decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「おおっ・・・」と思わず声が漏れるほどの重さを体感。メディアも注目の「妊婦体験」!!

こんにちは!
ハチです。
 
先日2月24日(土)、渋谷ヒカリエにて開催された「MOV市(モブイチ)」。
「働く=楽しい」を実例で紹介する企業や団体、個人が集い、イベントやブースが多数集結しました。
 
「MOV市(モブイチ)」とは、渋谷ヒカリエ8階のワークラウンジCreative Lounge MOVが主催する別名「仕事と働き方の見本市」として開催されたイベントです)
 
私たちディーセントワークも前年に引き続き、【妊婦体験&育児×仕事の両立体験】を実施しました!
 
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(大盛況!)
 
(★イベントの紹介ページ https://mov-ichi.com/exhibitors_schools/1231 )
 
少子高齢化も進み、身近に妊婦さんや赤ちゃんと触れる機会が少ないとされる日本。
 
生き方や働き方はますます多様化する中で、
妊娠女性しか体験しない「妊娠」という幸福ながらも圧し掛かる身体的負荷の実態は、
周囲の理解や協力が不可欠であるものの、想像するだけではなかなか理解しにくいのも事実。
 
ディーセントワークではこのイベントを通じ、
妊婦ジャケットやリアルな新生児の人形を使って物理的な「妊婦さんの負荷」や「新生児の重さ」を実感・体感していただき、
 
老若男女、そして独身既婚問わず様々な立場の方々に「妊娠」や「育児×仕事」を身近に感じていただくことを目的としています。
 
お陰様で今年のイベントでも、非常に多くの方が体験してくださいました。
メディアでもいくつか取り上げて頂くなど、注目度は前年に増して高まっているように感じました。
 
★こちらでも取り上げて頂きました。
 
ご参加いただいた方々、ありがとうございました!!
 
弊社のデキル女子・hisakoの協力を得て、多くの写真と感想が集まりましたので、
掲載の許可をいただいた体験者の方の写真と共にレポートさせていただきます。
 
 
【妊婦体験】
 
妊婦さんの体型。
 
ある日突然、このようなお腹の大きな身体になるわけではありませんが、
数か月かけ「ズシン」という重みと共に前にせり出してくるお腹との生活は、未知の世界。
 
装着に手を貸していた弊社のスタッフが「妊婦ジャケット」から手を離した瞬間、
ほぼすべての方が
 
「おおっ・・・」
 
と思わず声を漏らします。
 
この声が物語っているように、
それだけ「予想以上の重さ」を実感するということですね。
 
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無意識に、ジャケットを手で支えたくなるんです。
お腹を守りたい意識もあるかもしれませんが、予想だにしない重みをサポートしたくなります。
 
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男性もチャレンジ!
「しゃがむ」「かがむ」を体感していただきました。
 
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椅子に座るだけ、なのに、気合がいります。
「よっこらしょ」
と、だいたいの方が声を出してしまいます。
普段と違いすぎて思わず笑ってしまうくらい。
 
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男性がジャケットを着ている姿はご自身でもびっくりされます!
インスタなどSNSでも注目していただけるようです。
 
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寝る時も、「重い」ということが共感していただけました。
重みに圧迫されるので仰向けでは寝れないことや、起き上がる時も手をついて体重移動しながら行うことを説明させていただき、
 
「全く想像してませんでした!」
「寝て起きるだけで、こんなに疲れるんですね...」
「これは男性は体験すべきですね!」
 
などの言葉をいただきました。
 
 
<感想まとめ>
 
・男性
「自分にも幼い子供はいるが、妊婦体験はしたことがなかった。こんなに重くて大変なんですね。いろいろと反省しました」
 
・男性
「じわじわと身体全体に重みがきました。膝にきます!」
 
・男性
「仰向きで眠れないんですね。寝て起き上がるだけでこんなに大変だと思わなかった」
 
・男性
「こんな体験を出来る場所は、なかなかない。男性こそ体験した方がいいですね。やってみないと分からない」
 
女性
「下が見えなくて怖くて、階段を登れないです。揺れる乗り物で立ってるのが怖そうですね」
 
・女性
「年子や2歳差だと、このお腹で上の子供を抱っこしたり子育てしてるんですよね。すごいですね」
 
 
…なるほど。
 
  • 重い
  • 大変
  • 恐怖
  • 苦痛(膝など)
 
