decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

ママ、パパ、そして赤ちゃんとのコミュニケーションに興味のある方へ。 まだ話すことができない赤ちゃんと「手」で会話できる、ベビーのサインとは?

こんにちは!
ここのところ、2歳のイヤイヤ期に振り回されているハチです。

とは言っても、それも娘にとっては成長の証。

「自分はこうしたいんだ」「これがいいんだ」
と、全身全霊で訴えてくる娘が一番もどかしくて歯がゆい思いをしているのかもしれませんね。

今日は自分でオムツを履きたくて、でもうまくできなくて、ひっくり返っていました。

 

そもそも、泣いたり、笑ったり、言葉にならない声を発したり、手足をバタバタさせて何かを伝えようとする「赤ちゃん」。

嬉しい時は何の問題もなく分かってあげられます。
しかし、泣いている時は何かを訴えかけているのかわかりにくいですよね。

「なんで泣いてるんだろう・・・」

時には途方にくれたり、わからなくてモヤモヤするパパ・ママも多いと思います。

 

 

◆赤ちゃんの気持ちが知りたい!


もちろん、ママは赤ちゃんの泣き方でなんとな~く、

・眠い
・お腹すいた(おっぱい、ミルク、ごはん、おやつ)
・ゲップがしたくて苦しい(おっぱいやミルクの直後~数十分後のこともあります)
・痛い
・調子が悪い
・夜泣き
・(他の人じゃなくて)ママがいい
・とにかく何かが嫌!

という種類はわかることも多いと思いますが、パパも含めた第三者からするとこれらの泣き方の違いはわかりづらいのだとか。

もちろん、ママだってはっきりわからないことが多いからこそ、赤ちゃん育児はもどかしさの連続で大変なんですよね。


私がそんな「モヤモヤ」を感じ始めたのが、上の子が4~5か月の時。

泣き方で少しは娘の伝えたい気持ちの種類がわかってきたところでしたが、
会話ができればいいのに・・・と、もどかしい場面がたくさんありました。

そんな時、ベビーマッサージと同時に知ったものが、赤ちゃんと手話で会話できるという、ベビーの「サイン」でした。

実際のところはベビー向けの協会や団体で言い方が異なっていたり、「ベビーサイン」という言葉はアメリカ発の団体が登録商標として使っているため使えなかったり、また「サイン(手話)」の種類や数が様々だったりするのですが、まだ声帯が発達していない赤ちゃんと手話を通じて話すことができる、という目的は多くが通じ合っていると思います。


赤ちゃんの声帯はまだ未熟で言葉にはなりませんが、赤ちゃんの手足の動きはとても器用です。
言葉の前身として「身体」でメッセージを伝えることを続けていると、本当に赤ちゃんのほうから手話で会話してくれることがあります。


今回は、私の体験談も含めて、「サイン」の魅力や注意点についてお話ししてみようと思います。

 

 

◆赤ちゃんの「サイン」とは?


赤ちゃんの「サイン」(ベビーのサイン)とは、まだ話すことができない赤ちゃんと、「手話」や「ジャスチャ―」を使ってコミュニケーションをとることです。


例えば、「おっぱい」ならば、「おっぱい」と言いながら手でグーパーグーパー。
「ねんね」ならば、「ねんね」と言いながら両手を枕のように重ねてホッペにあてるしぐさ。
「おしっこ」ならば、「オムツ」と言いながら腰のあたりをトントンとたたく。


これらはサインの一例ですが、赤ちゃんのシチュエーションに合わせて、根気よく、毎回、これらの仕草をやり続けるのです。


そうすると、赤ちゃんが「言葉」と「しぐさ」を理解し始め、サインを見ると泣き止んだり、サインをやってくれるようになったりします。

これが、赤ちゃんとのサインによるコミュニケーションです。

 

「覚える・教える」よりも「楽しく伝える・感じる」という感覚で取り組んでいただくことをお勧めします。


とにかく、赤ちゃんは言葉を話せなくても、ママやパパに伝えたいことがいっぱい!!です。

でも、赤ちゃんはまだ、それらをうまく伝えることができません。
そのもどかしい気持ちが溢れて、伝え方がわからなくて、赤ちゃんは懸命に泣きます。


そんな赤ちゃんの気持ちがもっと知りたい、わかりたい、と思った人には、赤ちゃんのサインはおすすめです。

 

 

◆赤ちゃんサインの実体験


私はとにかく、おっぱいなのかオムツなのか眠いのか、せめてこの3つの生理現象だけでもすぐにわかったらどんなにいいか…!!
と思っていました。

「本当に会話なんてできるのかな?」
「サインなんて本当にやってくれるのかな?」

私自身、サインを知ろうと思ったものの、半信半疑でした。

だからこそ、上の娘が生後6か月くらいの時から実験も兼ねてやってみることにしたのです。


まずは、とりあえず授乳のたびに、手のひらをグーパーして 「おっぱい」と伝えることからスタート。


期待せずただ授乳のたびにグーパーしていたら、だんだんとグーパーするだけで泣きやんだり、嬉しそうな表情をしてくれるようになりました。

 

そして更に1ヶ 月後にはグーパーのマネをするように!
そして更に更に1ヶ月後、自分からおっぱいが欲しいときにグーパーしてくれるように なったのです!!
(なんでもそうですが、個人差は大きく人それぞれです。月齢にもよりますし、何か月もかかる場合も多々あります。)

 

娘が高熱で飲み物を受け付けなくなった時も、この グーパーで会話してどれほど救われたことか。
さっきまで何も飲もうとしなかったのに、 ハアハア言いながらグーパーをして「飲み物が飲みたい」と訴えてくれたのです。


おっぱいのサインの習得を機に、他のサインにもチャレンジするようになりました。

その後、「ねんね」や「食べる」、「うんち」など、 たくさんのサインを言葉つきで表現してくれるようになり、
1歳8カ月くらいになってからは面白いほど話し言葉としてもマスターしていきました。
ジェスチャー付きだと吸収が早くて、面白がってどんどん覚えてくれるように感じました。

もどかしい時期にサインがあったので本当に本当に、とっても助かりました。


その後は「お花」や「ちょうちょ」、「りんご」や「ねこ」など、名詞もサイン付きで楽しく覚えてくれました。
小さい手で表現しようとする姿もまた、可愛いものです。

 

 

◆サインを伝えるときの注意点


もちろんサインはジェスチャーのみで表現するのがゴールではなく、あくまでも「話し言葉」になるまでのツナギ。

例えばサインが上手になると、


 子供 (食べるのサイン)

 ママ 「はいはい、待ってね。」


というやり取りが増えそうですが、これでは「ジェスチャー」がゴールになってしまっています。


 子供 (食べるのサイン)

 ママ 「《食べる》ね!! 待ってね。」


というように、必ず「サイン」を「話し言葉」に置き換えてあげることがとても大事です。
サインだけで伝わることを覚えさせずに、言葉とリンクさせてあげてくださいね。

 

 

◆ベビーのサインの効果

 

サインで赤ちゃんと会話することでたくさんの効果が得られると言われています。

 

●意思の疎通がスムーズになり親子のストレスが解消される
●人との関わりが好きになる
●聞く力を伸ばすことができる
●脳の発達を促す
●話し言葉の発達を促進する
●赤ちゃんの変化にいち早く気付くことができる
●相手を思いやり人格を尊重し合える関係を築くことができる

 

赤ちゃん自身も「伝わる喜び」と、「身近な人に理解してもらえるという安心感や信頼感」を抱くのだとか。

一番上の「親子のストレスが解消される」ことで、ママやパパの育児に対する楽しさが一段と高まります。


私がそうでした。

「おっぱい」のサインで泣いていたのに笑ってくれた日…
「おっぱい」のサインをしてくれた日…

その時の光景は感動して忘れられません。

私自身も、サインを伝えようと意識的に赤ちゃんと目を合わせて表情豊かに話していたような気がします。

 

 

◆子守を頼む時にも役に立った「サイン」

 

また、自分の親や義母に子守をお願いした時も、サインの説明をしておいたらとってもスムーズだったと喜ばれました!

