decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

里帰り出産のメリットデメリット【産前編】

出産後、時間経つのが鬼のように早くて震えます、魚骨です。
臨月の時、里帰り出産でダラダラと実家で楽をさせてもらいながら、この記事を書いてたことが最早遠い昔のことのようです。

 

これから出産を控えている妊婦のみなさんは、里帰り出産にするか否か、一回は悩むことでしょう。

 そんなわけで、私が実際に里帰り出産をして感じたメリットデメリットを、ツラツラまとめていきたいと思います。

今回は産前編で、また産後を後編として後日綴りたいと思います。

今検討している妊婦さんのご参考になれば(^ω^)

 

ーーー

 

【メリット】

 

・なんといっても家に誰かしらいてくれる安心感!

もうこれに代えられるものはないでしょう。

いつ陣痛きても破水してもなんか大丈夫!(な気がする)

しかも共に暮らすのは、既に経験者の大先輩(母親)です。

特に初産では初心者が束になっても勝てない安心感です。これからの子育ての不安もゆっくり話せます。

夫だと残念ながらお互い初心者ですから(;ω;)ハッピーな話をしてる時はいいものの、具体的なことになるとどうしよう、、だらけです。

妊娠中に心配・不安っていう気がかりをなくして、のびのび過ごせるのはかけがえのないメリットです。

 

・あれやこれや念入りに出産準備しなくても大丈夫

私が友人経産婦たちに聞いたのが「事前にいろいろ出産準備しても無駄になるものが多かった」ということでした。

妊婦雑誌にはアレもコレも事前に準備しとけば安心!と書かれてますが、意外と準備したものが赤ちゃんに合わなかったり、病院からもらってダブったり、結構無駄になると。

入院中に病院で使っていたオムツやミルクと同じものを使うことが、一番赤ちゃんにもあうことが確実なので安心です。

なかなか夫だけだと、仕事があるので買いに行ってもらいにくいですが、実家だと人手があるので、急遽何か必要になった!というのも頼みやすく、大助かりです。

ちなみに私は退院直後、乳頭保護器(授乳時に乳首を保護するもの)を買ってきてもらいました。これが必要だとは産むまで知る由もなし!実家だったので助かりました。

 

・なんつっても家事が半減以下で楽

すみません、甘えておりました。

ご飯は自動で出てくるし、お風呂も沸かしてもらえるし、天国であります。ほんとありがたや。

妊婦の台所作業って、腹回りの計算を忘れてしまうので腹がびしょびしょになったり、バイーンとキッチンに腹をぶつけてしまうのですが、それもなく過ごせるという!

親に足を向けて寝られません。 

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「お腹張るわーーーー」っていえばなんでも免罪符になると思っているダメ妊婦。

 

・夫婦お互いに最後の自由時間を満喫できる

これ、意外と大事だと思う!

私は友達とご飯にいったり、一人でカフェで仕事をしたり、最後の独身っぽい生活をだいぶ満喫させてもらいました。

夫も妊婦に気兼ねせずに、飲みに行けたりする最後のチャンスですもんね。妊婦いたら大喧嘩になりそうなことも大いに羽を伸ばしおくのがよいと思います。

来たる戦線に向けて、各々最後に鋭気を養っておくのであります。

 

 

【デメリット】

 

・夫と一緒に赤ちゃんの成長・誕生を楽しみにくい

できるんですけど、でもリモートなんですよね。ここが一番、悩んだところです。

特に里帰り出産してからが腹の成長が一気に加速するところ。

大きくなる腹を見てもらえない、胎動も感じてもらえない。

あれやこれや出産準備品を一緒に選んだりできない。

今では写真もすぐ送れるし、ビデオ通話もできますが、やはり臨場感はありません。

逆にいえば親には見せてあげられるのですが、やはりここはパートナーと共に楽しみたいところですよね。

 

・親とケンカする

まぁ結局これは夫とケンカするか、親とケンカするかのどちらかか、とも思うのですが。

里帰らない派の友人は、親がいると生活ペースが乱されるので、例え一人で大変でも精神的には自分のペースでできる方が楽だったという意見も多々ありました。

こちらの勝手なのも重々承知なのですが、ホルモンバランスの崩れてる妊婦だと甘えも相まって衝突してしまいがち。

 親世代の妊娠時の方針や子育ての方法など今とは違うことも多く、これもなかなかの溝になります。

うちは特に親が雑なもんで「私の時代にはそんなのなかったわ!」と一蹴されることが多かったです。今病院ではこう言われてるの!みたいなケンカが多々起こりました。

 

・太る

実家は自動的にご飯出てくるし、食料豊富だし。

家にいる時ほど家事もしなくて済むので、動かない。

そりゃ太りますわー!節制が大変!

 

・出産準備がダブルになる

生まれてすぐに使うものは実家、生後一ヶ月以降に必要なものは家、と準備物を振り分けねばなりません。

初めてのことで何を準備していいかわからない時に!

テンション高く買ったベビー服はでかすぎて、そのまま家に送ることになったりとか、車のベビーシートや布団など大型のものは持って移動するの?どうする?とかなんか多少面倒です。

実家は準備万端になれど、今度は里帰りから家に戻る時は夫にしか任せられないので、一緒に準備できないのは多少心配でもあります。

 

・病院関係の手続き・出費がダブルになる

家の近くで通う産院と、分娩する産院をダブルで調べなくてはなりません。

分娩する産院によっては、妊娠初期のうちの分娩予約する時に初診を受けなくてはならないところもあります。

ということは里帰り出産する前に一度は帰らねばなりません。

家と実家が同じ都内・県内ならいいのですが、県をまたいでしまうと医療補助券が使えなくなったります。(東京都は東京都の医療補助券なのだそうです)

大抵、産んだ後に役所で手続きをすれば都外で使った補助券分を払い戻してもらうことができるのですが、これも自治体によって払い戻し料金が変わってきたりします。

また自治体によって、妊婦検診の中でやるさまざまな検査の内容や順番が微妙に違う場合もあるみたいで、「この検査やってないの?」とかお医者さんに聞かれることも多々でした。

そこは全国的に統一してもよさそうなのになー。

血液型の検査なども病院ごとで一からになったりするので、お金はどうしてもかかってしまいますね。

 

ーーー

 

あれ、個数でいうと今のところデメリットの方が多い…!
でも実際は個数ではなく、何を重要視するか。

 

里帰り出産、産前のポイントは

 

安心感と妊婦の楽さを優先させるなら里帰り

大変でも夫との関係構築を大事にするなら里帰らない

 

という感じでしょうか。

 

実家との関係性にもよりますし、ほんとにこれは価値観次第ではあります。

そして産後についてのメリデメはまた後日!

