decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「ひらがな」の宿題圧で忘れかけていた言葉の面白さを「デザインあ展」で取り戻す(って大げさですが)

こんにちは!
ハチです。


少し遡りますが、
4月に子供たちが小学校と幼稚園に入りました。

今までは未就園児がいたので
日中は保育園の一時保育を利用しやりくりしていましたが、

ついにお迎えまで子供たちが不在な日常がスタート!!


もう少し自分の時間ができるのかな?(わくわく)

 

と思いきや、

なかなかそうもいかない現実が待っていました。

 

子どもたちを見送ってから食器洗いに洗濯、掃除、
夕ご飯の準備、
お仕事に行くことや外出する用事もあります。

ノンストップで動いているはずなのに…


もう子どもたちの帰宅時間。


はや!!


時計を見て1人でよく叫びます(←怪)


在宅業務やパソコン作業もやり切れていない…
お迎えしてから子供たちのおやつの時間にやろうかな…

と思っても、甘かった。

 

子どもたちの帰宅後は、
「1年生の宿題のお付き合い」

という、今までなかったミッションが降りかかってきました。


今までは
ひらがなの間違いも
「かわいーな♡」
「アートっぽくて楽しい!」
くらいに思って流していましたが、

無情にも訂正されまくって返ってくるプリントの数々…

見過ごすわけにもいきません。


でも、

「わからないことがわからない」

「できないところがわからない」
という状態の小さな子どもに「何かを教える」というのは骨が折れます。

好奇心に乗っ取って何かを教える・伝えることは、
あんなにも世界が広がっていくような楽しみを覚えていたのに。

好奇心が薄れるほどのレベルでひらがなの練習は必要なようで、
だんだんと親子で苦痛になっていきました。
(学校や先生に寄るかもしれませんが、近年ではどの学校でも軒並みひらがなのお直しは多い傾向にあるようです。)

 

***


よくよく考えるとお分かりいただけると思いますが・・・

「ひらがな」って、難しいですよね!?

カタカナは直線的ですが、
ひらがなというものは曲線のオンパレードで、
尚且つ似たようなものも多く、

とめ、はね、はらい、丸くする…などが、非常に複雑です。

1年生がひらがなを書けるのって、実はすごいことだと思います。


昔はひらがなよりカタカナが主流な時代がありました。
古典などの本もカタカナばかりですし、
祖父母以上のお名前ではカタカナの方、拝見しますよね。

調べてみると、
教育現場においてカタカナよりひらがなを最初に教えるようになったのは
昭和23年くらいからのようです。


●昔はカタカナの方が使われてた。ひらがなと使用頻度が逆転した訳

「ひらがなに負けたカタカナ」って、面白いですね。

(以下引用)
私達が当然と思っている「ひらがな」が公的に認められるようになってから、まだ50年間ぐらいしか経っていないのです。
にもかかわらず、私達にはカタカナで文章を書くということが想像できません。教育とはいかに恐ろしいものであるかがよくわかるのです。今は、英語を小学校から教えるようになっていますので、そのうち、英語混じりの文章というのが一般的になるのかもしれません。昔は、ひらがなを使って文章を書いていたんだという時代がやってくるのかもしれません。

たしかに。

今当たり前のように接している教育も、10年もたつとまた著しい変化を遂げているかも。

(以下も引用)

現代においては、海外からの言葉は全てカタカナで表記されるようになり、自ずと住み分けが進みました。今では、カタカナは外来語だけに使われ、ひらがなが普通の日本語として用いられるようになりました。ひらがなが、より日本らしい美しさを持つと判断されたせいなのかもしれません。

確かに、美しく日本語的な表現がしやすいひらがなの世界。
日本の文化として定着させたかったねらいがあったのかも??

教育ってすごい力だな。。。

 

国語と言えば文化庁
文化庁」における、「国語問題」に関するページではこのような記載も。

文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 第1期国語審議会 | 国語問題要領(報告) | 2 国語の現状の分析

(以下引用)
昭和23年(1948)に行われた読み書き能力調査委員会の調査によれば,文盲はわずか1.6%という少ない率であるが,今の社会生活に必要な能力をもっているとみとめられたものは,国民の6.2%にすぎず,その原因として,国語が複雑なこと,特に漢字のむずかしいことが指摘されている。また,昭和21年(1946)アメリカの教育使節団から提出された報告書の中にも,国語の表記法が複雑なために,文化の向上がさまたげられている事実に対し,強い関心が示されている。


外部の国からの指摘もあり、
いよいよ複雑な日本語の形態を整えたい意図も見え隠れしますね。
今後はどのような進化をしていくのでしょう。
しばらくこのままいくのでしょうか。

 

***


さて、
娘においては、

初めて「ひらがな」に興味を持ち始めたのは幼稚園の年中の頃。

「お友達からお手紙をもらったとき」でした。

今まで周りのお母さんが「ひらがな、うちの子は書けるのよ」と言っても
親子で「そうなんだ、すごいね」って思うくらいで、
娘のやりたいタイミングを探るのを待つのも面白いと思っていました。
(もちろん成長過程において焦る必要がある場合もあるかもしれませんが)

 

もちろん、文字が読めれば

本も読めるようになるし、
人に気持ちを伝えれる手段も増えるし、
確実に世界は広がるのもの。

それらを後押しするように、娘のタイミングがやってくるようでした。

 

やはり、
伝えたい

書きたい

読みたい

などの気持ちが何よりも強い原動力になるのだな、と思いました。


お友達にお手紙を返したい一心で、
すらすらとひらがなを覚えていった娘。
やる気ってすごい。


でも繊細なひらがなの形を完全にとらえるまでの道のりは、
長かった…!!
過酷なひらがなのお直しの宿題は1年生の夏休み前まで続きました。

あー、しんどかった(笑)

 

***

 

そんなひらがな地獄から半年後の今日、
滑り込みでデザインあ展」に行ってきました。

余計なものをそぎ落としたからこそストレートに、且つ美しく伝わる
日常に潜むアートの一面に心躍ります。

 

すっかり「ひらがな」の宿題で苦痛に変貌し「ひらがな」への魅力を見失いかけていましたが、「デザインあ展」の踊るような「あ」の文字やきらめくアートを体感し、

忘れかけていた言葉の面白さも思い出しました(笑)

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(この踊ってる字がイイ。先生、こんな字でもお直ししないで!!笑) 

 

●「デザインあ展」とは
身の回りにあるものをデザインの視点から見つめ直すことで、「デザインの面白さ」を伝えつつ、子供達の「デザイン的な視点と感性」を育むことを番組の目的としている


企画展「デザインあ展 in TOKYO」に関わった、かの有名な佐藤 卓氏などがホームページにて寄せているメッセージがコチラ。

優れたデザインには、人と人、人とモノをよりよくつなぐ工夫があります。企画展「デザインあ展 in TOKYO」は、身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性、「デザインマインド」を、見て、体験できる展覧会です。
2013年の21_21 DESIGN SIGHT企画展「デザインあ展」から作品を新たにし、身のまわりにあるモノ・コトから概念までテーマを掘り下げました。未来を担うこどもたちに、「みる」「考える」「つくる」ことの豊かさを体感してもらいたいと願っています。

会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
主催:日本科学未来館NHKNHKエデュケーショナルNHKプロモーション



開催は残り1日!!

ご興味ある方は是非、日本科学未来館へ。