「おいしい」
「ちっち(ウンチやオシッコの時)」
「ねんね」
「たべる」
「ちゅーちゅー(飲む)」
「あっこ(抱っこ)」
「ばいばい」

これらがサインのお陰でスムーズに意思疎通できました。

親世代には知られていなかったものなので、感動してくれました。

 

 

◆サインをスタートするには。


赤ちゃんのサインについては現在様々なリストがあるかもしれませんが、
「こうじゃなきゃいけない」
というものは殆どないと思います。

 

赤ちゃんとパパ・ママが通じ合えるのならば、基本のものから形が変化してもいいと思います。
まずはわかりやすいサイン1~2つから、根気よく試してみるのをお勧めします。

すぐに反応がある事の方が珍しいので、とにかく夫婦や周りを巻き込みつつひたすら続けてみることです。

 

慣れてきてから、動物の名前、色、食べ物の名前、身体の部位、様々な名詞・動詞を覚えるようにするのがいいと思います。

共通するのは、サイン付きなら単なる言葉だけよりすぐに覚えられる!!ということ。

 

日本人が外国人に対してジェスチャーを交えて一生懸命伝えようとするのと似ていますね。
少し大げさなくらいがお互い感情表現が明確になりますし、相互の気持ちの理解が早いのかもしれません。

赤ちゃんのサイン、是非取り組んで見てくださいね^ ^ 

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(上の子が2歳の時、「お花」のサインをしています。)

ママの「お産トラウマ」も癒し、パパと赤ちゃんのスキンシップにもなる「ベビーマッサージ」の効果について

こんにちは!
ハチです。
 
 
ママである皆さん、そうでない方も、「お産トラウマ」を知っていますか。
 
バーストラウマと呼ばれることもあるようです。
 
その定義も、トラウマというものの所在が親側か子供側かなど様々で諸説ありますが、
ここでは「ママが子供を産んだ時の大変だったこと、傷跡や心身の悩みなど」として取り上げたいと思います。
 
 
◆「お産トラウマ」について
 
何のトラブルなく「スッコーン」とスムーズに母子ともに元気で無事に赤ちゃんが誕生し、
赤ちゃん育児についても大きな悩みなくすぐに母も完全復活!!
 
という素晴らしいケースを私は一人だけ知っていますが(笑)
多くの場合、赤ちゃんが産まれる時、そしてその前後にはトラブルや悩みを抱えていた方が多いです。
 
 
特に、「どれほど出産が大変だったか」という話は人それぞれのドラマがあり、
単にかかった時間や痛みの強さや麻酔による意識の有無で比べられるような話でもなく、
本当に一人一人が壮絶で、壮大なドラマです。
 
そう、自然分娩でも無痛分娩でも帝王切開でも。
それぞれが尊重すべきエピソードがあると思います。
 
 
「ママ、大変だったんだよ」
 
 
お子さんが元気である場合でも、残念ながらそれが難しい場合でも、
意外にもママにとって「赤ちゃんを産んだ時の話」はいつまで経っても聞いてもらいたいことである場合が多く、
中には思い出しながら涙を流して、でも聞いてもらいたくて・・・そうやって少しスッキリするママもいます。
 
デリケートな話でもあるので、当然第三者が自ら聞く話ではありませんが、
私がベビーマッサージの講師をしている時、ママたちの自己紹介の場のときに少し振ってみると、
「私も同じ」「私もそうだった」とお互いの共感が得られることも多く、
盛り上がったりすぐに打ち解けたりしました。
 
 
今も痛いところがある。
傷跡が気になる。
 
こういう場合も、なかなか人に話せなかったり機会がなくて悶々と悩んでいたりするママも多いのです。
 
 
近しい親族、特にパートナーは産んだ時の話を知っているはずですし、
落ち着いてから改めてママから話を聞くほどのことでもないかもしれませんが、
ママにとってはいつまで経っても人生における大イベント。
 
時にはパートナーが出産当時の話を振り返り、
ママが何か月も頑張ってお腹で育てたこと、命がけで産んだことを労ってあげてほしいな、と思います。
 
******
 
そんな「お産トラウマ」についてお話ししましたが、
今日は「お産トラウマ」 も癒す効果があるベビーマッサージについて少しお話させていただきます!
 
 
私には以前ご紹介させていただいたように、まもなく5歳と2歳になる娘たちがいます。
 
結婚当時はウェディングプランナーのお仕事をさせて頂いていましたが、
1人目を妊娠中、ブライダル企業は夕方以降の業務がどうしても多くなるため退社し、娘を出産しました。
 
娘が5か月の時、「また誰かを幸せにしたり喜んでもらえるお仕事ができたらいいな」と思い、
子連れでベビーマッサージとサインの講師の資格を取得しました。
(サインについてはまた次回!)
 
2人目が生まれてからは保育問題で少し活動をお休みしていますが、
最近私の周りは赤ちゃん誕生が多く、ベビーマッサージの話を聞かれることが多い今日この頃。
 
先日も仲良しママの赤ちゃんが誕生したばかり♡
嬉しいニュースです!!
 
今回は4年前の自身の活動を回顧しつつ、記事を書かせていただきます。
 
 
 
 
ベビーマッサージは、“こころ”と“からだ”を育み、
“親子の絆”を深めるための、スキンシップのひとつです。
 
とにかく赤ちゃんは、ママの優しい声や温かい手のぬくもりが大好き!!
 
ママの笑顔と優しい声に合わせて、たくさん触れられることで、
赤ちゃんは「愛されている」と感じ、安心します。
便秘・ぐずぐず・夜泣きなどが改善されることもあります。
 
ママも、赤ちゃんの肌に触れて、リラックスした赤ちゃんの顔を見ていると、
自然と肩の力が抜けて心身ともに癒されていきます。
また、赤ちゃんとしっかり触れ合うことで、
赤ちゃんの身体のことが良く分かるようになるので、
育児の自信や心のゆとりにもつながります。
 
健康な赤ちゃんであれば、生後すぐから始めることができます。
たくさんの愛情で語りかけ、ほほえみ、そしていーっぱい触れてあげることが何よりの「コツ」です。
 
 
 
◆パパでももちろんOK!!
 
ベビーマッサージはママが行うイメージがありますが、パパでももちろんOK!!
むしろ、パパの大きくて暖かい手はとっても気持ちが良いんですよ。
 
授乳やミルク、夜泣きなど、パパ不在の際も含めるとママの出番は必然的に多くなりがち。
 
でも、幼い頃から定期的にパパが「ベビーマッサージ担当」をしてくれたら、
「パパいや期(1~3歳頃にパパのこと嫌っ!という時期がある子、多いんです)」も少ないかも。
 
少し大きくなってから、「パパがいつもマッサージしてくれたんだよ」って話ができるのは、とても素敵じゃないですか?
私が子供だったらとても嬉しいです。
 
 
 
◆初めてのベビーマッサージ。赤ちゃんが泣いてしまったら?
 
