こんにちは!
ハチです。
わたくしハチが個人で運営する油絵教室での、
下書きで行うデッサン(=観察して鉛筆で絵を描く)の話。
まずは、誰でも取り掛かりやすい静物からスタートし、
油絵の具に慣れてもらっています。
主要なモチーフはリンゴ、花瓶。
2枚目以降のキャンバスでは、家のような可愛いオブジェ、
中には電車や楽器なども!
何気ない観察絵画のようですが、
「小さなモチーフを大きなキャンバスに広々と描く」というのは、
実はとても多くのことが鍛えられるのです。
具体的にお伝えできればと思います!!
まず、そもそも「デッサン」とは??
■デッサンのポイント
①全体のサイズを把握
デッサンはまず、
全体の大きさ、イメージを掴む!!
キャンバスや紙に対して、
「これくらい大きく描きたいね」と確認していきます。
それをしないと、とても小さな絵になって余白が目立ってしまいます。
②アタリを付ける
次に、
なるべく「〇」や「ー(線)」を使って、
主要なパーツの位置にアタリをつけていきます。
線を引く時は長さや角度に気を付けます。
ここが一番の観察ポイントかもしれません。
③細かい線で繋ぐ
あとは、
自分の作ったガイドラインに沿って、きちんとした線を引いていくだけ。
(油絵の場合は、デッサンと言ってもあくまでも絵の具の下書きなので、ここから鉛筆で描き込む必要はありません。)
今目の前にあるスマートフォンだって、
デッサンしてみようと思うと幅や厚みが難しくてやりがいがありますよ!
■「空間認知・認識力」が大事
以上がとても簡易なデッサンの基本ですが、
これは平面でありつつも実は「空間認知・認識力」が要(かなめ)。
もしかしたら「地図が読める人」は、
モチーフの大きさや距離感も掴みやすく、デッサンが得意なのでは??
などと個人的に思っています。
実際、「空間認識力が鋭い人」は、
サッカーでヘディングが上手だとか、
車の運転が上手なのだとか。
動体視力とも重なりますが、
「空間の距離」を瞬時に把握することが出来るのでしょうね。
運動能力の高さや身長の高さじゃないのがポイントです。
逆に言うと、
デッサンなど絵を描くことで、
物体の空間や距離感を把握する練習を積めば、
運動神経などにも良い影響があるんじゃないかと思います!!
詳しくは、
「ビジョン(視覚)トレーニング」と一緒な気がしますが、
ご存知でしょうか。
■「ビジョン(視覚)トレーニング」とは
特に最近の子供たちは(よく言われることですが)
スマホやゲームなど一点集中の視点がとても多く、
広い自然の中で何かを見つけるとか、
遠くを見るとか、
目で何かを追って取り組むことが極端に少ないのだとか。
私の教室に通われている生徒さんはそういったお子さんが少なく感じ
安心していますが、
もしも
極端に絵が描けない
極端に文字が下手
など気にかかることがあったら、
「ビジョントレーニング」をおすすめします。
「オプトメトリスト」という国家資格もあるほど。
それに関連し、
日本でも多くの本が発売しています。
子供向けのビジョントレーニングの本の内容は全く難しくなく、
迷路や線引き、間違い探しなどが中心。
私たちが子供の頃に親しんだ基本的な遊びがずらり…なんです。
基本的な遊びがやはり大事なんですよね。
あとは、
トランプで「神経衰弱」や「7並べ」なども、卓上ではいいかも。
「けん玉」や、「大縄跳び」なども、幼少期から視覚と空間認識を高めそうです。
同時に、
景色を見て絵を描く、ちょっと立体的なものを観察して絵を描くなども、
是非実践してもらいたいです。
「ビジョントレーニング」は子供の「発達」に疑問を感じる方からのニーズは勿論多いですが、今の時代、多くの子供たち、いや大人たちにも必要な気がします。
■「デッサン上手=地図が読める人=運動能力も向上!?」
とはいえ、
「デッサン上手=地図が読める人=運動能力も向上!?」
と公式を作りましたが、
私は地図もあまり読めないし、
ヘディングもできません。笑
デッサンをちゃんとやるようになったのは小学校高学年だったでしょうか。
もっと幼いころから、
「ただ自由に描きたいもの」以外に、
「きちんと見て、描く」
という経験もしていたら更にプラスになったかも。
勿論、「何かが得意」というのは特性や色々な要素が複雑に絡んでいます。
が、発達期の視覚機能の向上はどちらにせよ、絶対に大切です。
様々に良いことづくめのデッサン、観察して絵を描く事。
先述したコツも参考に、是非試してみてくださいね。
もし、サイズ感やアタリを伝えなくても伸び伸び描けて観察力があれば、
運動能力の可能性もまた無限大かも??
しかし!!
色々言いましたが、楽しく描くことが一番です。笑
楽しみながら、「視覚」を養っていけたらいいですね。