こんにちは!
ハチです。
先日お話しした「ルーキーズ・チェス大会」、行って参りました!
雰囲気や試合の様子、学びや発見をお伝えできたらと思います。
まず、事前に伝えられていた参加者の名簿を見ても、日本人ではなさそうなお名前が半数ほど。
それで少し緊張もしていましたが、会場内に入るとアットホームながらも国際色豊かな雰囲気。
子供と大人は半数ずつくらいでした。
キッズたちを見て娘も安心していました。
係の方々は皆さん日本人でしたが、アナウンスは全て日本語と英語の両方で。
適度にリラックスしつつも日常と違う空気にわくわく。
【試合のルールについて】
最初は大会の説明から。
本格的な試合よりはゆるめの内容でしたが、公式試合を真似ていくつか大事なルールは守る、というものでした。
具体的なルール、例えばこんなもの。
■「Touch Move」
→自分の番で一度触った駒は、必ずその駒を動かさないといけない。
(もし触った瞬間、「悪手=動かさない方が良い駒」だと気づいたとしても、その駒を動かさないといけない)
というもの。
あるんですよね!
「あ!これこのまま移動したらもっと大事な駒が取られる!」
とか、
「あっちの駒を動かせばよかった!」
とか。
あるある。
家の中や友達間のゲームでは「ちょっと待って!」と謝って巻き戻させてもらうこともありますが、試合だとそうもいきません。
逆に、一手一手に緊張感が漂って慎重になりますね。
今回の試合でも何回かそんな場面がありました。
■「一手、指したらその手でタイマーを止める」「持ち時間が0になると負け」
→試合によるが1試合1人15分の持ち時間があり、一手ごとに10秒が追加されていく。
これも、家の中では幾らでも時間をかけて考えれますが、
試合では時間制限があるので時間も意識しなければなりません。
「焦って大きな間違えをしてしまうくらいなら、十分に時間はあるのできちんと慎重に進めた方がいいですよ」と、ルーキー向けに説明も。
相手がテンポよく駒を進めると、タイマーも目に入りついつい焦るんですよね。
YouTubeにのっているような本格的なチェスの試合を見ると、タイマーを押すときの威力もすごくて、圧が!笑
しかし、今回はルーキーズ。
うっかりしないためにも、まずは慎重に。
「ゆっくりでいいよ!」と娘に声をかけました。
■「イリーガル・ムーブ」
→本来動かせない位置に駒を動かす、チェックされているのを放置してしまう、キングの自殺行為のこと(間違って自らチェックされる場所に駒を置いてしまう)。
これは、将棋だと反則負けになるようですが、チェスの場合は指し直しとなるようです。
「あれ?」と思ったら手を挙げてメンターさんを呼びます。
なお、もしもイリーガル・ムーブがあって「指し直し」が生じたとしても、先ほどの「Touch Move」が採用され、さっき触った駒を動かさないといけません。
また今回の試合では、この動きをしてしまったら持ち時間の少し増えるようにメンターの方がチェックして対応してくれました。(ちょっと細かいことは覚えきれていませんが、、、笑)
■その他
これはルールではありませんが、試合後にプロのチェス講師をしているメンターさんたちにアドバイスを聞くことが可能です。
みなさん、部屋全体をクルクル回っているだけなのに、それぞれの対局のシーンの把握能力がこれまたすごくて!!
ナルホドな話が盛りだくさんでした。
我が家は特にチェス教室に通っていないので、アプリ以外でチェスの指し方でアドバイスをもらったことがない我が家には新鮮で有難い限り。
自分の癖や客観的な意見を知る機会にもいいなと思いました。
以上、
他にも細かいところ色々ありますが、私もそんなに知識がないので。笑
これらのルールなどを押さえて、試合がスタート。
【対局の様子】
長女は3人の人と対戦!!
いずれもキッズで、長女(11歳)より年下の、6歳や7歳でした。
しかし!
年齢関係なく本当に強者ばかり。
以下、こんな試合でした。
●一人目はインドの子で、なんとも聡明そうな男の子。
私もママと目を合わせてご挨拶。
なんかアットホームながらこの国際的な空気感、私の方が緊張する!
私の英語脳はだいぶ昔に廃れているのですが、ここでどうにかなりたいもんだと今更本気で思いました。
How old are you??
とか年齢を聞くのが精いっぱいだったよ。
試合の序盤で私の長女はクイーン(チェスで一番動ける強い駒)を取られ、
「あッ」という顔の、目が笑っている長女と目が合いました。笑
その後はなんとか逆転して勝ちましたが、お互いに一度ずつ「イリーガル・ムーブ」をしてしまって、メンターさんに対応してもらいました。
試合後には、
「序盤でクイーンを取られたけれど、最後まで諦めずに試合をし続けたことが良かったよ」
と言ってもらっていました。
どんなジャンルでも大事なことは一緒ですね。
なんか新人向けの初試合でしたが、言葉が通じない相手にチェスでコミュニケーションとったち、諦めない気持ちの大切さを私が教えてもらいました。
男の子が落ち込んでいたのでお菓子をあげたり、ママと拙いながらもお礼を伝えあったりして、とても良い体験でした。
また何かの試合で会えたらいいな。
●そして2人目、こちらは幼稚園・年長さんの女の子。
お名前は日本人のようだけれど、親御さんが女の子に話しかけるのが英語でした。
お母さまが私に気さくに話しかけてくださったので(←日本語ね)会話してみると、
シンガポールから日本に戻ってきたばかりだとか。
女の子はまだ日本語に馴染めないようで、それで親子では英語の会話だったんですね。
(その才能が羨ましいけれど…!!)