無事出産しました〜地獄の出産レポート〜

お久しぶりになりました、魚骨です。

散々、妊婦妊婦いってきましたが、三月上旬に無事男の子をこの世にリリースしました。
”妊婦”から出産を経て、”母”というよりも”おっぱいの人”にジョブチェンです。
1日にしてこんなに状況が変わることとが他にあるでしょうか。

出産というものは状況の変化も経験としても、人生においてとてつもないディープインパクトでありました。

そんな私の出産でありますが、世のお母様方が
「出産は大変だったけど、赤ちゃんに会えると思うと頑張れました♡」とか
「産声を聞いた時は感動して涙が出ました☆」とか
出産エピソードはかくも美談チックになりがちですが

そんな美しくなかったぞ!!この世の地獄をみたわ!!

男性が「女性は痛みに堪えられるからすごいよ、男は死んじゃうもん」とか言いますが
女だって死にそうだわ!!耐えるしかないから耐えるんだわ!!


はっきりいっておこう。
自然分娩は正気の沙汰じゃない。
人類よくこんなものに堪えてきたなと。
よく途中で諦めて人類絶滅しなかったと。
ていうか進化の過程でもうちょっと楽な方法にならなかったのかと。アホかと。

ですが、まー不思議なことに、産んで数日でどんな痛みだったか忘れるのです。
死ぬほど痛かったのは覚えているのですが、どんなのかっていうと思い出せない。
二人以上産んだ友人に「よく二回も出産しようと思ったね」というと、みんな口を揃えて「大丈夫、少しすれば陣痛の痛みなんて忘れるから!そしてまた陣痛が来た時に、これだったー!って思い出して後悔する」といっていました。
人体、繁栄のためによくできております。
だったら「痛みを忘れる」じゃなくて「出産時は痛みを感じないくらい快楽ホルモンが出る」とかぐらいまで進化してほしいものですが。

そんなわけで感動とかあまりない私の出産レポートをお送りします。
This is real.

===

予定日が三月中旬だったのですが、エイリアンちゃんが大きめということで早く出すためにせっせと散歩に勤しむ毎日を送っていた三月上旬某日。

●朝8:30
自然に目が覚め、腹痛を感じたのでトイレへ。お腹冷やしたかな?レベルの痛みでした。
しかし朝ごはんを食べても、お腹痛い波が定期的にくる。
陣痛チェッカーアプリで間隔を計ってみると既に3分間隔。
「陣痛ってこんなもんなのか??」と疑心暗鬼になりつつ病院に電話。電話口の私の声が余裕だったのかちょっと様子をみることに。

恐らくこれが陣痛かと思うと、いよいよ ”妊婦 a.k.a 体重を気にする生活” ともおさらば!ということで、食欲テンションが上がり、ちょっと我慢してたハイカロリーお菓子等を余裕こいてモサモサ摂取しておりました。
この時点で陣痛、くそなめてた。

そうするうちに痛みが若干増してきて不安になってきたので、母と共に病院へ向かいました。

昼13:00
病院に到着し、子宮口が3センチに開いてたということでそのまま入院。
痛みの間隔は3分間隔のまま。痛みは若干増して、波が来た時は歩いてても「イタタタ…」と立ち止まる程度。
スーパードライな母は「私がいてもしょうがないでしょ。産んだら呼んで」と早々に帰宅。
この時点では陣痛室でもおにぎり食べたり、友人に陣痛実況したり、マンガ読んだり、まだまだ余裕。
「私って案外痛みに強いタイプ??」とか完全に勘違いヤローも甚だしく、後から思えばこんな痛みはただの序章にすぎないのでした。

  

夕方17:30
3分間隔のまま変わらないし、痛みも若干しか強まらないし、子宮口も開かないし、助産師さんから「歩くとお産進みますよ」とアドバイスを受け、陣痛室をうろつく。
夕飯食べるか聞かれて、元気よく「食べます!」と即答。

 

18:00
痛みが増し、ベッドに戻る。夕飯がきて一口トライするも吐き戻す。
ここから「ウーーッ」と声を出さないと痛みに堪えられないレベルになってきました。

 

18:30
尋常でない痛みになり、波がくる度に顔を真っ赤にして発狂。子宮口は5センチ。
叫びも「ウーーッ」から「ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァーーーーーッッ!!!! 」に。
こんだけ大声を出したのはミッシェルガンエレファントのラストライブ以来です。

この頃から記憶曖昧です。
ここから一時間で子宮口5センチから10センチの全開まで一気に進行。
いやほんと陣痛なめてた。もうほんとにこの一時間が痛み地獄で、体が全部バラバラになって死ぬんじゃないかと思いました。

 

19:30
子宮口が全開になったということで、発狂しながら分娩台に引きずられていく。
分娩台に乗ったら痛みがピークになり大パニック。痛みで足が開けない。
怖い助産師さんに「落ち着きなさい!!」と怒られ、「落ち着けません!」と逆ギレし、そのおかげでちょっと冷静になりました。

結局破水しないままだったので、助産師さんの「破水させまーす」のゆるい宣言で破水させられる。

そしていきむ段階がくるも、呼吸がうまくできずに酸素マスクを装着。
この段階だと痛みのピークは過ぎてるのですが、虚弱軟弱な体の私には、全身フルに力を入れていきむってのがしんどくってしんどくって、この30分はいきみ地獄でありました。

いきむってよくわからなかったのですが、助産師さんが「硬いウンチを出す感じで!」と言っていて、まさにそれ。
全身震えるくらい力を入れて、ウンチではないものを出すのです。

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どのくらいの力かというと、私がサイヤ人ならスーパーサイヤ人になってた。

波が引いて休む数秒間は一瞬のオアシスなので、もう酸欠やら何やらで意識が吹っ飛びそうになる。
会陰切開も「切りまーす」と言われたけど、いつ切られたのかわからないくらいいっぱいいっぱい。

吹っ飛びそうになる意識の中、助産師さんが「もうすぐ赤ちゃんに会えるからがんばって‼︎」というエールをくれるも、どちらかというと「もうこのまま諦めて寝てしまいたい( ꒪⌓꒪) 」と挫けそうな思いのが強かったです。

赤ちゃんに会いたいよりも何よりも「自分が頑張らねばこの地獄は終わらない!!」と思い直し、なんとか全身全霊で力を振り絞って、必死でウンチではないものをいきみ出すのです。
ウンチも出てたかもしれませんが、自分の下半身の部分で何が起こっているのか全くわからないので知りません。
助産師さんの「頭でましたよ!」「これから肩出ますよ!」の進捗報告のみが頼りでした。ちなみに頭が出る時も、肩が出る時も、メリッと激痛。

 

●20:00

朦朧としながら、「ほんにゃあ」という気の抜けるような産声を聞き、我が子が誕生したことがわかりました。
とりあえず地獄が終わったことと、赤ちゃんが元気そうであることがなんとなくわかったので、安堵感でいっぱい。
初めて我が子を胸に置かれた時は、現実味がなく、「え、重っ!」という感想。

ですが!が!
もう痛いの終わりと思ったら大間違い!!
胎盤出すのもくそ痛かったです!
あとなんか縫ったり? 処置してるのも痛い!!
終わった後もこんな痛いなんて聞いてねーぞ!!