 
赤ちゃんが初めて沐浴した時、お風呂に入る時、着替えで裸にするとき、
不安なのかちょっとぐずったり泣いてしまったりしたことがありませんか?
 
それと同じで、初めてのマッサージの時、ハダカにすると、
赤ちゃんによっては最初不安になって泣いてしまう子もいます。
 
でもそれは、これから気持ちよくなることをまだ知らないから。
どうするんだろう? って赤ちゃんは緊張しながら思っています。
そういう知恵が働いてるということなので、その赤ちゃんはある意味スゴイ!!と思ってあげてください。
 
でもマッサージをするうちに、そしてマッサージの回数を重ねていくうちに、
「なんて気持ちいいんだ~」とマッサージの心地よさに赤ちゃんも気づき、
ママが「マッサージ始めるよ~」の合図をするだけでニコニコしてくれるようになります。
同時に、ハダカにされても平気になっていきます。
 
初めてのマッサージ中に泣いたりぐずったりしても、焦らなくて大丈夫。
初めてのマッサージだったら、それが当然、くらいです。
 
もちろん、気持ちよくなっておしっこする子もいれば、便秘がいきなり解消してウンチが出る子もいます。
 
 
 
 
  • 心地よい刺激が触覚をはじめ五感に働きかけ、脳の発達を促します。
  • 血液やリンパの流れをスムーズにし、免疫力が高まります。健康で強い身体作りを促します。
  • 神経系統の発達が促進され、寝返り⇒お座り⇒ハイハイ⇒立つ⇒歩くなどの運動機能が充実します。
  • 消化吸収率がUPし、下痢や便秘が解消されるなど内臓機能も高まります。
  • マッサージによる深い呼吸はリラックスをもたらし、夜もぐっすり眠れるよう促します。(夜泣きの改善や日中のグズグズにも効果があります)
  • 愛情をたくさん感じた赤ちゃんは、こころが満たされ情緒が安定し、優しく落ち着いた子に育ちます。
 
 
◆ママにもこんな効果があります
  • 赤ちゃんとの触れ合うことで、産後の身体の回復を促すホルモンを分泌させます。
  • マッサージを続けていると、赤ちゃんのこことろからだの変化や不調和をすぐに敏感に感じ取ることが出来るようになります。
  • 赤ちゃんがリラックスすることでママも気持ちが穏やかになり、ママの精神も安定し、育児への自信やゆとりが生まれます。
  • しっかりマッサージすることでママも身体を動かし、血行がよくなり体調の改善を促します。
  • ママと赤ちゃんのお産トラウマ=バーストラウマ(生まれた時の大変だったこと、傷跡や悩みなど)を癒します。
 
 
 
  • ベビーマッサージも協会によって様々だとは思いますが、団体や内容、講師についてはしっかり確認されてください。
  • ベビーマッサージは皮膚と皮膚の摩擦を回避するため、一般的にマッサージオイルの使用が望ましいとされますが、成分についてはしっかり確認し、使用の際はパッチテストを行ってください。(パッチテスト方法=二の腕の内側や太ももの内側などに1円玉くらいを塗って15分ほど様子を見る。)
  • オイルは香料の入っていないもの、不純物が極力入っていないものが望ましいです。ものによってはアレルギーや肌荒れの原因になるので気を付けてください。大手メーカーのものが良いとも限らないので、(しつこいですが)成分をしっかり見ること。
 
 
いかがでしたか?
 
本格的なベビーマッサージを受けてくれた赤ちゃんは、その後だいたい爆睡タイムでした^^
でも、発汗しているので水分補給を忘れずに!!
 
動画や本、インターネットなどでベビーマッサージのやり方は広く知られるようになった時代ですが、
ママが初めてやる時は、講師が教えてくれるママたちが集う場か、パパと一緒になってやる方法をお勧めします。
「お産トラウマ」も癒しながら、赤ちゃんとのスキンシップで絆を深めてみませんか。
 
私はブログを書きながら、ベビーマッサージ教室を再開したくなってきました(笑)
次回はもう一つの資格、「サイン」についてお話させていただきます!
 
 
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私が主催していたベビーマッサージ教室に来てくれたAくんとYさん(ママ)

誰でも「妊婦体験」のススメと、海外の「子育て体験」とは? パパの理解、そしてパパのリモートワークを広めていきたい!!

こんにちは!
4歳と1歳の娘をもつ、ハチです。
 
さて、こちらの写真をご覧ください。
 
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この妊婦姿は!?
 
弊社ディーセントワークの代表、高橋です。
 
 
2か月ほど前になりますが、高橋が妊娠中のママの気持ちを知るセミナーに参加し、撮ったもの。
 
まさに、お腹に重りを付けて、臨月の妊婦さんの体験をしたそうです。
 
 
ディーセントワークでは私のようなママの社員が多く、SNSで高橋からこの写真が送られてきたときは皆びっくり&共感の嵐。
 
 
 
(高橋)「いやー、これ妊婦さん大変だなー」
 
(メンバー)「懐かしいです!」
 
(高橋)「落ちているものとか拾えない(笑)」
 
(メンバー)「そうなんです!」 「階段の段差が見えなくて上り下りが怖かったです。」
 
(高橋)「筋肉ある男性がこれなんだから、実際はもっときついのではないかと思います。」
 
(みんな)激しくうなずく。
 
(高橋)「沐浴は腰が痛い… あれ、一人でやるの大変ですね。汗」
 
(みんな)激しくうなずく。
 
 
 
と、いうように。
 
当然ながら幅広い個人差がありますが、妊娠してから出産するまで、だいたい平均8キロほど体重が増加するそうです。
 
身体全体が重くなるのは勿論ですが、羊水や血液・赤ちゃんの重さなどは「約4キロ」、お腹の前に突き出てきます。
 
この身体の中心からズレた重いものと、数ヶ月間どうやって付き合っていくのか。
その大変さは言葉ではなかなか伝えきれません。
 
この写真のように、男性側に妊婦さんの経験をほんの少しでも、物理的な重さだけでも体感してもらえることは、女性にとってとても有難く嬉しいことだと思います。
 
大したことないんじゃない?
なんて言う男性がもしいるのなら、この状態で数か月間生活していただきたいものです。
 
トイレも、お風呂も、調理(まな板や鍋の距離が遠くなる=腰が痛い)も、掃除の一つ一つも。
このお腹で数か月やり続けなければならないとしたら、本当に苦労の連続です。
 
エスカレーターさえどこが終了なのか見えなくて、躓きそうになりましたから。
 
横になって眠るときくらい重いから外したい。
けれど、当然ながら外せるわけもないので、そのまま眠りにつくしかありません。
米の袋を乗せて寝たら苦しいですよね。
そうです、苦しいんです。
 
このように、妊娠は本当に幸せなことではありますが、物理的な母体への負担は大きいものです。
やはり周囲の方々の理解、特にパートナーの配慮と心の支えが何より大切かもしれませんね。
 
(お腹が大きくなる前ならなる前で、周囲から気づかれにくい悪阻などのトラブルもあります。)
 
 
こういった妊婦体験を、男女問わず中学生くらいになったら何度が体験しても良いのではないか?  とも思いました。
大人になる前から妊婦さんの気持ちがわかりますよね。
 
そんなことを思っていたところ、以下の友人の話を思い出しました。
 
 
 
◆海外の子育て体験! 赤ちゃんに例えた「ゆで卵」って?
 