国をまたいで引っ越しをするときっと不安もたくさんあると思うけれど、
世界で7億人ほどもユーザーがいると言われるチェスというゲームを通じて周りの人と楽しみながらコミュニケーションを取れるっていいですね。
チェス教室にも通っていているようで、母国語が英語のお友達も多く、身体は小さくとも本当に大人顔負けの試合運び。
世界は広いんですね…!!
この試合でも「イリーガル・ムーブ」があって、何度かメンターさんに助けてもらいました。
家では「チェック!」「チェックメイト!」と相手に口に出して伝えるようにしていますが、こういう試合では伝えないんですね。
自分がチェックされていることに気づかなかったり、自らチェックされてしまう駒運びをしてしまうことが結構ありました。
なのに、試合しているキッズ同士が両者ともに気づかないことも。
そのまま試合が進むとわけがわからなくなってしまうので、「おや?」となったら、周りでみている保護者が気づいてメンターさんを呼び助けてもらいました。
これができる雰囲気が、またアットホームで良かったです。
「オンラインでも一緒に対戦できますね」なんて声をかけていただき、新しい輪が広がりました。
まだまだ親子ともにぎこちないですが、今まで全く触れたことのないジャンルのお友達ができるのが新鮮でした。
●3人目はまた、アジア圏ながらも日本人ではない7歳の男の子。
お父さまが流ちょうな日本語で話しかけてくださり、こっちが言語を合わせてもらうという申し訳ない感じでしたが、みなさん良い方ばかりで有難かったです。
これまためちゃめちゃ強くて、娘も苦戦。
40分くらい試合をしたかな??
試合が長引くとキッズなのでお互い疲労し、ミスも目立つ頃に試合決着がつく感じでした。
この子は駒を動かすたびに本格的な「棋譜」というメモを書いていたので最終的な局面で時間がなくなってしまい、またしても「イリーガル・ムーブ」のシーンで娘が勝ったのですが、相手の時間が残っていたら男の子が勝ったと思います。
娘の駒より男の子の駒の方が多かったので、押されていただけにびっくりでしたが、新人向けではない本格的な試合だと全員「棋譜」を書かなければいけないらしい。
それを7歳でできてること自体がすごいです…!!
(試合の開始5分は撮影がOKでした)
...以上が娘の3回の対局でしたが、
近くの対局の様子もとても面白かったです。
【発見、学び、出会い、これから】
総じて、
「本当にチャレンジして良かった!!」
な、発見や学び、出会いがありました。
そして、
見学できるのを良いことに、ずっと娘の近くで対局を見ていたので、
まるで自分自身が試合をしていたかのような疲労感。(←何もしてないのに笑)
ヘトヘトでした!!
帰りは子供たちと激甘なケーキを食べて帰宅。
子どもたちとメンターさんからのアドバイスの数々を振り返って話をしてみたり、
ちょっとチェス教室にも興味を持ってリサーチしてみたり、
他の保護者の方に教えて頂いた「ChessKid」に登録してみたり、
「Chess.com」というアプリの対戦や練習問題にチャレンジしてみたり、
YouTubeで色々検索をしてみたり。
なんだか面白い会話が増えました。
あと、思いがけなく得た発見としては、
「英語ができると更にチェスは楽しそうだね」
という感覚。
これから先、子どもたちが英語を学んでいくことは年齢的にも増えていくかもしれませんが、
「なんとなく将来のため」
という漠然とした目的で語学を勉強するのって、結構しんどいんですよね(私がそうだったので)。
でも、
「話したい人がいる」
「理解したい相手がいる」
「もっとコミュニケーションをとりたい、思っていることを知りたい・伝えたい」
など、具体的な動機が芽生えると、きっとずっと楽しくなるはず(願望込み)。
それが人によって音楽だったり、
映画だったり、
実際の友人だったり、
何らかのゲームだったり、
様々に異なるかもしれませんが、
好きなことから「語学の楽しそうなゴール」がイメージできるきっかけが生まれるのはいいですよね。
チェスのゲームに強くなるのと同じくらい、英語力もアップしたらもっと楽しいだろうな。
そして日本人のお友達からでも少しずつチェス人口が増えたらそれもまた有意義だろうな。
なんてフワフワ妄想します。
我が家においては、今回の試合をきっかけにまた前向きなチャレンジを色々としていきたいなと思いました。
何より娘が「チェス楽しかったー!!」と言っていました。
言葉や国の枠を超えて素直に楽しめるってすごく良いことだなと。
やっぱりチェス好きなんだなあと再確認。
私も楽しかった!!
大人も子供も、かなり飽きずに楽しめます。
チェスのチャレンジ、多方面の成長や学びにどうですか?