 

●20:30

処置が終わり、分娩台に乗ったまま二時間の安静タイムへ。
この時、人生史上最大パワーで全身の筋肉を使い果たしたため、全身がガクガクブルブル痙攣しておりました。水を飲むためにペットボトルを持つので限界。
頭もぼ〜っとしてるし、息も絶え絶え、まさに満身創痍。

我が子は体重計測したり洗われたり、様々な処置から戻ってきて、助産師さんが私の隣に寝かせようとしてくれたのですが、満身創痍ゆえ、そのスペースを作り出すにも1mmも体を動かすことができず。
我が子は分娩台の横のケースに入れられたままというちょっと距離のある初の親子タイムとなりました。

私が我が子を満喫するよりも先に、たまたま様子を見にきた両親が生まれたてほやほやの孫を抱っこしたり写真撮ったり、大満喫していきました。

結果的に、地味に痛い準備期は長かったものの、痛み地獄の進行期〜極期は1時間、いきみ地獄の娩出期は30分で済んだ安産でした。

※お産の流れについてはこちらをご参考に

192abc.com

出産ってほんと人それぞれで、20時間陣痛に耐えたのに結局帝王切開とか、子宮口ラスト1センチ開くのに9時間とか、地獄レポート聞いたらわさわさ出てくるので、こんなもん地獄のうちに入らねーよ!という声も聞こえてきそうですが、安産だろうがなんだろうが、きついものはきつかった!!
自然分娩のシステムそのものが地獄でしょう!

しかも出産って産んだら痛いの終わりじゃなくて、だばだば出血は続くし、傷口が痛くて普通に座れないどころか歩くのもよちよちだし、貧血でフラフラ。
出産の体のダメージは交通事故と同じというのがよくわかりました。
こんな出産を乗り越えてきた世のお母ちゃん方、ほんとみんな偉いよ(;ω;)

 

そんなこんなでこの世に生まれてきてくれた我が子が今膝の上にいうわけですが、信じられないくらいかわいい。
地球上の生物の中で一番かわいい。
自分が産んだけど、明らかに天使。

出産は地獄だったし、育児も眠くてハードワークですが、そんなこと吹っ飛ばすほど我が子はかわいいです。
現実味がなく全くのNO感動出産でしたが、今更ながら元気に生まれてきてくれたことに感謝して、しみじみ幸せを実感しています。
我が子に会うためならあの出産地獄もがんばったかいがあったというものです。

ですが、第二子があるとしたらもう無痛分娩でいいかも、と思う新米母でありました。

 

そんなわけで初めての育児をしながらぼちぼちブログも書かせていただこうと思います。
お腹の中のエイリアンちゃん改め、甘えん坊将軍の息子(もしくはウンコする天使)共々、今後ともよろしくお願いします。

全ての子どもたちと、かつて子どもだった大人たちに。

こんにちは!
ハチです。
 
大人も子供も慣れ親しんだ海外の絵本といえば、はらぺこあおむしが有名ですね!
 
その作者であるエリック・カール氏の展覧会、エリック・カール展に行ってきました。
 
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撮影ポイントはほぼありませんが、
それも納得の「エリック・カール展」。
とても感動しました。
 
当たり前のように絵本の紙面で見てきた絵が、
実際の紙の上で繊細な着色と切り貼りによって息づいている様子を「原画」で見られたこと。
 
知っているストーリーの裏話や、制作過程で変化していったキャラクターの面白さ。
 
大らかなようで、とても考えられ緻密に描かれた絵の数々。
 
何よりエリック・カール氏が一つ一つの絵本に込める想いがよく伝わってくる内容となっています。
 
砧公園という緑豊かな敷地内にあるので、
広々とした自然に触れに行くのもオススメです。
 
 
 すべての子どもたちと、かつて子どもだったおとなたちに
 
ぽん!とたまごからちっぽけなあおむしがうまれてから、およそ50年がたちました。いまもの世界のどこかで、子どもが初めてこのあおむしと出会っていることでしょう。
 
アメリカを代表する絵本作家エリック・カール(1929- )は、小さなあおむしとともに長く豊かな道を歩んできました。本展では、いまなお輝きを失わないエリック・カールの世界を約160点の原画・作品で振り返ります。
 
カールに出会ったばかりの子どもたち、親として再会を果たしたおとなたち、カールと出会うすべての人々に色彩豊かなその世界が開かれることでしょう。(引用:http://ericcarle2017-18.com/

 

そう、エリック・カール氏の絵本の世界観は、子どもたちだけのものではないのです。
 
忘れがちですが、おじいちゃんもおばあちゃんも、私たちみんな…
 
昔は子どもだったんですよね。
 
こんなにも色鮮やかな世界は、きっと子どもの頃に皆、感じていた世界なのかも。
 
生き物との出会い、感動。
気持ちの良い外の空気、
自然に囲まれた風景。
新鮮でワクワクするような初めての経験や感覚。
 
年齢と共に真新しさはなくなっていきます。
 
いつしか目に映る景色も鮮やかさを失いかけてしまいますが、
道端にうずくまってアリの行列に
「みてー!みてー!」
と大興奮している2歳の娘を見ていると、私自身も「子供の頃の視点や感動」を思い出すことがあります。
 
エリック・カール氏の絵本には、そんな力があるのかも。
 
 
エリック・カール氏について
 
エリック・カール氏の風貌は、サンタクロースのようです。
まだまだご健在で、今回のこの展覧会でもサイン会が開催されたようです。(行きたかったなあ~)
 
【プロフィール】
1929年、ニューヨーク州の町シラキュースでドイツ人の両親のもとに生まれる。6歳の時、家族と共にドイツに移住。16歳でシュトゥットガルト州立芸術アカデミーに入学し、グラフィック・デザインを学ぶ。卒業後、ポスターを手がけるなどドイツでの活動を経て、1952年にニューヨークに渡り、レオ・レオニとの出会いをきっかけに、ニューヨーク・タイムズのグラフィック・デザイナーとして働き始める。フリーランスのグラフィック・デザイナーとして働いていたとき、ビル・マーチンの子ども向けテキスト用に挿絵を頼まれたことがきっかけで、絵本作家の道を歩み始める。(引用:みどころ | エリック・カール展
 

 

今回オープンした「エリック・カール スペシャルサイト」。

特に、このページは是非見ていただきたい!!
 