 
オーストラリアに移住した友人が学校で日本語を教えているのですが、
現地の保健のような授業のユニークな取り組みを教えてもらいました。
 
男女ともに、小学生の時は「ゆで卵」を「赤ちゃん」に見立て、
そして中学か高校になると、「赤ちゃんの人形」を「赤ちゃん」に見立て、
1週間ずーっと持っていなければならないそうです。
 
 
それはただ持っているのではなく、本物の「赤ちゃん」という設定なので、授業中は寝ていることになっているものの、
それ以外はいつ泣き出すかわからない「ゆで卵」か「赤ちゃんの人形」をずっと抱いていなければならないのだとか。
 
もちろん、トイレに行くときも友人に預けるなど本当の赤ちゃんのように接しなければなりません。
 
帰宅したとき、休日中もずっと抱っこ。
アルバイト中は「寝ている」設定だそうです。
 
とてもリアルですし、よく考えられていますよね!
 
 
日本ではこういう取り組みは聞かないので、この海外における教育はとても有意義なものだなぁと友人と感銘を受けました。
10代でこういった体験ができること、とても良いですよね!
 
ちなみに、生徒は最後クタクタになるけれど、最後は別れを惜しむ子もいるんですって。
もちろん、せいせいする子もいるそうです(笑)
 
 
 
◆ママのイライラの原因。 なぜ「クタクタ」になるのか?
 
 
赤ちゃん育児でクタクタになる理由は、
「今まで通りに、好きなように動けない。思ったように行動できない。」
というストレスの積み重ねなのではないかと思います。
 
本物の赤ちゃんならば尚更ですよね。
 
本物の赤ちゃんは空気も読まず場もわきまえず本気で泣きます。
オムツ替えもそう。
その都度、ママは今やっていることを中断することばかり。
 
考えていることの中断(思考の中断)もストレスになりがちです。
出かける直前に服まで汚れたオムツ替えに追われるなんて、自分1人の頃には想像もしなかったトラブルです。
 
例えばニュースでもバラエティーでもドラマでも良いですが、何かテレビを見ているのに数分ごとに突然第三者から「ブチッ」と何度も電源を切られたら、ストレスが溜まりませんか?
夜中でも昼間でも、どうやって止めたらよいのかわからない目覚まし時計があって、抱いたりあやしたりしないと音が止まらないものだとしたら、大変なストレスになりませんか?
 
例えが正しいのかわかりませんが、私は夫にこのように説明していました(笑)
 
「自分で時間をコントロールできないのがストレスだった」
「予定通りにまったく物事がすすまない」
 
ディーセントワークのママたちからも共通して出た意見です。
 
 
 
次にこれしよう、あれしよう、こうなる前にやっておこう。
 
などが、脆くも崩れ去ることは日常茶飯事。
 
その数があまりにも多く、でも、ずっと家にいるとその都度大人の話し相手も、共感者もいません。
 
私もその積み重ねで、夫が帰宅することには膨大なフラストレーションを抱え家で待っていることが多々ありました。
 
 
男性の皆さんが、仕事とはいえ一人で家を出て、一人で駅まで歩くその時間。
満員だろうと(もちろん満員は嫌だけれど!)、人目を気にせず一人でスマホを手に電車に揺られるその時間。
 
一番大変な時は、そんなことでさえ羨ましかったものです。
 
 
「産後、ママがイラついているのではなく、ホルモンが言わせているんです。」
 
そうそうその通り!
 
保育士さんから、高橋が聴いてきた言葉です。
救われますよね。
フラストレーションに輪をかけて、ホルモンのせいでイライラメーターが振り切りやすくなるのです。
 
パパたちみんながそう思ってくれてママを慰めてくれたら、もうそれだけで一旦は満足です!!
 
 
 
◆パパのリモートワークを増やしていきたい!
 
 
核家族世帯が増え、ママが一番頼りにしたいのはやはりパートナー。
 
パパが何よりママを理解し、話ができること、手伝ってくれること、共に過ごせる時間が多いことが、一番ママが安心して育児ができると思います。
 
弊社のtsuneさんは2児のママですが、tsuneさんの夫が週1回リモート、週1回の保育園お迎え担当だそうです。
合計、平日の週2日は18時くらいには家にいてくれるとのことで、心身ともにとても助かっているとのこと。
 
また、産後1か月は外に出られないので、毎日早く帰ってきてもらえるかリモートで仕事をしてもらえるのが良い、というのがママたちの共通意見でした。
 
 
自営業のパパの方が家にいることが多く、ママが落ち着いて育児ができるという例も多いのだとか。
 
今後はサラリーマンの環境を変えていくことが、より必要になっていくのかもしれませんね。
そのために、注目されているのがパパのリモートワーク
 
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★リモートワークとは?
 
いわゆる在宅勤務のことを「リモートワーク」と呼ぶことが増えてきたようです。
所属している会社のオフィスではなく、自宅で働くことを指します。

「リモートワーク」や「在宅勤務」の他にも、「テレワーク」という呼称を用いる場合も。テレワークは、テレ(tele=離れた所)・ワーク(work=働く)が語源になっています。

近年ではインターネット環境が普及・充実したことで、自宅やレンタルオフィスなど、会社のオフィス以外で働くことが容易になりました。企業側としても職種によって、オフィス以外での勤務を認めるケースが増えています。特に出産後の育児と仕事の両立において、出勤する必要がない在宅での勤務は注目度が高くなっているようです。

リモートワーク、テレワーク、在宅勤務など呼び方の違いはありますが、共通しているのは会社のオフィス以外で勤務にあたる働き方だということ。職務領域によって、導入を検討する企業が増えているようです。
 
(エン人事のミカタ Q&Aより)
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どうしても難しい仕事や職場もあるだろうけれど、もっとパパのリモートワークを広めていきたい!
 
ディーセントワークはそう思っています。
 
まずは弊社からどんどん取り組んでいきたいと思います。

「転職エージェントは人の命を左右する仕事である」 過労死問題は対岸の火事ではありません。

こんにちは!
ハチです。
 
先日、大手広告代理店の女性社員が過労で自殺をしたことが大きなニュースになりました。
 
どうしてこのようなことが起きてしまったのか…
 
彼女の死を無駄にしないためにも、遺されたご遺族のためにも、二度とこのようなことが起きないよう、
他の企業も経営者も部下を率いる全員が、真剣に考えていただきたい事件だと思います。
 
 
一方で、弊社ディーセントワークの高橋はこの事件を受けて、
「転職エージェントにとってこの事件は対岸の火事ではない」
ということを、人材紹介会社に対し発しました。
 
 
転職エージェントは、ただ単に転職希望者・相談者の話を聞き、転職先を紹介するだけの仕事ではない。
 
「転職エージェントは人の命を左右する仕事である」 と。
 
 
人材紹介会社の方。人材業界の方。
今回自殺された女性がもし、転職エージェントに相談されていたと想像してみてください。
以下のメッセージを是非読んでいただきたいです。
 
 
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ディーセントワークでは「エージェントは人の命を左右する仕事」と教えています。
勉強会でもそこに触れたりすることもありますが、今回の問題はそれを考えさせられる事案だと思っています。

彼女がもし転職エージェントに相談していたら?
もしそのエージェントが「残業きついなんて甘えですよ。みんな頑張ってるんですから」とか「そんな理由で面接行っても受かりませんよ」とか言っていたら?
ただでさえ忙しい毎日の中で、さらに追い詰める様に「面接いけますか?」「いつ日程もらえますか?」とやたらと連絡していたら?
すがるような思いで転職のプロフェッショナルに相談した結果、「あぁ、もう行き場所がどこにもないんだ」と本人に思わせてしまっていたら?
その結果が、この結末だとしたら?
 
