decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「絵」で理科と算数も学べる? 動物のバランスは生態の特徴、骨格や筋肉できまる。

こんにちは!
ハチです。
 
先日、デッサンと「見る」ことの大切さをちょっとお話ししましたが、
いま、わたくしハチが運営している油絵の教室では、
近々生徒さんの「作品展」の開催を控えています。
 
テーマは「動物園」!!
 
なので、多くの生徒さんが動物の絵画を描くことに。
今回は「動物を描くこと」のポイントをお話しできればと思います。
 

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(こんな感じ!)
 
まず生徒さんの参考資料のため、
 
自宅にある分厚ーーーい図鑑(約1万円!!)や動物にまつわる本、
近くの図書館にある魅力的な写真満載の図鑑や写真集をどっさり用意。
 

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ずらーーー

 

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この、「地球博物学大図鑑」がずっしり、高級!!

なんでも載っています。

 

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図書館で本探しも楽しい!!

 

特にこの、
「家のネコと 野生のネコ」に、ずきゅん。
 

家のネコと野生のネコ

この図鑑はとても素晴らしく、
「猫」の幅広さを思い知らされました。
 
いわゆる「家の中のネコ」と同じような風体のネコが
野生として生きる写真ばかり想定していましたが(他に知ってても沖縄のイリオモテヤマネコくらい?)、
予想を覆す写真の数々。
 
とっても恰好よくて、美しいんです。涙
欲しい!!
(と書きながらポチっとしてしまった…)
 
 

世界で一番美しい犬の図鑑

このシリーズも最高です。

惚れ惚れ。

 

オオカミやキツネの写真集も欲しい。

次から次へと欲しい欲求が出て困ります・・・

 

 

子供の頃は図鑑なんてあまり興味なかったけれど、
大人になって見る図鑑は面白いですね。
 
へー!! と思うことがたくさん。
 
 
さて、好きな写真を選び(本にない子はiPadで検索)、
いざ下書きをスタート!!
 
基本は、先日のデッサンとポイントは同じ。
 
 
しかし、写真のサイズ感だと大体小さめです。
 
そのままでもとても可愛いのですが、
大きなキャンバスに描くには更に小さくなってしまったり、
良く知る動物は「知っている形」と思い込みやすかったり。
 
人の脳は「見たまま」よりも「自分の中のイメージ」で絵を描く事が多いので(それも魅力的ですが)、
動物たちはつい、「ぬいぐるみ」のような顔になりがち。
 
 
それもそれで素敵なのですが、
「油絵」という道具が本格的なので、
 
せっかくですから下書きもなるべく本格的に観察しました。
 
 
すると、
どんどん理科や算数のような会話が。
 
・顔の縦の幅と、横の幅はどちらが大きい?どれくらい違う?
・毛並みも、手前と奥で密度や長さが違うね。どうして?
・ミーアキャットの胴体は、顔の何個分の長さかな。
・馬やライオン、たてがみがある理由は?役割は??
・耳の形や、立ち方はどう?なぜそうなってるの?
・オオカミは遠吠えをするとき胸が膨らんで見えるね、なぜ?
・イルカは水に入っている部分の方が濃く見えるね。なぜ?
・クラゲはパラシュートのような膨らみ。なぜ?
・ヒゲはどんな役割があるの?
・馬はなぜ目が離れているの?
・ひょうの目はなぜ前の方に寄っているの?
・目の形や瞳孔の形はどうなっている?その理由は?(夜行性かどうかなども)
・よく見るとネズミの尻尾は胴体より長いね。どうしてだろう。
・サルはほぼ首がとても短くて、肩の位置がポイントだね。
・鳥は頭からしっぽの先までなだらかな丸みで繋がっているね。
・羽の場所によってサイズや形が違うけれど、それはどうして?
・ライオンなどネコ科は、口元がキリっとしてるね(犬歯が隠れているから鋭い)
 
などなど。
今思い出しただけでも、ズラッと!!
 
こんなことを話していると、
 
自ずと
「肉食動物」と「草食動物」の違いを話すことになったり、
生態から必要な身体の特徴が見えてきたり。
 
上級生には、
生態から骨格や筋肉の特徴まで。
 
「理由」がわかると細かい形がグッと捉えやすくなって、
よりリアルな絵に進化するように感じます。
 

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真剣に考えている様子が伝わりますでしょうか。
とにかくも、みんなとっても上手!!
 
私もみんなと観察し、動物の生態や特徴を話していると、
自分自身の気づきもたくさん。
 
一度こん風に動物の絵をじっくり考えて描く機会があった後に、
動物園や水族館に行くとまた印象が変わっているかもしれませんね。
 
「私、子供の頃から絵心なくて動物とか本当に苦手なんですよ…」
と話してくださった大人の方がいたのですが、
 
それもまさに、
理科と算数のポイントで写真を見て、
「生態の特徴、骨格や筋肉」をとらえれば、グッと描きやすくなります。
 
人物画もそうですが、
先に骨格。
 
苦手に思う方ほど、
是非チャレンジしてみてください!
(とかいう私も得意というわけではないのですが!笑 描きやすさは保証します。)
 
そしてそして、大人になってからの動物図鑑。
とってもお勧めです!!
本屋さんで是非チラリとご覧ください^^