decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

手軽な心理テスト!「雨の中の私」というテーマで、絵を描くとしたら?(まずは何も検索せずにお描きください笑)

こんにちは!
ハチです。

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突然ですが、
「雨の中の私」というタイトルで絵を描かせる心理学実験を知っていますか?
カウンセリングで用いられるものでもあります。
 
私は学生時代にカウンセラーを目指しガッツリ心理学専攻だったので
こちらは必修科目の中で課題として出されました。
 
が、
私自身がその絵を描くのではなく、
 
私の身近な人5名に協力いただき描いていただいたものを
過去の実験試料や文献などをもとに考察し、
レポートにまとめるというもの。
 
実際は教示する側が2Bくらいの鉛筆と消しゴム、用紙を用意。
そして、
「雨の中の私、というテーマで絵を描いてください。これは絵の上手下手を調べるのではないので気楽な気持ちで描いてください。しかし、できるだけ丁寧に描いてください。
といったような教示をし、約20分ほど描画を実施します。
 
教示でもありますが、
絵の上手い下手を問うものではありません。
 
「雨中人物画」はそもそも、Hammer(1958)という人が提唱した描画法の一種。
 
ここでいう「雨」は予想されるように、
一般的には「雨」にはストレスが、
「雨除け」にはストレスに対する防衛様式が、
「人物像」にはストレス下での自己イメージがそれぞれ象徴されると解釈されます。
 
アルコール依存症のストレス状態やストレス下での対処様式、心理状態を把握するために雨中人物画を実施した研究報告などもあります。
(その他、多様な解釈や意見があります。)
 
「私」という人物がどのように描かれているのかも含め、
雨との関わりがどのようなものであるかが焦点になるのです。
 
例えば、一般的にイメージするのは傘をさしている「自分」ですが、
その傘が大きいものなのか頼りなげなものなのか、
自分を覆っているのはどの程度のモノなのか。
 
そして自分自身の表情はどのようなものなのか。
 
傘ではなく店の軒下のようなところで雨宿りしている絵を描く人も、
木の下にいる絵を描く人も、
家の中から外を眺めている絵を描く人もいます。
 
はたまた、かなりの大雨にずぶぬれになっている姿を描く人もいれば、
楽しそうにはしゃいでいるような絵を描く人もいます。
 
 
それぞれの解釈において、
だいたいのまとめはこんな感じ。
_________________________
 
【基本的解釈】
①雨をストレスの象徴としてとらえる。
②「私」がいかに雨を防ぎ、あるいは折り合うのかを、ストレスに対する対処様式としてとらえる。
 
【代表的反応パターン】
①傘をさす。標準反応
②雨宿り。 要領の良さ。受け身。
③家の中。 洞察分析型。逃避型。
④濡れるがままで「私」はつらい。適応の危機・混乱。
 
【新しい解釈】
①雨に濡れるが、悪い気がしない。けっこう気持ちが良い。自己浄化、仕切直し。
②雨にわざと濡れる。もっと濡れたい。気持ちが良い! 冒険的。強行。
 
(以上、臨床心理士の藤掛明氏のブログより引用 → http://fujikake.jugem.jp/?eid=719 )
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みなさんはどのような絵を描きましたか?
また、子どもやパートナーなどに描いてもらうのも興味深いですよね。
 
私の夫は雨の中を傘もささずにワイワイ跳ねまわってるような絵でした。
楽天家なのでぴったりだなーと...笑
 
もちろん、
絵の評価や「描きやすいもの」を無意識にも想定してしまう気もするので
純粋にそのまま絵を考察するには無理がある気がしますが。
 
ちょっとした話のネタや、その人を知るきっかけになるかもしれません。
 
 
最後に小話ですが、
私は学生の時に課せられたこの実験で、
当時健在だった87歳くらいの祖母にも絵を描いてもらいました。
 
ちなみに祖母はまったくボケておらず、江戸っ子気質のちゃきちゃきな人でした。
 
そうしたらですね、、、
 
 
三つ編みをした女の子を描いたんですよ・・・!!!
 
それは祖母にとっての、「わたし」。
 
なんかとても可愛くて、
 
でも妙に、
そうか~ そうなんだな~~~
 
としみじみしてしまいまして、
違う考察になりそうでした(笑)
 
 
・・・というわけで飛びますが、
 
自画像を描かせてみると、
みなさん、自分をどのように描きますか?
(そんな研究もあるっぽい。)
 
簡単なキャラのような自画像であれば、
私自身も10代の時に描いていた自画像と、今もあまり変わっていないんですよね…(←現在30代半ば)
 
おそらく子どもたち~JK(女子高生)からしたら、
「若くない?」
と突っ込まれますよね。。。
 

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とはいえまだほうれい線の1本も追加で描き足す勇気もない(笑)
 
あと30年はこのままの自画像でいきそう。
それも徐々に自己マネジメントしながら改めていこうかと(笑)
自画像にもアップデートが必要になるとは。
 
80歳、90歳にもなったら、
いつの頃を懐かしく思う、、、思い描くのでしょうか。
 
その時の自分が、昔をずっとずっと懐かしんでいたら、
私も三つ編みの女の子を描くのかしら。
 
程度によってはそれもそれでアリなのかな、という気持ちも良いものですね。笑