制作過程の秘密も書かれています。
そして、実は日本と所縁のある方だったんですね。
 
エリック・カールさんが描くカラフルであざやかな美しい絵。実は薄紙をつかって特製の色紙をつくり、それを切り貼り(コラージュ)して描かれています。
 
童心にかえって、このようなコラージュに没頭するのも楽しそうですね。
 
など、楽しいインタビューもあります。
 
 
◆「エリック・カール」のオススメ絵本
 
私自身が、1~3歳くらいのお子さん向けに
「赤ちゃんのサイン(=言葉の発達やコミュニケーション力を促すために赤ちゃんと手話で会話するもの)」の教室を開いていた時にも、エリックカール氏の絵本はかなり活用させていただきました。
 
色彩豊かで温かい世界観が広がり、まだ視力の弱い赤ちゃんにもぴったり。
最近では音が出る仕掛け絵本も豊富なので、五感も刺激してくれます。
 
せっかくなので、「はらぺこあおむし」以外のエリック・カール氏のオススメ絵本をご紹介してみようと思います。
 
 
パパ、お月さまとって!
パパ、お月さまとって!

パパ、お月さまとって!

 

こちらは仕掛け絵本になっています。

読み応えもあり、子どものワクワクを間違いなく引き出す内容で、何度もリピートしました。
 
一般的に、やはり「ママ」との関わりの強い絵本は多いのですが、
もっとパパが主役の絵本が出てきても良いですよね。
 
こちらの主役は「パパ」と「モニカ」という女の子。
パパも、この絵本なら率先して読んでくれるかもしれません。
シングルファザーの方にもお勧めしたいです。
(男の子バージョンがあっても最高だな、と思うのですが。)
エリックカール氏ご自身が、娘に贈った絵本です。
 
 
おほしさま かいて!
おほしさま かいて!

おほしさま かいて!

 

こちらも一つ前の絵本にテーマは似ているようですが、内容は異なります。

トーリーは単調なようで奥深く、主役の「絵描き」が様々なものを描きながら、だんだんと歳を重ねていきます。
 
そしてご覧のように、「星」の色彩の豊かさにも目を見張ります。
 
私自身、星と言えば黄色、太陽と言えば赤やオレンジ…
と幼い頃は決まった色彩でしか絵を描こうとしませんでした。
それ自体悪いことではないのですが、
そういった思い込みを取っ払ってくれるパワーもこの絵本にはあると思います。
 
絵本自体が大きく、画面一面いっぱい絵が目に飛び込んでくるインパクトも圧巻です。
 
 
だんまりこおろぎ
だんまりこおろぎ―虫の音がきこえる本 (ボードブック)
 

こちらも仕掛け絵本で、最終ページを開くと「心地よいある音」を聞くことができます。

少し長く感じますが、その過程を超えた上での最終ページはなかなか、感動します。
(教室では5ページほどマスキングテープで止めて、飛ばして読んでいました。笑)
 
また、様々な虫たちがエリックカール氏の素敵な絵で表現されているので抵抗がありません。
虫が主役なので男の子は断然喜びますが、我が家の女の子2人も大好きです。
 
 
月ようびはなにたべる?
月ようびはなにたべる? (ビッグブック)

月ようびはなにたべる? (ビッグブック)

 

こちらのストーリーは単純で、月曜日から日曜日まで、動物たちと食べるものが書かれている絵本です。

実は「わらべうた」になっていて、CD付きのものも出ています。
YouTubeなどでも一般の方が読み聞かせしているものもあり、英語・日本語両方とも覗いてみると面白いです。
 
また、これは知育的な使い方として、クイズ出題や暗記の練習にも一役買ってくれます。
 
「月曜日ってなんだっけ?」
とか、
「火曜日の次はなあに?」
とか、
「金曜日って英語で何だろう?」
などなど。
 
娘に読みながら尋ねると、楽しそうに考え、答えてくれます。
このような使い方もできるので、楽しく曜日も覚えられるツールとしてもオススメかもしれません。
 
 
 
色や動物の名称を知ることができる単純な内容なので、洋書も良いと思います。
しろくまくん~」では「Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?」という名前で音の出る仕掛け絵本もあり、サインのレッスンでも人気者でした。
 
 
「かつて子どもだった大人たち」にも、是非手に取っていただきたいです。
インテリアとしても美しく、素晴らしい絵本ですよね。
 
…他にも色々あるのですが、今回はここら辺で^^
 

「タイキジドー」って何ですか? という時代を目指して。

こんにちは!
 
春真っ盛りですね。
 
同時に春は、「保育園に入れなかった…」という声に敏感になるハチです。
 
 
約1年前の話。
 
何気なくペーパードライバーの講習を調べていた時のことです。
 
 
そもそも、車の免許を取得して以来、一度もハンドルを握ったことがない私。
かれこれ10年以上になります。
 
子供の送迎のため、「そろそろ運転の練習をしたい」と思っていました。
 
しかし、
夫も多忙なのでいつ練習すれば良いのか?
自信がつくまで子供たちを乗せたくない…どうすれば良いのか?
悩んでいました。
 
そして調べていると、
 
保育園が併設されている教習所を発見!!
 
しかも、受講者は利用が「無料」です。
なんて魅力的。
 
「ペーパードライバー講習」自体はトータルで8時間ほどのカリキュラムなので、
医師の診断書など必要な書類を提出すれば、
短時間ずつ子供を保育園で預かってくれるとのこと。
 
これは便利!!
 
ママの味方ですね。
 
更にその保育園を調べていると、
しっかりとしたカリキュラム、充実した安心できる保育内容により興味を持ちました。
 
「ペーパードライバー講習だけではなく、普段からこちらを利用することはできないかな?」
 
と思った私。
 
 
でも、「保育園の空きはない」とか、言うし…。
立地も良いからなぁ…。
 
でもでも、駅からは少し遠いし…
もしかして、少し可能性あるかな?
 