クライアントにコミットして、そのために悩んで転職相談に来る方々がたくさんいることは周知の事実ですよね。
さて、転職エージェントのみなさんは、今回の件は対岸の火事だと思われますか?
 
人材紹介会社には自分事として深く捉えてもらいたいです。
あなたたちが普段行っている面談の一言で、人が希望を失ってしまう事があるということをしっかりと理解してもらいたいです。
 
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私はこの高橋のメッセージを読み「本当にそうだな」と感じました。
いったいどれほどの転職エージェントが今回の事件を「自分のこと」として考えているでしょうか。
 
 
同時に、学生時代の自分を思い出しました。
 
私はかなり前の話ですが大学進学の際、「臨床心理士」を目指し、資格の取れる大学を選び入学しました。
 
(「臨床心理士」は国家資格であり、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家“です。)
 
 
悩んでいる人の力になりたい。
ともに光を見つけるお手伝いがしたい。
 
 
おこがましくも、当時の18-19歳の私はそう強く思っていました。
心理学科に進み、臨床心理学やカウンセリングの講義を多く受けました。
 
実際に講義をしてくださる方には当然、現役の臨床心理士の先生もいらっしゃって、現場のお話をしてくださることが多くありました。
 
ある時、その先生が、
「カウンセリングを受けられている方が、自殺をされることもある。」
とおっしゃったのです。
 
 
とても衝撃を受けました。
目が覚めたというか、初めて「カウンセラー」という職業を自分事として捉えた瞬間だったかもしれません。
 
 
 
私は、家族や身近な人の相談に乗ることだけでも心身ともに精一杯になるのに、
これほど命をかけて相談してくださる方の力になれるのか。
 
もしも、自分のかけた言葉の一つの誤りで、その方が自ら命を絶ってしまったら。
もしも、自分の言葉が足りなくて、その方が自ら命を絶ってしまったら。
自分の言葉では何もできずとも、ずっと相談してくださった方が死を選んでしまったら・・・
 
 
 
プロとして臨床心理士になるのであれば、どのような事実でさえもすべて冷静に受け止めなければなりません。
自分自身も人生をかける覚悟で寄り添っていくことが必要かもしれないのです。
 
 
前を向いて、改善していくことばかりを想像していた私はこの話を聞いて、正直、途端に怖くなってしまいました。
 
情けないことにそのまま覚悟が固まらず、臨床心理士の道を断念したのでした。
(その後は色彩心理学認知心理学の道に進みました。)
 
 
 
私のこの回答は良い・悪いではなく、あくまでも私の話であり、正解も不正解もないと思います。
 
何よりその「怖さ」を持てることが大切であり、その「怖さ」を先生は生徒に知ってほしかったはず。
理解し、覚悟し、その「怖さ」を本当にわかっているカウンセラーの方は本当に素晴らしいカウンセラーだと思うのです。
本当に尊敬しています。
 
 
その「怖さ」を転職エージェントの人にもせめて理解してほしい。
そう思います。
 
 
 
「仕事が楽しいと人生が楽しい」というキャッチコピーがあったように、「仕事」と「人生」はしばしばなぞらえて表現されますよね。
それくらい、人の人生において「仕事」というのはとても重要な部分を占めているかもしれません。
 
 
自殺された女性は入社1年目。
私も入社一年目を思い起こすと「辞めるわけにはいかない」と体調を崩しながら踏ん張っていた時期があります。
 
「仕事を辞めれば良かったんじゃない?」
 
自殺された女性に対しそんな一般論も聞こえてきますが、実際に心を病んでいる人には届きません。
当時の私も、「辞める」という発想がまるでなかったし「頑張らなきゃ」とただ真面目に考えていました。
ただ会社から仕事を強いられたわけではなく、私が勝手に自分を追い詰めていたので今回の女性とは大きく異なりますが、今回命を絶った女性の気持ちは痛いほどわかります。
 
 
 
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よく言われるように時に「仕事はつらい事」だったりするんだけども、
「辛いから我慢する」という事は絶対にやってはならないんです。
例えていうならジョギングや筋トレみたいなもので、
あれって疲れるし大変だしできれば効率的にやりたいんだけど、
我慢してやるものじゃないですよね。
「我慢して皇居走ってます」なんて人はいないはず。
仕事って我慢してやるものではないんです。
大変だしツライこともあるけど、目標とか自分の意思があってやっていくものなんです。
よく「逃げの転職はよくない」なんて言いますが、
おかしな労働環境にいることは病気なのに病院に行かないようなもの。
バイ!と思ったらすぐに退職してください。
それは「逃げ」ではなくて「改善」なのだから。
命を落とすような環境は、もはや会社ではありません。
 
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弊社の高橋はこうも言っていました。
 
 
家族。
健康。
外の空気。
時間。
友人。
人生の目的や意味。
立ち止まるとき。
 
 
悩んでいる方に、このメッセージが届きますように。
 
そして、人材紹介会社の転職エージェントの方々が、今回の事件を「自分のこと」として捉えていただけますように。
 
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カップヌードルの奥の深さに感動!! ラーメンに隠された裏話とキーワード、五感で楽しめる博物館の世界観に触れてみませんか?

こんにちは!
朝晩は肌寒くて、温かいものが恋しい季節になってきましたね。
そんな秋らしい日、ラーメンが食べたくなるハチです。
 
皆さんもラーメン好きですよね?
(決めつけていますが。笑)
定番のカップヌードル、美味しいですよね。
 
私はとても辛党なので、チリトマトラーメンだろうとトムヤムクンラーメンだろうと、更に一味唐辛子とタバスコとブラックペッパーをドバドバーっと入れるので、夫がいつも横でギョッとしています。
 
 
先日、我が家は夫と子供2人を連れ、家族4人で横浜にあるカップヌードルミュージアムに行ってきました。
 
たかがラーメン、されどラーメン。
 
当たり前のように誰もが知っていて身近な存在であるカップラーメンは、世界的にも有名ですよね。
そこに至るまでの創業者の安藤百福氏のエピソードには、様々な人が働く上でのヒントがたくさん詰まっていました。
 
 
パズルのような画像ですが、こちらの写真に文字が隠れているの、わかりますか?
 
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どうでしょう?
 
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見つけれられたでしょうか!?
 
「global」
 
という文字が隠れています。
 
 
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実際は、このような大きなカップヌードルのオブジェで、しゃがんだり覗いたりして様々な角度がら探してみると、4つほど英語の単語が隠れている楽しいアートになっています。
 
 
カップヌードルにまつわるエピソードの詳細は、実際に博物館のシアターに足を運んでいただくのが早いかと思いますが、
安藤百福の「クリエイティブシンキング = 創造的思考」の原点となる“6つのキーワード”はとてもユニークでした。
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1 まだ無いものを見つける
2 なんでもヒントにする
3 アイデアを育てる
4 タテ・ヨコ・ナナメから見る
5 常識にとらわれない
6 あきらめない
 
 
どれも優しい言葉ですが、一つ一つとても奥が深いものでした。
子供にも伝えやすいですね!
 
