decent-work’s blog

働きがいのある人間らしい仕事の実現支援と啓蒙を行う会社です。中の人たちの徒然を書きたいように書いています。

「髪の毛の寄付」だけが「ヘアドネーション」じゃない!! 意外と知らなかったー

こんにちは!
ハチです。
 
先日、ヘアドネーション(=髪の毛の寄付)をしてきました!!
 
え?
ですよね。
 
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ここ最近の私は結構ロングで、
毎晩のドライヤー時間も削減するべく単純にバッサリ切ることに。
 
ただ、元々とても癖っ毛なので、
結べない長さに切ってしまうと毎朝泣くことになります。
 
なのでボブよりもちょい長め希望。
 
紫外線やカラーリングで傷みもあるし、
ダメ元でヘアドネーションの話を聞いてみたら
 
「できますよ!」
 
とのこと。
 
え!! できるんですか!?
 
まさかのヘアドネーション対象になれて、歓喜
 
 
サロンにもよるようですが、
15㎝からも受付OKだったのです。
 
知らなかった!!
 

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良く見るやつ。(私ですw)
お見苦しくてすみませんが・・・
 
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近年、かなり一般的にも認知されてきた「ヘアドネーション
ーション ( 英: Hair Donation )とは小児がん や 先天性 の 脱毛症 、不慮の事故などで 頭髪 を失った子どものために、寄付された 髪の毛 で ウィッグ を作り無償で提供する活動。(Wikipediaより)
 
基本的な内容は知っている方も多いかもしれませんが、
詳しく知っていますか??
 
私は良く知っているつもりが、実は知らないことだらけでした。
 
 
私が元々把握していたのは、こちら。
 
・カラーリングしたことのない髪の毛のみが対象?
・30cm以上の長さが必要?
 
 
しかし!! 間違っていました。
 
・カラーリングしたことのない髪の毛のみ対象 
→ 傷んでいてもOK!
 
・30cm以上の長さが必要 
→ 15cmからOK!(団体・窓口による)
 
まさに、私でも大丈夫!!!
一気にハードルが下がりました。
 
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実際にヘアドネーションをしてみて。
 
自分の髪の毛は傷みもあり、また微々たる量で恐縮ですが、
ただ切るよりもより気持ちがより晴れやかに。
 
娘たちも髪の毛を伸ばしているので、そのうち寄付を考えています。
 
最近では、夏休みの自由研究で「ヘアドネーション」を選択する小学生も多いんですって。
素敵なことですね!!
 
うちもそうしようかな。
 
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以前、私がブライダルの企業に勤めていた時。
 
ご案内したご新婦様のお一人が、
ご病気の関係でウィッグだったことがありました。
 
本当に艶々とした素敵な髪の毛だったので地毛にしか見えず、
ご新婦様が自分で言われるまでこちらも気づかなかったくらい。
 
いざ打ち合わせが始まると、
 
「ウィッグだけれど、ティアラを付けたいんです」
 
というご相談があり、
ヘアメイクさんの責任者の方と共に打ち合わせをしました。
 
しかしメイクさんより、
「やはりティアラは重くてウィッグに負担がかかるからやめておきましょう…」
という話になり、別の装飾に。
 
ご新婦様のお気持ち、本当はどうだったんだろうと… 
 
日常生活上でのウィッグは便利になってきていても、
当然身に着ける方にとってはそれに伴う様々な悩みがあるんだ…
 
と、非常に考えさせられた出来事でした。
 
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その後、勿論素敵な挙式にはなったのですが、
当時のミーティングを思い出すたび、
 
あの時の自分はもっと何かできなかっただろうか?
今までにない工夫をしたりもっとメイクさんに直談判したりするくらい頑張れたのでは??
...など、
たびたび思い起こします。
 
悔いてももう時は戻らないけれど、
学ばせていただいたことや「気づき」をせめて自分自身の胸に留め、
 
今の自分にできることに努め、
様々な視点で子どもたちへきちんと伝えていけたらと思う今です。
 
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そして、これだけ認知されてきていても、
私自身正しく理解していなかった「ヘアドネーション」。
 
Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C)という協会のページを拝見すると、詳しくQ&Aが載っていて、とても参考になります。
 

私たち Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・通称ジャーダック)は、多くの方から寄せられる31cm(12インチ)以上の髪の毛だけを使って製作した医療用ウィッグ『Onewig(JIS規格取得)』を、頭髪に悩みを持つ18歳以下の子どもたちに無償提供している特定非営利活動法人です。
2009年9月、日本で初めて「ヘアドネーション」を専門に行う団体として誕生しました。