 
うーん、モヤモヤ考えていても仕方がない!
とりあえず、直接電話すべし!!
 
と、保育園に早速電話をしてみました。
 
 
truuuuuuu...
 
「はい、〇〇〇〇保育園でございます。」
 
「あの、初めてお電話するのですが。保育園の空きをお聞きしたくて…」
 
「はい。では、お子様は現在、何歳でいらっしゃいますか?」
 
「えっと…今は1歳です。今年の12月に、2歳になります。」
 
「なるほど…。では、1歳児クラスさんですね。」
 
「あ、はい。」
 
「では、少々お待ちください。」
 
 
ル~ル~ルル~~♪♪♪(←保留音)
 
 
(どうかな~)
(意外と空いてるかなー?)
 
あっさり保留の展開なので、少し期待が膨らみました。
 
 
 
カチャッ
 
「お待たせいたしました。」
 
「あ、はい。」
 
 
「1歳児クラスさんですと、現在 271名 の方がお待ちです。」
 
 
「…???(理解に数秒かかる)……あ、はい。」
 
 
「2歳になってからのご入園ですと、2歳児クラスさんになりますが…
 そちらは、382名 の方がお待ちです。」
 
 
「……あ、はい…… また、検討します。」
 
「はい。お問い合わせ頂き、ありがとうございました。」
 
「ありがとうございました…」
 
 
 
・・・・・・。
 
 
こ、これが噂の・・・・・・
 
 
「待機児童」ってやつ、ですね・・・・・・・・・
 

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えーっと。
 
聞き間違いじゃないよね?
 
いやいや、そう言ってたよ。
 
271名とか。 382名とか。
 
だよね。
 
インパクト強すぎて覚えちゃったよね。
 
「少々お待ちください」ってさ…
 
単なる「正確な数の確認」だったのね?
 
それって親切なの?
 
嫌味なの?
 
いや、事実っちゃあ、事実だけれど…
 
保留音で待ってた私がバカみたいじゃん!!
 
むしろ問い合わせた私がバカなのか?
 
少し期待した私がバカだったのか…
 
でも多くて何十名とか、そんな世界じゃないの?
 
いやもう、数字が大きすぎてよくわかんないぞ。
 
 
まあ、でも現実が知られて良かったというか…
 
 
なんというか……
 
 
これ(=こんな状態)、ダメでしょ!!!
 
 
と。
 

 

しばらくポカンとしながら、頭の中で「2人の私」が会話していました。
 
 
 
当事者くらいしか関心はないかもしれませんが、
一般的に「待機児童が多い」と聞きますよね。
 
実際に「待機している」と登録しているご家庭の数は勿論のこと、
私のように、
 
「本当は利用したいけれど、入れないって聞くし…」
 
と、潜在的に諦めているご家庭の数も非常に多いと思います。
 
 
 
もろろん、
「子どもの傍にいてあげてほしい」という世論もありますが、
 
それは前提として、
母たちは自己欲だけで仕事を検討しているわけではありません。
 
「働きたい」「働かざるを得ない」「働く必要がある」
 
とにかく様々なケースがあるかと思います。
 
 
シングルで頑張るママ・パパは勿論のこと、
 
子どもにより良い教育をさせてあげたい、
習い事の選択肢を増やしてあげたい、
 
そういった場合もあるでしょう。
 
社会にっとって必要とされたい、
役に立っていると感じたい、
技術を生かしたい、
 
そんな声もあるでしょう。
 
一つ一つあげたらキリがないくらい、 
100人いれば100通りの理由があるかもしれない。
 
でも、それらの選択肢を根こそぎ奪っているこの現状。
 
これだけ、選択肢の多い時代なのに。
 
改めて目が丸くなりました。
 
 
 
しかし、
小学校で待機児童は存在しないですよね。
むしろ、少子化なのですから。
 
「20年前は8クラスあったのに、今では4クラスだよ。」
 
などと、教室が余っている事態も多々あるでしょう。
 
 
もうさ、小学校の余っている教室を保育園にしちゃったら!?
 
お兄ちゃん・お姉ちゃんの刺激も受けて、より良いのでは!!
 
 
さて。
様々な意見があり、こちらの解決策も大賛成派というわけではありませんが、このような特集記事には思わず頷いてしまいました。
 

 

電車にベビーカーで乗れば白い目で見られる。新幹線や飛行機で子どもが泣くと、嫌がられる。仕事を頑張ると「子どもがかわいそう」と言われる。小さな子どもを預けて旅行にでも行ったものなら鬼畜扱いを受ける。
「電車に乗る」ことも「仕事を頑張る」ことも、「旅行をする」ことも、多くの人が権利だと意識することもなく当たり前にしていることだ。
それなのに、「お母さん」が同じことをすると社会の反応はまるで変わる。
「お母さん」になった途端、誰からも文句を言われないストライクゾーンが極度に狭まってしまう。

(『保育園義務教育化』p9より引用)

 
「権利」を振りかざす一部の偏ったお母さんも世の中いるのかもしれませんが、
少なくとも私の周りにはそのようなお母さんは存在しません。
 
何故、こんなに息苦しいのでしょうか。
 
 
こちらも、「待機児童」とは無縁の方も思わず共感していただけそうな記事。
 

 
● 親が人間だって何歳のとき気づいた?
● 保育園に入れるための「一時離婚」
● 日本も実は「一人っ子政策」をしている
 
など、必見です。
 
 
こちらの連載の最終章では、
たぶん、ちょっとしたアイディアの積み重ねや、ちょっとした人の行動で、社会は変わっていく。そのうち「ベビーカーで電車に乗れなかった時代なんてあったんですね」と言える日は必ず来る。
 
そして同じように、「タイキジドーって何ですか」とキョトンとされる日も、必ず来るはずだ。
 
と結ばれています。
 
ああ、本当にそんな未来がやってきて欲しい。
 
 
 
そして、最近話題になったこちらのニュース。
 


フッ・・・
 
ごめんなさい、鼻で笑いました。
 
「おとといきやがれ!!」 ってやつですね。
 
大きくなった娘には、「タイキジドー」って何?と、鼻で笑われたいです。

クラクラ、ワクワク、ハラハラ、ザワザワな「水玉ワールド」へ。

こんにちは!
 
「明日は、あれやってこれやって…」
とイメージしながら就寝したものの、
 
今朝起きたら娘が39度超えの熱を出し、
スケジュール全書き換えを余儀なくされたハチです。
 
 
さて。
少し前ですが、
六本木にある新国立美術館の「草間彌生展」を、家族で見に行ってきました。
 

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アートにそんなに興味がなくても、
さほど詳しくなくても、
誰もが耳にし、目にしたことがあるのでは?
 
