decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

大して英語ができなくても、なんとか外国人と仕事をするコツ【その2】

こんばんは、魚骨です。

いよいよ今年も終わりです。みなさんの2016年はどんなもんだったでしょうか??

私の2016年は愛媛移住、妊娠、結婚と人生が大きく変化した年でした。2年前はアメリカにいたのに、たった2年でなんと人生は変わるものでしょう。

ちなみにアメリカはクリスマスのホリデー感に比べたら、大晦日や元旦なんぞ大したことないので、大晦日まで仕事、元旦だけお休みです。
なので2年前の今日は普通に仕事をしていました。

 

さてさて年の瀬ですが、普段と変わらない記事を投下します。
長くなってしまったので、前回に続く「なんとか外国人と仕事する方法」第二弾。魚骨がアメリカ仕事で得た体験を元にしたtipsをお伝えします。
前回の記事はこちら

decent-work.hatenablog.com

 

では続きの6.から参りましょう。

 

6. 合わせ技:褒め言葉+指示出し(修正をお願いする)場合は「How ever, it will be better~(でも〜にするとさらによくなると思う)」

前回の記事では指示の時の文法と褒め言葉について書きました。それの応用編です。

こうするとムッとされません。逆説の接続詞はButを使いがちですが、どうやらHoweverの方がポジティブな印象を与えるらしい。
そしてあくまで現状を完全否定するわけではなく、もっとよくなるということを伝えること。特にアメリカ人はポジティブ星人が多いので、マイナスのこともポジティブにポジティブに。

 

7.  議論する時はホワイトボードで図解もしくはコードで会話

仕様書のところでも記しましたが、ほんとに100の言葉よりも1枚の絵。百聞は一見にしかず。とにかく言葉に頼るほど面倒なことはない。
大事なのは相手にも図解させることです。そうすれば相互理解が深まります。絵は世界共通言語、ディレクターに必要なのはもういっそ絵心である。

コードが書ける人であればコードで会話しちゃうのが一番早いかも。私が日本人エンジニアと外国人エンジニアの通訳を必死でやった10分よりも、あいつらのコード1行でわかりあえるのはずるい。 

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私の10分を返せ、エンジニアめ。

 

8. メールでやりとりする時もgoogle翻訳先生に頼りすぎるな

ほんと仕事してると日常会話では使わないような文法や単語を駆使しなければならない時があります。時として話すよりもメールの方がスムーズだったりします。

だがしかし!ここで文明の利器 Google翻訳先生に最初から頼ってはいけません。
試しにその辺の外国語の文章をGoogle翻訳に入れてみてください。めちゃくちゃになります。

私がやってたのは、基本的には自分で英文を作る→試しにその英文をgoogle翻訳で日本語に変換→明らかにおかしい意味になるところだけ自力で手直し。という感じで使っていました。
Google翻訳先生の高度な文法よりも私たちの英検三級レベルの文法の方が明確に伝わります。

 

9. 帰宅時間と時差には気をつけろ!

とかくアメリカ人は帰るのが早い。16時にはそわそわし始めて、17時には風の如くいなくなってます。20時まで働くなんてお前らクレイジーと言われます。

私のいたオフィスはいろんな会社が集まっているビルだったのですが、広大な駐車場で朝満車でも、18時になると日本人(私たち)とインド人の車しか残っていませんでした。

だからアメリカ人スタッフに何か用がある時は、朝一にHow are you?とひとしきり挨拶したら、即刻伝えましょう。
まだ帰宅時間じゃないからいいやと思っていてると「子供の学校から連絡があったから帰る」とか言っていつの間にかいなくなっています。

そしてうっかりしがちなのが同じ国内の時差。
私はカリフォルニアにいたのですが、NYの会社とやりとりしていて、15時に連絡したら担当者がもういない!カリフォルニアとNYでは3時間の時差があったのであっさり帰られてしまったのでした。国内の連絡なのに時差があるのは日本じゃ考えられない感覚です。
ついでにサマータイムもあるからほんと頭がこんがらがる。
全ては早め早めの行動を心がけて、気をつけろ。

 

10. 結局相手も同じ人類。大事なのはLove and Passion。

つまるところはここです。相手も外国人なだけで同じ人類なので、言葉というツールが多少不自由であれ、気持ちがあればなんとかなります。

まずは相手を愛すること…っていうと高尚かもしれませんが、敵対するのではなく、こちらがまず心を開いてあなたのことが好き!という好意をそこかしこに滲み出させます。
言葉が伝わらなくとも、好意も敵意も伝染してしまうので、まずは好意から。そこからお互いに感謝もリスペクトも生まれます。

その後にこの仕事をどうしたいのか、この仕事にどういう気持ちで臨んでいるのか、パッションを伝えましょう。
熱意が伝わり、その仕事のゴールを同じ目線で捉えることができれば、あとは相手が勝手に考えて、よりいいものを作ってくれます。

 

ほんとに海外で働く、外国人と働くってことは大変です。自分の今までの常識なんぞ降り積もった埃にすぎません。

でもこの経験を通して、結局思うところは「日本人も外国人も変わらないじゃん」ということです。
いい加減と言われるフィリピン人でも神経質なフィリピン人デザイナーさんもいましたし、脳みそがぶっ飛びすぎてるロシア人もいたし、きっちり〆切を守ってくる真面目なブラジル人もいる中で、永遠に返事を返さないベトナム人もいる。
各国のステレオタイプもある程度あるけれど、結局は個人として向き合わないとわかりあえないし、物事が進まないということを学びました。

日本国内ではまず出会えないような、面白い個人、違う文化、突拍子もない展開、そこから化学反応で生まれる今まで見たことのないもの。
これこそ苦労に勝る楽しさ、面白さ、やりがいです。たった1年でしたが、自分の仕事史上最高に刺激的で成長した1年だったと思います。

だから例え一時的でも、私は海外で働くということをオススメしたい。劇的に視野が変わると思います。

ちょっとでも気になっている方は善は急げ、英語なんぞある程度しかできなくてもどうにかなる。

2017年はぜひグローバルにチャレンジしてみてください。