 
(1)「まだ無いものを見つける 」
 
戦後の混乱と食糧難の中で、安藤百福氏は街角のラーメンの屋台に多くの人が行列を作っていることを目撃します。
誰もが好きで、気軽に食べられる、温かいラーメン。
いつどこでもお湯を注ぐだけで気軽に食べられるラーメンを作ろう!と決意したのだそうです。
 
「あったらいいな」という思うものを探す、ということ。
ビジネスのきっかけ、チャンスになり得ることですよね。
 
 
 
(2)「なんでもヒントにする」
 
たとえば・・・
 
『やかんと蒸気機関車
やかんの水が沸騰すると蒸気の力によりフタがガタガタと音を立てて動きます。その様子をヒントにして、蒸気機関車が発明されたと言われているそうです。
 
『トンボとヘリコプター』
トンボの羽根は、浮力を生み出し途中で静止(ホバリング)できる構造になっています。ヘリコプターはここからヒントを得て作られたそうです。
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蒸気機関車のオブジェを触ると影が出てきて、たちまちヤカンに変身したり・・・
これらも体験型のアートになっているんですよ!
 
こちらは、ハスの葉の表面の水を弾く突起をヒントに作られた、傘のオブジェ。
 
他にもたくさんの例が、楽しいアートとして展示されています。
 
 
安藤百福氏も、妻の手料理から、てんぷらのタネに衣をつけて高温の油に入れるとたちまち泡を立てながら水分が抜ける様子を見て、麵の乾燥方法のアイデアを得たそうです。
それが、「チキンラーメン」の基本技術、「瞬間湯熱乾燥法(しゅんかんゆねつかんそうほう)」だそうです。
 
また、安藤百福氏がアメリカに出張した際、現地の担当者たちがチキンラーメンを小さく割って紙コップに入れ、お湯を注いでフォークで食べました。この様子から、「カップヌードル」の着想を得たのだといいます。
 
 
 
(3)アイデアを育てる
 
チキンラーメンカップヌードルが成功を収めると、たちまち模造品が出回ったそうです。
安藤百福氏が製造過程で特許をとっているにも関わらず、当時は現在より「権利」について理解されにくい世の中・・・
模造品やトラブルが続き、ラーメン業界は混乱したそうです。
 
しかし、安藤百福氏は国から呼ばれ、この混乱を統率してくれないか、と依頼を受けます。
 
そこで迷った末、特許として秘密を守ってきた製造方法を公開することで、ライバル会社同士が手を取り合い協力関係を結べるよう、インスタントラーメン業界の混乱をまとめることに成功したのだそうです。
 
結果的に、インスタントラーメン業界は伸びることができ、世界的にも成功をおさめたのだと言えますよね。
 
 
特許はとても大切ですし、守らなければならない技術はたくさんありますよね。
しかし一方で、技術をもっと公開していったら、もっと世の中にとって良い仕組みが出来上がることもあるのかもしれません。
 
遠い国で困っている人々にも、その技術は必要かもしれない、待たれているかもしれない。
今なかなか解決できない困難に面している人に、その技術を伝えれば、大きな進展があるかもしれない。
医療や研究の現場でも言えそうですね。
 
一つの会社の中でも、社長が良い情報を社員に出し惜しみしていると、結果的に成長は難しいかもしれません。
伝えることで、技術や情報はより精度を増し、磨かれ、人と共により良く育っていくものなのかもしれませんね。
 
 
 
(4)「タテ・ヨコ・ナナメから見る」
 
先ほどのラーメンのオブジェから「global」を探すというものは、(4)の「タテ・ヨコ・ナナメから見る 」ということを教えてくれる体験アートでした。
 
仕事でも家庭でもふと様々な角度から見てみることで、まったく違う発見があったり、気づきを得られること、ありますよね。
 
友人や夫、はたまた子供と話している時でさえも、
「ああ、そういう見方もあるんだなぁ!」
と思うことは非常に多いです。
 
歳を重ねて経験も増えるごとに、自分が見ている角度が正解だと思ったり居心地の良さや怠慢から留まっているばかりだったりしがちです。
 
しかし、ときには頭の中もしゃがんでみたり、背伸びしてみたり、目を細めてじーっと見つめてみたりして、第三者の意見も柔軟に取り入れられる人でありたいな、と思います。
 
 
(5)「常識にとらわれない」
 
これは是非、博物館へGO!な、錯視の体験アートでした。
目の錯覚で大きい人が小さく見えたり、小さい人が大きく見えたりする小部屋です。
 
一見当たり前だと思えることも、ときには疑って考えてみることも大切だな、と気づかされます。
「常識」「当たり前」から抜け出すと、発見や感謝、反省も生まれますよね。
 
 
(6)「あきらめない」
 
「あきらめない」って、それだけを聞くと今の私には少し重い言葉に聞こえてしまうのですが(笑)、色々な場面や立場、様々な解釈や定義があると思います。
 
単純に、ビジネスとして、安藤百福氏のように諦めずに取り組み続けることで、成功し、世の中に価値を提供できたこと、本当に素晴らしいと思います。
まずは、一歩、一歩、それが大切なのかもしれませんね。
 
あえて、「あきらめない」と言い切るのではなく、「あきらめる(諦める)」を再定義してみようかと思います。
 
それは、陸上の為末大さんがインタビューで話されていて、感銘を受けた考察でした。
 
「諦める」を再定義する、ということ。
 
「諦める」、それはどうしてもネガティブなイメージがつきます。
「敗北」「いい加減」「散漫」などの印象を与えるのだそうです。
しかしそうではなく、「現状をしっかり見据えた上で、自分が勝てるフィールドに移動すること」は、価値のあることだと。
「逃げ」ではないのです。
 
そして、自分の本当の可能性を俯瞰すること、それが大切だそうです。
 
アスリートでもミュージシャンでも、はたまたサラリーマンでも、何か一つのことに打ち込んでいると、ついつい「自分にはこれしかない」と思い込んでしまうそうです。
「今の仕事ですらままならないのに、転職・起業なんて無理。自分にはこの仕事しかないんだ」と思う人も多いかと思います。
 
どちらにしても、これは自分の可能性を俯瞰できなくなっている状態だそうです。
為末さんはこの状態について、「この道が唯一の道ではない」と絶えず意識していることが重要だとおっしゃいました。
今の人生以外にも、自分にはいろいろな人生を生きる可能性があるんだ、と。
 
そうすることで視野が一気に広がり、逆に今のフィールドを見直したり判断することができるのだそうです。
 
「負け戦はしない、でも戦いはやめない」
 
かっこいいですね。
 
「諦める」「諦めない」という表現は異なりますが、安藤百福氏も、戦いをやめなかったのでしょうね。
 
為末さんのインタビューはこちらでした。
 
 
 
 
考えるエピソードが続きましたが、カップヌードルミュージアムは、オリジナルのカップヌードルが300円で作ることができるのも魅力の一つ。
 
4歳の娘と私で、一つずつ作ってみました。
 
 
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まずは、カップにお絵かき。
カップは消毒も施され、衛生的です。
 
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カップの上に機械で麵を落とし入れる方法だと、斜めになってしまうことも・・・
そこで、「並んだ麵の上に、カップをかぶせていく」という方法で、問題が解消されたそうです。
なるほど!!
グルッと、カップを麵にかぶせる体験をさせてくれます。
 
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麵の味(普通のしょうゆ味、カレー、シーフード、チリトマト)を選び、具材も4つまで選べます。
限定のヒヨコちゃんナルトがとっても可愛いです♡
 
ネットでは、4つの具材すべてをヒヨコちゃんナルトにした方の画像が載っていました(笑)
ヒヨコヒヨコヒヨコ・・・すごい画像でした!!
 
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蓋をしたアツアツの新品カップヌードルを受け取ったら、風船のようなクッション材に空気を入れて、お持ち帰り!
 