JHD&Cにウィッグを申し込む子どもたちは、脱毛症や無毛症、乏毛症などの疾病や外傷、または小児ガンなどの治療に伴う薬の副作用によって頭髪に悩みを抱えています。

「病気になる」「髪を失う」ことは、誰のせいでもありません。しかしそのことが遠因となって、学校生活や日々の暮らしをスムーズに送れないことがあります。ウィッグで全てが解決するわけではありませんが、ウィッグを身につけることで生まれる前向きな気持ちが治療やQOL(Quality of Life・生活の質)に良い影響を与え、少しでも子どもたちと家族のサポートになれたら。
髪に悩みを持つというだけで、子どもたちの持つ無限の可能性が閉ざされてしまわないように……そんな思いで活動を続けています。(「Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・通称ジャーダック)」HPより引用)

 
窓口や協会により内容は多少異なるようですが、
JHD&Cという協会のページにて私が新たに知った2つのポイントはコチラ。
 
 
◆髪の毛の代わりに現金の寄付、「寄付金控除」も受けられる!!
 
髪の毛が寄付できなくても、こちらの協会に直接現金の寄付も可能。
 
その場合は、所得税の「寄付金控除」に該当します!!
より誰でもチャレンジしやすいかもしれません。
 
 
◆「髪の毛を切らないヘアドネーション」というものも、ある!!
 
また、髪の毛を様々な理由で寄付できない方には寄付金以外にも、「ヘアドネーションシャンプー」の購入という方法も!
 
この「ヘアドネーションシャンプー」は30種類の和漢をベースにした健康にもとても良さそうなクオリティで、購入するとその収益金の「全額」がウィッグ提供費用として寄付されるとのことです。
 
シャンプーは、自分や家族利用にはもちろん、誰かへのプレゼントや返礼品などで選択してみるのもいいですね。
 
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髪の毛は一度ヘアドネーションするとまたしばらく伸びるまで時間もかかります。
 
世の中の様々な寄付に比べ、物理的にロングヘアの方が何年かに一度しか関われない寄付でもあったので、こうして年間通じて関われる方法があるというのはいいですよね。
 
ぜんぜん知らなかったなあ。
 
なお、
基本は31cm以上の長さが望ましいようですが、
15cm以上をOKにしている団体・協会では、
ウィッグの内側の毛や、テスト・練習用に利用されるのだとか。
 
短めでも無駄ではないので、是非ご検討ください。
 
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以下ちょっとまとめてみました。
 

ヘアドネーションの送り方(「JHD&C」の場合)

 

① 美容院を決め、予約(できればヘアドネーションの活動に協力している「賛同サロン」)

② 寄付する髪の長さを決める。

③ 髪の毛を切る(髪を小さい束に分けてゴムで強めに結び、結び目の1cm上をカット)

④ 「ドナーシート」に記入する(任意)。

⑤ 返信用封筒を用意する(任意)。

「あなたの髪の毛をJHD&Cが確かに受け取りました」という証明として、「受領証」を受け取ることが可能。

⑥ 髪の毛を発送する。

髪の毛・ドナーシート・返信用封筒(受領証をご希望の方のみ)を1セットにして送付。

 

 

ヘアドネーションを主催している団体

 

●JHD&C(ジャーダック) ※31cm以上

Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C)|ヘアドネーションを通じた社会貢献活動 (jhdac.org)


NPO法人HERO ※31cm以上

髪の毛の寄付|ヘアドネーション|NPO法人HERO


●ふくりびNPO全国福祉理美容師養成協会) ※30cm以上

気軽に社会貢献!ヘアドネーションもふくりびへ☆ | NPO法人 全国福祉理美容師養成協会 (fukuribi.jp)


●つな髪 ※15cm以上
つな髪®|髪の寄付(ヘアドネーション)で医療用ウィッグを無償提供 (organic-cotton-wig-assoc.jp)

 

近年は、探せば発送まで対応してくれる賛同サロンが増えています。
きちんと対応してくれるサロンにお願いすると、配送まで安心です。
予約時に確認してみてくださいね。

 

★注意点


一般的に「ヘアドネーション」が知られるようになってきた一方、残念ながら悪徳業者も増えているそうです。団体や協会を名乗る「なりすまし」などにも気を付け、きちんとした窓口を選びましょう。

 
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髪の毛が少し傷んでいても、
31cm以上なかったとしても、
そして髪の毛の寄付自体が叶わない場合でも、
 
様々な形で役に立てるということ。
 
髪の毛を伸ばせる人は是非伸ばして、ヘアドネーションしましょう!!
ウィッグを求める子供たちの多くが、ロングヘアを希望するんですって。
 
ご興味を持っていただけましたら、是非調べてみてくださいね。