こんにちは!
ハチです。
大人も子供も慣れ親しんだ海外の絵本といえば、「はらぺこあおむし」が有名ですね!


撮影ポイントはほぼありませんが、
それも納得の「エリック・カール展」。
とても感動しました。
当たり前のように絵本の紙面で見てきた絵が、
実際の紙の上で繊細な着色と切り貼りによって息づいている様子を「原画」で見られたこと。
知っているストーリーの裏話や、制作過程で変化していったキャラクターの面白さ。
大らかなようで、とても考えられ緻密に描かれた絵の数々。
何よりエリック・カール氏が一つ一つの絵本に込める想いがよく伝わってくる内容となっています。
砧公園という緑豊かな敷地内にあるので、
広々とした自然に触れに行くのもオススメです。
すべての子どもたちと、かつて子どもだったおとなたちにぽん!とたまごからちっぽけなあおむしがうまれてから、およそ50年がたちました。いまもの世界のどこかで、子どもが初めてこのあおむしと出会っていることでしょう。アメリカを代表する絵本作家エリック・カール(1929- )は、小さなあおむしとともに長く豊かな道を歩んできました。本展では、いまなお輝きを失わないエリック・カールの世界を約160点の原画・作品で振り返ります。カールに出会ったばかりの子どもたち、親として再会を果たしたおとなたち、カールと出会うすべての人々に色彩豊かなその世界が開かれることでしょう。(引用:http://ericcarle2017-18.com/)
そう、エリック・カール氏の絵本の世界観は、子どもたちだけのものではないのです。
忘れがちですが、おじいちゃんもおばあちゃんも、私たちみんな…
昔は子どもだったんですよね。
こんなにも色鮮やかな世界は、きっと子どもの頃に皆、感じていた世界なのかも。
生き物との出会い、感動。
気持ちの良い外の空気、
自然に囲まれた風景。
新鮮でワクワクするような初めての経験や感覚。
年齢と共に真新しさはなくなっていきます。
いつしか目に映る景色も鮮やかさを失いかけてしまいますが、
道端にうずくまってアリの行列に
「みてー!みてー!」
と大興奮している2歳の娘を見ていると、私自身も「子供の頃の視点や感動」を思い出すことがあります。
エリック・カール氏の絵本には、そんな力があるのかも。
◆エリック・カール氏について
エリック・カール氏の風貌は、サンタクロースのようです。
まだまだご健在で、今回のこの展覧会でもサイン会が開催されたようです。(行きたかったなあ~)
【プロフィール】1929年、ニューヨーク州の町シラキュースでドイツ人の両親のもとに生まれる。6歳の時、家族と共にドイツに移住。16歳でシュトゥットガルト州立芸術アカデミーに入学し、グラフィック・デザインを学ぶ。卒業後、ポスターを手がけるなどドイツでの活動を経て、1952年にニューヨークに渡り、レオ・レオニとの出会いをきっかけに、ニューヨーク・タイムズのグラフィック・デザイナーとして働き始める。フリーランスのグラフィック・デザイナーとして働いていたとき、ビル・マーチンの子ども向けテキスト用に挿絵を頼まれたことがきっかけで、絵本作家の道を歩み始める。(引用:みどころ | エリック・カール展)
特に、このページは是非見ていただきたい!!
制作過程の秘密も書かれています。
そして、実は日本と所縁のある方だったんですね。
エリック・カールさんが描くカラフルであざやかな美しい絵。実は薄紙をつかって特製の色紙をつくり、それを切り貼り(コラージュ)して描かれています。
童心にかえって、このようなコラージュに没頭するのも楽しそうですね。
◆「エリック・カール」のオススメ絵本
私自身が、1~3歳くらいのお子さん向けに
「赤ちゃんのサイン(=言葉の発達やコミュニケーション力を促すために赤ちゃんと手話で会話するもの)」の教室を開いていた時にも、エリックカール氏の絵本はかなり活用させていただきました。
色彩豊かで温かい世界観が広がり、まだ視力の弱い赤ちゃんにもぴったり。
最近では音が出る仕掛け絵本も豊富なので、五感も刺激してくれます。
パパ、お月さまとって!
こちらは仕掛け絵本になっています。
読み応えもあり、子どものワクワクを間違いなく引き出す内容で、何度もリピートしました。
一般的に、やはり「ママ」との関わりの強い絵本は多いのですが、
もっとパパが主役の絵本が出てきても良いですよね。
こちらの主役は「パパ」と「モニカ」という女の子。
パパも、この絵本なら率先して読んでくれるかもしれません。
シングルファザーの方にもお勧めしたいです。
(男の子バージョンがあっても最高だな、と思うのですが。)
エリックカール氏ご自身が、娘に贈った絵本です。
おほしさま かいて!

- 作者: エリックカール,Eric Carle,佐野洋子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1992/10
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 4回
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こちらも一つ前の絵本にテーマは似ているようですが、内容は異なります。
ストーリーは単調なようで奥深く、主役の「絵描き」が様々なものを描きながら、だんだんと歳を重ねていきます。
そしてご覧のように、「星」の色彩の豊かさにも目を見張ります。
私自身、星と言えば黄色、太陽と言えば赤やオレンジ…
と幼い頃は決まった色彩でしか絵を描こうとしませんでした。
それ自体悪いことではないのですが、
そういった思い込みを取っ払ってくれるパワーもこの絵本にはあると思います。
絵本自体が大きく、画面一面いっぱい絵が目に飛び込んでくるインパクトも圧巻です。
だんまりこおろぎ
こちらも仕掛け絵本で、最終ページを開くと「心地よいある音」を聞くことができます。
少し長く感じますが、その過程を超えた上での最終ページはなかなか、感動します。
(教室では5ページほどマスキングテープで止めて、飛ばして読んでいました。笑)
また、様々な虫たちがエリックカール氏の素敵な絵で表現されているので抵抗がありません。
虫が主役なので男の子は断然喜びますが、我が家の女の子2人も大好きです。
月ようびはなにたべる?
こちらのストーリーは単純で、月曜日から日曜日まで、動物たちと食べるものが書かれている絵本です。
実は「わらべうた」になっていて、CD付きのものも出ています。
YouTubeなどでも一般の方が読み聞かせしているものもあり、英語・日本語両方とも覗いてみると面白いです。
また、これは知育的な使い方として、クイズ出題や暗記の練習にも一役買ってくれます。
「月曜日ってなんだっけ?」
とか、
「火曜日の次はなあに?」
とか、
「金曜日って英語で何だろう?」
などなど。
娘に読みながら尋ねると、楽しそうに考え、答えてくれます。
このような使い方もできるので、楽しく曜日も覚えられるツールとしてもオススメかもしれません。
知育に役立つと言えば、「くまさん くまさん なに みてるの? (エリック・カールの絵本)」や、「しろくまくん なにが きこえる?」もオススメです。
色や動物の名称を知ることができる単純な内容なので、洋書も良いと思います。
「かつて子どもだった大人たち」にも、是非手に取っていただきたいです。
インテリアとしても美しく、素晴らしい絵本ですよね。
…他にも色々あるのですが、今回はここら辺で^^