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大喜びで、肌身離さず持って帰りました。
(注:この茶色い絵は、キティちゃんだそうです。キティちゃん……)
 
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食べられるエリアもありました。
1歳の食い意地張った次女・・・お見苦しくてすみません。
 
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どれもお手頃価格でした^^
 
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こちらは、「麵」の立場になって製造過程をアスレチックとして楽しめます。
4歳以上の有料エリアでした。
最後は「製品化」ということで、滑り台を下ってきます。
 
 
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とっても楽しめたカップヌードルミュージアム
子連れでも子なしでも、2~3時間ゆったり過ごすのにぴったりでした。
 
開放感のあるテラスからは横浜の海が一望できて、風もとても気持ちよかったです!
 
楽しみながらも、様々な角度で考えさせられた良い機会になりました。
体験型のアート、この秋、五感で楽しんでみてはいかがですか?
カップラーメンの見方も少し変わるかもしれませんよ。
 
 
◆予約がおすすめ!
 
 

【ユニークな社長トーク③】 年貢(NENGU)を納めて簡単に「村民」になれる!? 古民家に泊まれるの? 「新しい地域活性化」の形を考えてみる。

こんにちは!
ハチです。
 
みなさんは、秋田県・・・行ったことありますか?
どんなイメージがありますか?
 
聞かれた時、「佐々木希ちゃん」とお米の「あきたこまち」という2つがまず一番に頭に浮かんできた私。
乏しい想像力ですみません・・・
 
 
さて、先日の渋谷のトークセッション。
3人目のラストは、ゲーム業界出身で、「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」というビジネスを立ち上げた、まさに「秋田県」出身の武田 昌大(タケダ マサヒロ)氏のお話。
 
まずは秋田県で起きたこと。
いったいどんな課題から起きたビジネスなのでしょうか。
 
 
 
◆築134年の古民家が壊される、という現実
 
高齢化率も40%、観光客の数も全国的にも低いという、秋田県
しかし、「日本の原風景」がまだまだ色濃く残っており、誰もが癒される場所に違いありません。
 
武田氏はある時、この故郷である秋田県のとある田舎で、茅葺屋根の築134年の古民家が壊される予定であることを耳にします。
 
理由は、
 
・管理する人がいない
・維持していくお金がない
 
という2つ。
 
たったこれだけの理由で、日本の歴史ある貴重な古民家が壊されてしまう・・・
 
非常に勿体ないですし、悲しいことですよね。
 
 
普通ならば何もできずその感情だけ持て余してただヤキモキしてしまいそうですが、
武田氏は「どうにかして次の100年も残したい!」と思い、決意されたそうです。
 
 
そこで立ち上げられたビジネスが、「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」。
 
 
 
◆「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」とは?
 
 
「SHARE VILLAGE(シェアビレッジ)」 とは、上記のような理由で消滅してしまいそうな「古民家」を村に見立て、
その「古民家」の維持費(年貢)を、全国から「村民」として名乗りを上げた人々でシェアするという方法。
 
「年貢(NENGU)」と呼ばれる年会費3,000円を払えば、誰でも村民になれるのだそうです。
 
いいですね!
これなら、私でもできそうです!!
 
 
集まった「年貢(NENGU)」 で、「村民」が古民家に宿泊できたり集まったりすることができる設備を整え、
「村民」はいつでも泊まりに行くことができるという仕組みにもなっています。
 
金銭的に支えるだけではなく、現地に行って様々な体験もできるし、人々と交流もできる。
素敵です。
 
 
また、忙しくて現地に行けない「村民」のために、全国各地で寄合(よりあい)と呼ばれる楽しい飲み会なども行っているそうですよ。
しかも、秋田県の現地の方々とスカイプ(テレビ電話)で交流しながらだとか!!
 
 
まさに、現代の地域活性化ですね!!
 
 
発端となった秋田県の古民家の活動は大盛況で、
今は全国の古民家へとその活動がどんどん広がっているそうです。
 
 
あなたも「村民」になってみませんか?
日本の原風景を大切に、一緒に守っていきませんか。
楽しそうなイベントも目白押しですよ。
 
 
 
 
◆未来の日本に何を残したいのか? どんな未来にしたいのか?
 
 
ついつい、海外へと目が向きがちな現代。
チャンスを海外に求めたり、発信することも大切だとは思います。
 
しかし一方で、様々なものがより便利にもなっていますが、守らなければならないものを忘れがちなことに気づかされませんか。
 
情報社会、テクノロジー、新しい技術、目まぐるしく新しいことが日々移り変わっていき、私もついそちらの方に目が行きがちでした。
 
何かを大きく動かしたり、変化させるには、様々な世代から広く興味関心を惹きつけなればなりません。
 
シェアビレッジはまさに、その成功例と言えるのではないでしょうか。
 
 
高齢化をどうにかしよう。古民家をどうにかしよう。と問題提起するだけではなく、武田氏もまた、クリエイティブな解決方法を生み出し、実際にチャレンジされているんですね。
 
 
 
ユニークな社長3名のトークセッションを振り返って
 
 
今回のトークセッションは、各10分ほどでした。
その中に、社長たちの熱い思いがギューッと詰まっていました!!
 
 
世の中に溢れかえっている衣料品に丁寧に付加価値をつけて世の中に再度提供していきエコを発信する社長。
 
世の中の「働き方」に対する異なる価値観を認め合えるよう情報発信しこれからの未来をより良く変えていこうとする社長。
 
世の中の高齢化や過疎化と向き合い新しい地域活性化の形を生み出し日本の古き良きものを守ろうとする社長。
 
 
そこに真剣さや熱意があるからこそ、人が集い、耳を傾け、共に動き、大きな波になっていくんですね。
 
 
私たちもまた、子供の頃は、親やその当時の大人たちが作ってきた時代を流れるように歩き、ただ生きてきました。
 
今、自分が大人になって、当時の自分にとっての未来になって、今のこの世の中はどうでしょうか。
 
良い部分ももちろんありますが、もっともっと改善すべきことも、たくさんありますよね。
 
「もっとこうしたら良かったのに」
 
戦後にスギ・ヒノキを植えすぎて花粉症が蔓延している現代・・・という例が正しいのかわかりませんけれど、
今の大人たちが取り組んでいることは、きっと必ず良いことも悪いことも子供たちの世代に還元されていくんだな、と考えてしまいました。
 
皆さんも一度立ち止まって、今ある課題について考えてみませんか?
パートナーと意見を交換し合ってみませんか?
 
小学生以上の子供たちであれば、どう思うか聞いてみるのもいいですね!
 
何か小さなくともできること、ささやかな価値観の違いや発見があるかもしれませんよ。

【ユニークな社長トーク②】  一度、本気で考えてみてください、毎年2万人もの自殺者がいるという現実。 何ができる?少しでも解決するには? 一体どんな未来を目指していきたいですか?

こんにちは!
ハチです。
 
今回は当社、ディーセントワーク代表の高橋のトークセッションよりお届けします!
 