そんな稀有な存在、草間彌生
 
超個性的な風貌と作品もさることながら、圧倒的な極彩色と水玉パワーに脳天から揺さぶられます。
 
 
まず、2歳の娘は会場に入るや否や、
「お腹すいたー!」
と号泣。
 
はい、会場内では食べられませんからね。
大体、美術館で泣くのはご勘弁!!
 
夫と一時退場してもらいました。
 
 
私は5歳の娘と回ってくることに。
 
しかし、入ってすぐの会場のアートの数々に圧倒され、怖気づく娘。
 

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「目が怖い…」
 
半べそです(笑)
 
確かに、目、ありますねー
ポップなんだけれど、子供には怖く感じるのかも?
 
 
とはいえ、アーティスト歴の長い草間彌生氏。
 
彼女の軌跡やバッグラウンド、立体物など幅広く、
10年近く前に発表された暗闇中に無限に繊細なライトが光る美しいアートも再度体験・観賞することができました。
 
娘もキラキラなライトには「綺麗ー!!」と大喜び。
そんな幻想的な空間もあります。
(ぜひ生でご体感を!)
 
 
出口を出ると、草間彌生風のアートに参加できるブースがあり、
5畳ほどの部屋はどこもかしこも水玉のシールで埋め尽くされていました。
 

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す、すごい…。
 
よく見ると、ちゃんと部屋のような作りになっていて、
机があったり、照明器具があったり、棚があったり、棚には人形やおもちゃが置いてあったり…
よくできた白地のレプリカたち。
 
それらも全てシールに覆われていました。
 
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文庫本まで!!!
 
ページ開いても、シールぎっしり!!!
非常に周到な体験型アートです。
(初日はどうだったのかな?)
 
こちらはカーテン。
 
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あっちこっち、とにかくぺたぺた。
 
 
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これは、アヒル?

 

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壁面も凝っています。
 
娘と共に、上から更にシールを重ねてみたり、立体的に繋げてみたり、新たな白地を探して貼ってみたり。
 

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(天井はさすがに届かず。)
 
とっても楽しめました。
 
ぺたぺたシールが楽しかったので、家でもチャレンジ。
100円ショップのシールでできます。
 

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1965年に発表された「happening」のような感じでしょうか。笑
 
★「happening」の紹介ページ
「クサマ・ハプニング」のトレード・マークの水玉模様。赤や緑や黄の水玉模様は地球のマルでも太陽のマルでも月のマルでもいい。形式や意味づけはどうでもいいのである。人体に水玉模様をえがくことによって、その人は自己を消滅し、宇宙の自然にかえるのだ。
自伝「無限の網」(作品社)より
 
草間彌生氏、現在88歳。
 
ルイ・ヴィトンとのコラボや、世界中で開催される回顧展。
衰えを知らないパワーを感じますよね。
 
スゴイの一言です。
 
 
しかしこうして、子供でも誰でも気軽に真似したくなるという部分も、魅力の1つ。
 
2歳の娘も草間彌生になりきって(?)シールペタペタ、
たくさんの丸を紙に描いていました。
 

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(真剣!!) 
 
 
そういえば「草間彌生」つながりで、
同じ女の子ママたちとよく共感し合ったことがあります。
 
●初めて女の子を授かる。
  ↓
●洋服選びが楽しい。
  ↓
●「花柄だと甘すぎるかな…」
「ボーダーだと強すぎるかも…」と悩む。
  ↓
●「水玉って、いいかも!!」
  ↓
●無意識のうちに水玉模様が増え、
手持ちの服・靴・靴下やタイツ、ドット祭り。
  ↓
●いざコーディネートしようとして、
草間彌生じゃん!!」
と焦り、無地のモノ獲得に走る。
   ↓
●初めての女の子ママあるある。
 
 
…どうでしょうか(笑)
 
冬服ですが、上の子が小さかった頃の服たち、並べてみました。
 
じゃん!! 
 
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うーん。
 
ちょっと渋いけど。。。笑
もっとポップなものを並べれば良かった笑
 
セットアップは頂き物でしたが、やはり頂き物でも「水玉柄」はダントツ多かったです!
 
私自身で選んだものも、一つ一つの単品は、惹かれて買ったんですけれどね…
組み合わせまで考えていませんでした(笑)
 
人間、潜在的に水玉模様が好きってことなのでしょうか。
奥が深いですね…!!
 
子どもにとってもインパクト大な草間彌生展。
アートで脳天揺るがす機会ってあまりないですよね。
 
クラクラ、ワクワク、ハラハラ、ザワザワしに、是非ともおススメです!

 

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(定番カボチャ前で「写真の立ち位置」について姉妹で揉め、勝った妹。)

役員決めあるある、母たちの不毛な2時間ミーティング

こんにちは!
 
先日、
 
これが噂の「役員決めの沈黙」ってやつなのね
 
というものを、初めて体験したハチです。
 
 
5歳の娘はこの春から年長になりました。
小学校に入る前の、最後の幼稚園生活です。
 
この日はクラスのミーティングがあるため、2歳の下の子を連れ、園に向かいました。
 
まずは、新しい担任の先生から諸連絡。
そして保護者各自の簡単な挨拶が1周し、
ミーティングスタートしてから約15分が経過。
 
なかなか順調です。
 
ここで1人のママが所用で早退。
 
それをきっかけに、うちの下の子が騒ぎ始めました。
 
「いくー!!(=私も教室の外に出たい)」
 
色々な小物を取り出してなだめようとするワタシ。
そして、微笑ましくフォローしてくれる周囲のママたち。
 
みんなママだからこそ、「お互い様だよ」の雰囲気が温かいものです。
 
しかし、ここからが本題。
騒いでいる場合ではありません。
 
「クラスの役員(=運営2名・委員3名)」決め が、いざ、始まります。
 
 
◆幼稚園側のルール
 
・立候補のみ。(くじ、ジャンケンは駄目)
・「未就園児のお子さんがいる保護者」「過去に役員を経験した保護者」は基本的に免除。
 
どんなに時間がかかっても、ジャンケンなどはしたくない…
これが、頑ななルールでした。
 
 
「誰か、やってくださる方はいらっしゃいますか?」
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・(沈黙)」
 
 
あれだけ和やかムードだったのに、突如として静まり返るクラス。
 
年少・年中の時はすぐに役員さんは決まったけれど、それは
「年長の役員は大変」という話をみんな知っているから。
 
免除対象外の人は、年少・年中のうちに役員を終えてしまいたいんですよね。
(園や学校にもよると思いますが。)
 
