長さんから小学生がメイン。
そして中学校1年生が1名。
週に6回のレッスン、総勢40名!!
既にアート教室の定期レッスンに通う生徒さんたちが対象でした。
夏季限定講座として油絵にチャレンジしてもらい、
学校の「自由研究」として提出もできるというのも目標としていました。
既にそのアート教室を運営している先生の多大なサポートや、
夫や子どもたちからの理解。
そして近所に住むママ仲間による感謝してもしきれない「子守り」のヘルプ。
私自身も油絵の力量以上に、
周囲の多くの方にお世話になるという大きな大きなチャレンジとなりました!
油絵って、いつ頃(何歳くらい)から始められるの?
とはいえ、
油絵を教えてくれるアート教室のほとんどが
「油絵レッスンは小学校4年生以上が対象」としているようです。
そんな、ハードルが高いとされる油絵。
何故でしょうか。
また、大人の方が趣味として始めるにしても尻込みしがちなようです。
今回もアート教室の最年少が5歳くらいということで、
始める当初は少し悩みました。
(うちの娘も5歳…!!)
私自身が人生で初めて油絵にチャレンジしたのは、小学校4年生の時。
それでも、普通の絵の具との違いやコツをつかむまで、
なかなか苦労しました。
やはり一般的に小学校高学年からの方が、油絵は取り組みやすいのでしょうか。
<油絵レッスンが幼い子どもに浸透しない理由>
- そもそも絵の具自体が高価であること(絵の具は大量に使い、消耗も早い。)
- 独特のニオイがあること
- キャンバスやイーゼルやパレットなど材料を揃えるのに苦労すること
- そもそも場所を選ぶこと(スペース、汚れ、換気など)
- 衣服などに絵の具がついたら、落ちない
- 準備や片付けに時間がかかる、手間がかかる
- 技法がわかりにくい
- 乾くまで最低1週間はかかる、すぐに完成しない
など、小さな子供が扱いにくいであろう様々な懸念点があります。
幼い子どもには、集中し続けることが難しい!?
「子ども」というのはとても素直なので、
興味関心や「つまんない」という気持ちもダイレクトに伝わってきます。
集中する時間も当然ながら限られてくるので、
伝えたいことを面白く、且つ簡潔に伝えるにはどうしたら良いのか。
まず、油絵の説明は実践を交え、なるべく飽きないように気を付けました。
★絵の具が乾いたら、上からまた重ねられるの?
「すごい!!」「ほんとだ!!」「黒いところも上から消せるんだ!」
★塗りすぎてもキャンバスだから、紙(じゃないけど)に穴が空いたりしないの?
「絵の具塗りすぎて、穴が開いちゃったことあるある!!」
★オイル(油)の量で、絵の具が薄くなったり濃くなったりして厚みが全然違う!
「触ってみるとツルツルとボコボコがある!」
★厚く塗ると絵の具が盛り上がったりするのが面白い!
「ほんとに固まってるー!!」「横から見ると面白い!」
★ニオイを嗅いでみると、ちょっと(かなり)臭い!!
「くさーい!!」「うげー!」(←でも嗅ぎたい。)
こんなことを、ワイワイと体感してもらいました。
(↑これは、「絵の具のチューブが固い!」と踏ん張っています。)
素直な子供たちから
「楽しかった!!」
と言ってもらえた時は、嬉しくて涙が出そうでした(笑)
実際に絵を描き始めてしまえば、
やはりそこはお絵描き大好きなアート教室の常連メンバー。さすがです。
こちらの予想を上回る集中力で、取り組んでくれました!
(みんなの成果は、また今後!)
まずは興味関心を引きだすことが第一歩!
子どもたちの集中力を懸念する前に、
「指導する側が努力すべし」という意気で取り組んでみました。
というわけで、「油絵レッスン」の対象年齢は?
そもそも今回の大きな幸運ポイントは、
油絵を教える対象の子供たちが、
既に毎週アート教室に通われている生徒さんたちであったこと。
更には、そのアート教室を使わせていただけること、
そしてその生徒さんたちをいつも指導してくださっている先生も一緒に子どもたちをみてくださったこと。
こんなに心強く、且つチャレンジしやすい場所は他にありませんでした。
日ごろからみんな絵の具の扱いにも慣れているメンバーであり、
アートや絵を描くのが大好きなのです。
そんな生徒さんたちが対象なので、
心配な部分もあるけれど、なんとかなりそう!
と意気込んでいました。
基本的には、水彩絵の具との違いから理解するのが早いので、
水彩絵の具に親しみのあるお子さんであれば何歳からでも大丈夫な印象を受けました
子どもに限らず、大人になっても新たなアート体験はきっとワクワクするはず。
今回のレポートで少しで
「油絵できるかも!」
「やってみたい!」
と思ってくれる方が増えたら嬉しいな~と思います。
さて。
とはいえ先述したように、一般的に油絵教室を探したとしても、
やはりほとんどが「小学校4年生以上」を対象としています。
子どもたち自身の年齢の問題以上に、価格や準備の弊害など物理的な問題も大きそうですね。
次回はその辺りの工夫もご紹介したいと思います。