「ディーセントワーク」という言葉にピンとこない方ほど、読んでいただけたら嬉しいです^^
 
 
今でも記憶に新しい、多くの犠牲者を出した「東日本大震災」。
私自身、都内ではありましたが、震災の大きさと混乱を体験した一人です。
 
あの震災の影響で、未来あるはずのたくさんの尊い命が、突如として失われました。
 
消防庁がまとめたところによると、震災関連死を含めると死者は19,418人(2016年3月1日時点)。
警察庁がまとめたところによると、行方不明者は2,562人(2016年2月10日時点)。
 
合わせて、2万人を超えます。
 
本当に本当に、多くの方が犠牲になられました。
 
 
 
さて、一方、2014年の内閣府が発表した年間の自殺者数は、
 
「 25,427 人」。
 
 
 
2万・・・ 2万5000人以上。
 
驚愕です。
 
 
 
本人の意思とは裏腹に命を絶つことになってしまった震災の犠牲者数を更に上回る多くの方々が、日本では一年間で自ら命を絶っているのです。
 
世界的にみると、社会的な統制が強い旧共産圏の国々ほどではないにせよ、自殺率は先進国の中では非常に高いとのこと。
 
これは一体どういうことでしょうか。
 
 
そもそも、
 
「自殺は個人の問題だ」という人もいるでしょう。
 
しかし、それは違うのです。
 
「自殺は社会の問題である」と、社会学者のエミール・デュルケーム(Émile Durkheim)は提唱し始め、
 
「例え、個人的なことが理由だとしても、その人の生きづらさを産み出した原因の多くは社会にある。
その社会が変わらなければ、いつまでたっても自殺者は減らないし、問題の解決にはならない」
 
と高橋も続けます。
 
 
では、どうしたら良いのでしょうか。
 
そこで、大切になってくるのが当社の社名でもある、「ディーセントワーク」という概念。
 
 
 
◆あらためて、「ディーセントワーク」って?
 
 
知らない方のために、今一度、厚生労働省のホームページに記載している内容をピックアップします。
 
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1 経緯

「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」の概念は、1999年の第87回ILO総会に提出された事務局長報告において初めて用いられ、ILOの活動の主目標と位置付けられた。
(「第87回ILO総会事務局長報告:ディーセント・ワーク」(1999年6月))

2 ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)実現への取組

 ディーセント・ワークの実現は、(1)雇用の促進、(2)社会的保護の方策の展開及び強化、(3)社会対話の促進、(4)労働における基本的原則及び権利の尊重、促進及び実現の4つの戦略的目標を通して実現されると位置付けられている。男女平等及び非差別は、これらの目標において横断的な課題とされている(参照:「公正なグローバル化のための社会正義に関するILO宣言」(2008年6月第97回ILO総会))。
 このため、ILOは4つの戦略的目標に沿った形で技術協力や調査研究を行っている。また、各国の実状に応じたディーセント・ワーク・カントリー・プログラムを策定し、プログラムに沿った事業を推進することにより各国におけるディーセント・ワークの実現を支援している。
 また、日本政府としては、ディーセント・ワークの概念の普及に努めるとともに、様々な労働政策を推進することによりディーセント・ワークの実現に努めている。平成24年7月に閣議決定された「日本再生戦略」においてもディーセント・ワークの実現が盛り込まれている。
 
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はたして、「ディーセントワーク」の実現・・・できているでしょうか。
 
「努めている」段階から見ても、まだまだ日本は不十分だからこそ、前述した自殺者数も深刻だと窺わせます。
 
当社は上記のようなディーセントワークの推進、啓蒙活動や、実現したい働き方を探す転職者の支援をしているのです。
 
 
 
◆「自殺のほとんどが個人の問題じゃない!」 その理由。
 
 
日本の自殺率の高さ、そして各々の理由を見て行っても、女性の2倍の自殺者である男性の自殺理由は、
 
・仕事疲れ
・リストラ(中高年)
 
が大半を占めているそうです。
 
ゲイ、バイセクシャルの方々の自殺も非常に多いです。
それは記憶に新しい事件もありますが、これはやはり社会に問題があり、国としてもっと啓蒙していかなければならない問題をはらんでいます。
 
 
 
また、殺人や虐待で0歳児が被害者である事件を紐解いても、手を下した殆どが母親だそうです。
 
同じ母として、これほど胸の苦しい現実はありません。
 
 
しかしここでも単純に、「母親が悪い」と片付けて良いのでしょうか。
 
想像してみてください。
 
 
夫がもっと家にいられたら。
家事育児を手伝えていたら。
妻の話をもっと聞いていたら。
 
 
夫が家庭にできなかったことを生み出す原因は、過剰勤務を課した会社、社会にあると言えないでしょうか。
 
 
 
◆ディーセントワークの実現に向けて、解決してくためのヒント
 
 
だからと言って、すぐに「残業なし」を推進したからと言って社会がうまく回るわけではないでしょう。
歪(ひずみ)が出てきてしまいます。
 
より良く解決していくためには、
 
  • 働き方を変えるのではなく、様々な働き方を認め合うということ。
  • 無理してバランスを取ろうとするのではなく、異なる働き方を認め合うということ。
 
この2つが何より大切であると高橋は言います。
 
ワークライフバランス”という言葉よりも、より現実的に聞こえてきませんか。
 
 
私自身、育児と仕事の両立を目指そうをしても、心折れるママたちをたくさん目にします。
そもそも完全に両立するのは、この核家族世帯の多い私たちにとっては、息苦しく無理な話なのかもしれません。
 
でも、それぞれの立場や理由を尊重しあう風土が社会としてもっと生まれれば、もっともっと時間や場所も様々な自然な働き方が認め合えるのではないでしょうか。
 
 
 
◆まずは、「他の人を認めること」からスタート
 
 
誰かが言っていました。
 
戦争は、お互いが「正義だ」と思うことから発生するんですって。
 
「自分が正しい」
 
これは、実はとても怖いことなのではないか・・・と最近思います。
 
 
善とか悪とか決めるのではなく、ただ、相手を認め、受け入れる。
たったそれだけのことが、実は難しく、大切なこと。
 
それは、働き方にも言えます。
 
 
よく、「自己肯定感」が強い子供に育てたい、と言いますよね。
転職者の方も同じで、「自己肯定」に悩まれるか方も少なくありません。
 
そこでも、大切なことは、やはり、「他の人を認めることができること」だと高橋は言います。
 
 
他の人を認められることで、初めて、「肯定感」がつくのだと。
 
他人と自分を肯定する=認め合えるのならば、例えば働き方に「良い」も「悪い」もあるのでしょうか。
 
残業をしないことが悪にもならず、主婦が仕事を始めることも悪ではない。
 
もっと腹落ちするほど、みんながそう思い、認め合えたら、いいですよね。
 
 
 
 
◆新感覚のサイト、「WORK LIFE SELECT」
 
 
啓蒙活動の一環として、ディーセントワークでは素敵なインタビューサイトをオープンしています。
 
「転職活動成功しました!」というサイトではありません。
もっと一人一人の人生に寄り添った、温度のあるインタビューを覗いていただけると思います。
 
これがまた、ディーセントワークの一つの啓蒙活動です。
 
読んでみると、
 
「自分にとっての幸せと他人にとっての幸せは近いところもあるけれど、また種類が違うんだな。」
「ガツガツ売り上げ一番で働くことが良しとされがちだけれど、そうじゃないかもしれない。」
「会社に自分を合わせてきたけれど、本当に自分が大事にしていることってなんだっけ。」
 
ということに私自身気づかされます。
 
おそらく、10年前と5年前では感じた事や大事にしていたことがまた全然違ったと思いますし、
その後結婚し母になった直後でも、少し子供が大きくなってきた今とも、また少し違うと思います。
 
 
きっと皆さんも、そんな風に思うのではないでしょうか。
 
 
 
ぜひ、ご覧ください。
 
 
 
自分の子供には、どんな未来を過ごしてほしいですか。
自分が子供の頃、どんな未来を夢見ていましたか。
今生きる人生を、どんな未来にしていきたいですか。