 
年間を通じたイベントごとは勿論のこと、
年長では卒園式や謝恩会などの大イベントがあり、
役員さんの出番はとても多いと聞いています。
 
 
(だから決まらないのかなあ…)
 
 
ミーティング、スタートからほぼ1時間経過。
周囲のクラスからは拍手が聞こえ、続々と帰宅していく保護者たち。
 
 
一向に進展しない我がクラスを見かねて、
ベテラン先生登場。
説得・フォローが入り、重要な運営の2名がなんとか決定しました。
 
 
残りの3名を決めるべく、「免除対象外」の保護者が前に集められました。
話し合いをしているようです。
 
私は2歳の娘相手をしながら、成り行きを見守っていました。
うち、1名が委員さんに決定。
 
 
しかし、ここからが長かった…。
 
 
「仕事が・・・」
「上の子が・・・」
「こういう事情で・・・」
 
 
とにかく延々と「できない理由」が並べられ、話し合いは平行線。
決まらずに時間だけが刻々と過ぎていく。
 
確かに、フルタイムで働いている人には、難しいよなあ…
でも、仕事をセーブしている人や、働いていない人にも、家庭の事情がそれぞれありますよね。
 
すっかり取り残された我がクラス。
気づけば、廊下には他のクラスの先生たちや保護者がゾロゾロ。
 
(まだ決まんないの?)
(やったらいいのに)
(ウチは決まったよ)
 
そんな声が漏れてくる廊下、視線集中。
 
 
しかし、決まらない…。
 
 
私の左に座っていた、下に未就園児がいるママが、たまらず手を上げました。
 
「やりますよ…!」
 
クラス中が疲労困憊、空気もよどんできた中、これは光でした。
 
 
さあ、あと1人!!
 
 
 
しかし、決まらないのです。
 
 
もうすぐ2時間が経過する。
日も暮れる。
 
 
流れる沈黙。
 
 
そしてついに、園長先生が登場。
前代未聞です。
 
 
どうするんだろう。
どうなるのかな。
これで、前に集まってる人で、ついにジャンケンでもさせるのかな。
 
 
そんなことを想定しましたが、私も疲れ切っていました。
 
 
「じゃあ、私、やります」
 
 
あるあるのような、ドリフのような、ダチョウ倶楽部のような、
そんなコント半分のようなオチですが…
 
役員、やることになりました。
 
 
 
2歳の未就園児がいるし、
家はたぶん幼稚園から1番遠いし、
フルタイムではないけれど仕事もしているし、
実家も遠いので下の子を預けられないし、
夫は超多忙で土日休みの仕事ではないし、
我が家の子供たちは毎月のように熱を出すし…
 
 
「できない理由」選手権をやったら、数は多い方だと思います。
 
でも、みんなきっと、各々にとって「できない理由」があったんだろうな。
 
「やりたくない理由」を隠して「できない理由」にすり替えていたのだとしても、
2時間引き受けないということはよっぽどでしょう。
 
とりあえず、そう納得することにしました。
 
 
私の「できない理由」を少しでも解決するために。
 
・とりあえず無理はしない。
・業務は分担、効率重視。
・幼稚園の友人ママたちからのフォローに甘えさせてもらう。
・我が家から1時間半の距離に住む義父母を今まで以上に頼れるよう連絡。
・違う幼稚園だけれど同じマンションに住むママたちに相談。
・緊急一時保育の手配。
・ペーパーなので、運転の練習(←不安)
 
一時保育はやはり有料なので、仕事ではないのに利用するのはできれば避けたい...
なので、周りの方々に今以上に助けてもらうことにしました。
 
快く「もちろん、手伝うよ!!」と言ってくれる友人たちの心強い言葉。
泣けます。
 
 
なんとか「できる」「こなす」が可能だとしても、
育児の傍ら、体力と時間は削られますよね。
 
気持ちや体力に余裕を持たせることは、より難しくなる。
 
だから、断ったママたちの気持ちも、実はすごくわかるんですよねー。
 
 
実は私の今年の目標は
 
「無理をしすぎない。(ピンチの時も対応できるように)余裕を持つ。」
 
だったんだけれどな… あれ(笑)?
 
早速打ち破ってしまった今年の目標。
でも、得られるものもきっと多いはず。
 
 
さて、働くママが多い昨今。
 
未就園児が成長しいなくなっても、そこから仕事再開する人も多い。
子供が成長しても育児が休めるわけじゃない。
 
しかし一方で、働いていないママが暇なわけなじゃない。
働いても、働いてなくても、ママが忙しいのはみな同じ。
お互いに尊重したいし、陰で言い合うのも疲れますよね。
 
「敵はママ同士じゃない」
 
そう思うし、そうであってほしいです。
 
だからこそ、学校や幼稚園側が、
揉めごとが最小限になるような予防策を事前に打っておくこと、
「大変」という噂が先行しすぎないくらいの取り組みやすい環境を考えてあげること、
未就園児の保育や手当の検討など、
時代に合わせて変化していくことが必要かもしれません。
 
 
しかし、今まで幼稚園のイベントを楽しく過ごせたのも、
先生や役員さん、そして係りの人たちの助けがあったから。
 
当たり前のように参加していたイベントも、「本当に感謝しなくては」と目が覚めました。
少し恩返しするチャンスであり、周囲の人とより密に関われるきっかけを得られたと思います。
 
大変だけれどフォローしてくれようと連絡をくれるママや、
実際にお世話になる人たちの温かさを心底感じました。
 
この1年が無事に終わったら、助けてくれた人たちにもまた恩返しがしたい!!!
 
 
そんな昨夜は、クラスのプリント作成で夜中2時の就寝だったのですが・・・笑
 
他にも家ではやることたくさん!!
睡眠大事!!
 
年度末には、謝恩会の飾り付けの準備に追われるのだとか。
もう今からやっちゃいませんか??笑
 
 
いやー、ミーティング2時間… 辛かった~^^;
他にも請け負ったママさん、お互い頑張りましょうねー!!