このあたりの率直な感想がストレートに、多く上がりました。
まさに、物理的な身体の負荷や苦労を実感していただけたようです。
 
 
このイベントで体験している10分足らずでも、
 
落ちたものを拾ったり、
かがんだり、しゃがんだり、
座ったり立ったり、
段差を昇り降りしたり、
寝そべってみたり、
家事やパソコン作業を想定してみたり、
更に上の子に見立てた幼児を抱っこしなければならなかったり…
 
それだけで、皆さんヒイヒイになります。
 
さらに、
実際のこのまま電車に乗って帰宅するとなると…
帰宅して寝るまでの生活を考えると…
これが何ヶ月もずっと続くとなると......
 
普段の生活とのあまりの違いから、思わずわずらわしく思えてしまうほど。
ジャケットならば当然、すぐにでも脱ぎ捨てたくなるような心境になりますよね。
 
そこに命の灯があるから、実際は愛おしいのですが。
それにしても大変な身体的変化です。
 
 
私が今でも大きな苦痛として覚えている日常の作業が、
「食器を洗うこと」でした。
 
お腹がせり出してくると、どうしてもお腹がシンクにつっかえるので、
腕一杯伸ばしてもお腹が邪魔して、蛇口まで手が届きにくいんですよね。
 
仕方なく上半身を少し前傾姿勢にして食器を洗うのですが、
食器を洗う10~15分ほど、
お腹の重さと背中から腰にかけての「耐え難いしんどさ」。
 
妊娠前は予想だにしない負荷でした。
頻繁にのけ反って上半身を伸ばさないと、息が詰まるようでした。
 
おそらく傍から見たら、ただ以前よりも前傾姿勢で食器を洗っているだけのように見えるかもしれません。
 
しかし、お腹にスイカのような重みがあるのに前傾姿勢で15分間その体勢をキープしなさいと言われたら…
アスリートでもない限り、男性でも音を上げると思います。
 
「食洗機」も主婦を助けてくれる夢のような機械ですが、
備え付けの食洗器に食器を入れるのも前傾姿勢キープなので、しんどいという声も多いようです。
やはり人の手が手伝ってあげることが一番、有難いのかもしれませんね。
 
 
もちろん、
このような物理的な重さに耐えることだけが「妊娠中の大変さ」ではありません。
 
 
まるで、
自分の身体なのに、「自分」ではないように感じる違和感。
 
ツワリでの気持ち悪さや食の変化、
だるさや今まで味わったものとは異なる疲労感。
 
何処かが痛かったり、スッキリしなかったり、
温泉やスポーツを我慢することが出てきたり。
 
涙もろくなったり、怒りやすくなりイライラしたり、
そんな自分が嫌に思えたり。
 
カフェインやアルコールなどの我慢やストレス、
免疫が落ちて普段以上に体調が悪くなりやすいのに
風邪をひいても薬が飲めなかったり。
 
思ったように家事ができなかったり、働けなかったり、
そんな自分が情けなく思えたり、
周囲に頭を下げることがしんどくなったり……
 
 
ちょっと思い浮かべただけでも、
物理的な重さ以外で制限されたり大変に感じることはもちろん、たくさんあります。
(もちろん、喜びも!!)
 
 
しかし、
せめて物理的な身体の負荷の体験を少しでも多くの方に実感していただくことで、
 
きっと想像力の幅が広がったり、考えもしなかった新たな発見があったり、
助け合いや思いやりなどの配慮、それらを表現する選択肢、手段が増えるように思います。
 
 
次回は、「赤ちゃん抱っこ体験」についてもレポートしたいと思います!