こんにちは!
ハチです。
以前の水族館レポの続きです!
水族館でありながら外にも広ーーい敷地が広がっていて、
密を避けながら遊びやすい水族館。
私の子供たちも幼稚園の時、更に小学校の時も、
こちらで遠足がありました。
芝生や石畳の敷地も多いので、
団体さんでもレジャーシートを広げてお昼も食べやすいのが好まれる理由とも思いますが、
このコロナ禍ではとにかく広々としている遊び場は良いですね。
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当時まだとても暑かったので、
暑さ対策をしながら遊園地のような外のアトラクションも幾つか楽しみ、
合間に水族館の館内に入るという流れを繰り返しました。
更に、子供たちが何より楽しみにしていたのがこちらの釣り。
手ぶらで行ってもちょっとした海釣りエリアでアジなどを釣ることができ、
それをフライなど調理してもらえて食べられます。
ささやかな釣りの楽しみと、
実際の調理の場を見学し、出来上がった料理のおいしさに子どもたちは大満足です。
何より大事なのは、「海育」というコンセプトで、
生き物を感謝していただくという一連の体験が気軽にでき、学べること。
ただ食卓やスーパーに並ぶ食材を見るだけでも得られない感覚、貴重です。
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そしてようやく館内で、
子供たちが大好きな「シロクマ=ホッキョクグマ」のエリアへ。
ホッキョクグマっていつもゆったり寝ているか、
ウロウロ歩いているだけのイメージがありましたが、
その日のホッキョクグマはとてもダイナミックに泳いでいました。
なかなかの迫力!!
ずーっと同じルートでサービス精神旺盛に泳いでくれるので
お客さんもみんな大喜び。
あちこちで歓声が上がっています。
こんなに泳いでいるホッキョクグマが見られるのも珍しいので、
とても可愛くてずっと眺めてしまいました。
20…30往復くらい??は見たかもしれないです。
「元気だね!」
「すごいね~」
と感心してエリアを後にしました。
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その後もまた外に出て遊んだり、
イルカショーなども観たり。
そろそろ帰ろうか…という時間に、
「最後にもう一度泳ぐホッキョクグマ見たいね。まだ泳いでるかな?」
と気になり、家族でホッキョクグマのブースへ。
いました!!
・・・あれ?
さっきと同じルートでまた泳いでる???
えー!ほんと??
すごいね。
凄いんだけど・・・
良く見れば見る程、
本当にルートが細かく一緒なんです。
この位置で潜りはじめ、
この窓ガラスでこのポーズでUターンして、
この窓ガラスの辺りでこの向きに顔を動かして、
この窓ガラスにこっちの足を必ずこの位置にトンと押して一瞬背泳ぎになってこの角度で陸の方に行き、
この岩のこの位置に、こっちの足を一瞬乗せてまたこの足でこう蹴って水の中へ…
と、まるでずっと録画映像を観ているかのようなシーン。
ふと、ホッキョクグマの上のモニターを今一度観たら、
ホッキョクグマの紹介がされているのですが、
その映像も同じルートと同じ泳ぎ方。
でも、LIVEじゃない。
前に撮影したものに字幕が入っている様子。
え・・・ この撮影時からずっと同じ動きってこと?
なんだかそれって変ですよね??
*
どうにも違和感があって、調べてみると。
なんと、動物園や水族館で動物たちが同じ行動を繰り返すのは「常同行動」というものらしく、ストレスからくるものだとか。
なんだかすみません…な検索になってしまいました。
確かに、
いつもああやってお客様を楽しませてくれるホッキョクグマくんですが、
広大な自然の中でのびのび仲間と生きるのと、
たった1頭で狭い空間に閉じ込められて生きるのと、
そりゃあ違いますよね…
水族館や動物園を楽しんでおきながら、
とても都合の良い感覚に溺れていたのだなと
申し訳ない居心地の悪い気持ちに。
こうした施設やエンターテインメントがある以上、
足を運ぶ人がいることで、
今いる動物たちにとってもhappyな側面もあるでしょうが、
一方で、
人間のニーズに応えようとするばかりに多くの弊害も生まれているのだなあと改めて考えさせられました。
能天気に眺めていた自分を反省。
*
更に調べてみると、
この現象は珍しいものではなく、
水族館の生き物のほとんどが「常同行動」をしているのだとか。
群れを成して泳ぐ魚たちもその傾向があるそうです。
確かに。
自然環境では日差しも水流も気温も湿度も潮の満ち引きも常に変化があり、
餌だって取れる時取れない時があり当たり前な環境ですが、
水族館では全てが一定であり餌の時間も決まっているからこそ、
「常同行動」が更に生まれやすいのだとか。
それらを防ぐためには、
飼育上は何らかの変化を日々加えることで、
水槽の生き物たちが活性化され行動範囲やレベルが上がったり、繁殖活動にも影響があるようです。
(とはいえ私もまだまだ勉強不足なので生半可な知識しかないですが)
しかしながら!!
自分が飼育員の立場だと、
勝手に飼育環境を変化させるというのは間違いや失敗も起きやすそうで、
怖いですよね…
できれば避けたい…
ルーティンや絶対的なルールがしっかりあった方が飼育責任もきちんと負えそうですし…
理想は色々言えますが、
背景にはまた難しい問題が潜んでるのでしょうね。
*
そして更に、しかし!!
八景島シーパラダイスのホッキョクグマのブースの水の中には
鮭がたくさん泳いでいました。
他の水族館(私が知る限り)ではホッキョクグマの水の中に鮭なんて入ってないような??
食べられちゃうしね??
もしかしたら、
ホッキョクグマの野生感を少しでも呼び起こせる環境を魚たちが作ってくれているのかも。
常同行動やストレスを軽減させるための、水族館側の工夫だったのかな??
などとも感じました。
意図された工夫だとしたら、何もしないよりずっと優しい水族館だなと。
鮭たちも頑張っておくれ。
もはや誰の目線で何を語るのが正解なのかもわからない沼。
またホッキョクグマに会いに行きたいな。
*
さて、更にユニークな余談ですが。
私の運営する油絵教室の生徒さんに教えてもらった驚愕の(←私にとって)事実。
・ホッキョクグマの毛は白くなくて「透明」!!
・皮膚は黒い!!
ということ。
知っていましたか!?
すっかり、全部真っ白だと思っていました。
断熱効果のあるストロー上の透明な毛で覆われているホッキョクグマは、
光の反射で白く見えるようです。
更に、外側の毛と内側の毛と2層構造になっていて、
外側の毛は濡れると互いにくっついてレインコートのようになるのだとか。
黒い皮膚も、熱をよく吸収できるような仕組みになっています。
さすが極寒の地に暮らしているだけありますね。
すごいなあ。
極寒の地で暮らすホッキョクグマの身体は機能満載なのですね。
調べれば調べる程、面白い事実がもりだくさん。
是非詳しく検索してみてくださいね!
「なんで」「どうして」というふとした疑問をクリアにしていくと、
時に思いがけない発見になります。
*
温暖化も深刻ですね。
何かを守るにも声を上げるにも、
「知る」ということをしないければ進めないことばかり。
自分の中にある当たり前の軸でばかり子供に何かを語るのも、
偏りがあり危険であるように感じます。
自分が無知であるという自覚から。
何を見ているかじゃなくて、
まず自分がどこに立っているのか・立っているつもりなのか。
何事もそうですね。
ホッキョクグマの姿から、様々なことを考えさせられました。