マンホールに座り込み、訪問介護の車のドアをこじ開けようとした娘にビビった新生活。

入園、入学、入社の皆様、そして御父母の皆様、おめでとうございます。
 
私自身も春に浮かれている、ハチです。
 
 
新生活が始まると、本人は勿論、その家族もワクワクドキドキですよね。
これから約1か月は特に、頭も体もフル回転な日々なのではないでしょうか。
 
 
我が家では、4月より幼稚園の年長さんになった長女。
頼もしくサッサと送迎のバスに乗って行きました。
 
 
この時期、入園したお子さんはママと別れることがなかなかできず大泣きをしたり、情緒不安定になったりするケースがたくさんあります。
 
送迎のバスは漏れなく遅れ、ドアが開くと号泣している園児の声が鳴り響いていたり…
 
もはや風物詩(笑)
 
しかし、忘れた頃には落ち着いているものなんですよね。
ゴールデンウィークを終えるとまた振出しに戻るケースもあり。)
 
 
帰宅時も、新学期の初めはまだ昼時に帰ってくる子供たち。
 
たった半日だけれど小さな身体に多くの刺激を受け、
思うようにならないこともたくさん経験し帰ってきます。
 
我慢したりモヤモヤしたり緊張したり… ストレスフルです。
そして、腹ペコです。
 
ご機嫌が良いわけがありません(笑)
 
 
今でこそ、年長になり意気揚々と園から帰宅した長女も、
入園した2年前の4月はどうだったかというと…
 

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「もう歩けない~!!涙」
 
疲れと体力の限界が昼頃にピークを迎え、まさかのマンホールに座り込みです。
汚い&恥ずかしいからやめて…涙
 
この当時、下の子が生まれて4か月。
 
ベビーカーや抱っこで私も常に手が塞がっていたため、
長女がどんなに駄々をこねても抱っこしませんでした。
 
説得し、励まし、時間はかかるけれどどうにかこうにか歩かせる毎日…
(それでも大変すぎるときは、ベビーカーに座ってもらいました。)
 
送迎のバス停から家までは約7分間。
しかし、7分のはずが片道だけで20分くらいになっていましたね…。
 
 
他にも…
 
「車に乗るー!!涙」
 
ビビりました。
不満だらけの徒歩に耐え兼ね、通りすがりに路駐してあった訪問介護の車のドアに手をかけたのです。
鍵がかかっていなかったら、開いていました...!!
 
当時、我が家に車は存在せず、
そしてこれは当然タクシーではない。
 
大体、知らない車のドアをこじ開けようとするなんて…(悲鳴)
 
 
「これ食べたいー!!涙」
 
入ったこともない台湾料理の店、パブのような謎な店、レトロな喫茶店…
入り口に写真入りの看板さえあれば、ご本人様は何でも良いんです。
 
とりあえず、すぐに食べたい!!
 
店に入りたいと駄々をこね、私を手こずらせながら泣いていました。
仕方なくロールパンを握らせたことも...。
 
 
実際は、疲労からくる睡魔と食欲が混同している状態。
本人も混乱中で、泣き出すとパニック。
ご機嫌はMAX悪かったです。
 
ついこの間までお昼寝をしていたお子さんもいますから、
突然とリズムを変えるのはなかなか難しいですよね。
 
 
そんなグダグダな日々も、今思い起こせば懐かしいもの。
むしろ、渦中の時は大変でしかないのに、過ぎてしまえば良い思い出ですし、可愛いなと思うものですね。
 
成長と共に、お友達との人間関係や物事の「できる・できない」等の複雑な悩みが増えてくる今日この頃。
 
子どもと共に、引き続き親も成長中です。
 
 
新しい学生生活が始まる10代の子たちも、緊張の春だと思います。
 
でも、右も左も、ドキドキはみんな同じ。
 
「自分だけじゃない!!」 と思えば、勇気が出ますよね。
 
気の合う友人ができ、まずは生活を楽しめるようになったら儲けもの。
躓いたり傷ついたり上手くいかないことも全部、後から考えれば学びになりますよね。
 
きっと少しづつ慣れていくから、頑張ってね!!
応援しています。
 
 
また、新社会人の方々にとっては「給料をもらう」という立場で迎える春。
今までとは180度、異なる環境だと思います。
 
「少しづつ慣れていこう」という学生時代の意識から一転、
「自分から関わっていこう・動いていこう」 という意識が求められますよね。
 
待っているだけではダメ
だと。
 
最初から先輩たちのように成果を出すのは難しいので、それ自体に焦りすぎるのではなく、
 
「自分に、研修も兼ねて企業が投資してくれているんだ」ということを理解すること
 
失敗しても良いからチャレンジし、
周りに聞き「わからないこと」を一つでも多く減らしていくこと
 
などが大切だと言われます。
 
確かに、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とはよく言ったもので、
何でも恐れずに聞けることも新人の特権ですよね!
 
 
ママたちの世界だって、似たようなものです。
 
子どもを通じた世界ではありますが、ドキドキワクワク。
人間関係の根本はさほど変わりません。
 
ただ、義務教育以降は何かしら「勉強」や「選考」を通じて出会った集団の中にいました。
自ずと「感覚」や「価値観」や「空気の読み方」が似ている人たちと接してきたように思います。
 
しかしママの世界では、それが覆されます。
ある意味、小学校時代に遡るのかもしれません。
(私立小の方もいるかもしれませんが。)
 
色んな人がいて、当たり前。
 
今まで共に働いたこともないタイプのママや、
学生時代だったら友人同士にならなかったかもしれないなとお互い思うママ。
 
また、ママ歴の長い人は多くのことを知っていて教えてもらえることがたくさんあり、
ママ歴の浅い人は経験は少ないけれど先入観なく先生や子供たちを見ることができます。 
 
様々なタイプが入り乱れているからこそ新鮮で楽しくもあり、
気が合うママと出会えれば奇跡的な幸せ。
この歳で新しい友人ができるのは嬉しいことです。
 
半面、その環境に疲れてしまう人がいるのも納得かもしれませんね(笑)
難しく思うのも、当然のことだと思います。
 
ママの世界でも新しい出会いに様々に学ばせてもらうなんて、想像もしていませんでした!
社会人生活を通じて凸凹偏った自分を、今一度、よりフラットな自分に立ち返らせてくれるチャンスとも思います。
 
 
さて、五月病というだけあって、6月くらいまでは大人も子供も知らないうちにストレスが溜まる時期です。
 
「頑張れー!」と応援もしつつ、
既にとても頑張っている自分をたくさん褒めてあげましょう!!
 
子供たちにも「いつも頑張ってるね」と共感し、認めてあげることが大切ですよね。
私自身つい子供にお小言ばかり言ってしまうので、心掛けたいと思います。
 
夫も「子供に合わせて踏ん張っている妻」を是非、無条件に褒めてあげましょう。
愚痴もあるかもしれませんが、「聞き上手」なご主人はきっと仕事もうまくいく!!(笑)